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徒然と好きなこと書いてる日記です♪

orange 全5巻 漫画 ネタバレ感想(番外編のような6〜7巻が数年後に出てます)

2024年03月23日 21時39分00秒 | 漫画と本とアニメとドラマとCD
orange 全5巻
漫画、高野苺
“夢みる太陽”の作者さんが、
それより前に描いてる漫画。

手紙によって過去が変わることを願う話。
とっても切なく苦しく一生懸命な
青春ラブストーリー。

全5巻で終わった後に
6ー未来ー と 7ー大切なあなたへー
の2冊が追加で描かれてます。


というわけで本編。
10年後の自分から手紙が届いた菜穂。
そこに書いてあることが起こり困惑。
『翔を誘わないで』と書いてあったけど
誘われて嬉しそうな翔に止められず。

手紙には沢山の指示があり
それは自己主張が苦手で皆んなが良ければと
思うタイプの菜穂には難しいことだらけ。

何故あの日 翔を誘ってはいけなかったのか。
それは、
その日に翔の母親が自殺したからだった。

手紙の指示は色々ではあるけれど
“翔の気持ちに寄り添って” 関連と
“自分の気持ちを翔に伝えて” 関連が多い。

菜穂は沢山の情報を知ってしまうと
混乱しそうだからと、
のことまでは読まないようにしていたが
不穏な感じに気になって読む。

そして
『翔が自殺する』ことを知る。

必死に良い方向に向かうよう
手紙の指示に従うよう頑張るが
上手くいかなかったりして
訳がわからなくなってくる菜穂。

そんな菜穂に須和が “自分も手紙を読んだ” 
からと協力することになる。

須和には10年後の須和から手紙が届いてるので
視点や内容も違っていて、
何よりどちらの手紙にも
他の人にも手紙が書かれてるというようなこと
が書かれていないため今まで気づけなかった
のだとわかる。

菜穂と須和は協力して
翔が悩みを打ち明けられるよう
翔が幸せになれるよう
翔が死にたいと思わないように頑張る。

そして、
グループの他3名にも手紙が届いてることが
わかり、総力戦で自殺を止めるために頑張る。

その日だけ止めてもダメなんだ、
翔が心から生きていたいと思えるようしないと
いけないんだと奮闘する。


上手くいったことも沢山あるのに
それでも翔はふとした瞬間や出来事で
闇の方へと引っ張られてしまう。

そして運命の日、
やはり翔はいなくなる。

手紙では自転車でトラックに飛び込んだのに
自転車が残されていて必死に探す5人。

車に飛び出そうとするその瞬間、
5人は翔を見つけ呼び止める。

翔は寸でのところで思い止まることができ
“死にたくないと思った” 
という5人の今までが報われる言葉を聞くことが
できる。

そして、5人は翔に10年後から手紙が届いたこと
そして10年後の5人から翔への手紙を
預かってることを明かす。

そして、パラレルワールドこ存在を
実証したことになる6人は
自分たちの10年後のために
タイムカプセルを埋めながら
色んなパラレルワールドの存在を想像する。


そして、帰り道
翔が笑顔で
『生きてて良かった助けてくれてありがとう』
と伝える。

めでたしめでたし。

ハッピーエンドでよかったぁ。
(100%のハッピーエンドではないけれど)

すごいホッとしたよぉ〜!!

とっても綺麗な終わり方です。

この終わり方にしてくれて
ありがとうございます。




内容も本当に繊細で丁寧に描かれていて
10年前を中心に書きましたが、
途中10年後の皆んなの話が
上手い具合に挟まれて、
過去が変わっても未来は変わってない
パラレルワールドでありますようにと
祈りながら読むカタチになってます。

なぜ手紙だったのか、
なぜ手紙に要点しか書かなかったのか、
なぜ手紙のことを早々に翔に打ち明けないのか
などなども、きちんと描かれていて
10代の少年少女の揺れる気持ちと
20代の5人の後悔など
本当に複雑で繊細で、
そりゃそうだよねと納得です。



過去が変わったことで未来が変わって、
変わったことで過去を変える行動をしなくなり
結局は過去が変わらなくない
というパターンの可能性も
途中で示唆されてます。
(私の文章だと上手く伝わないかな)


過去と未来で干渉するお話といえば、
今やってるクドカンのドラマ
『不適切にもほどがある!』がやってますが
あちらも最終回は死を知っていても変えれる
のかどうかという同じテーマが含まれますが
向こうは明るく楽しいコメディ要素が強く
重くなりすぎないよう絶妙なバランスですが、
『orange』は重く繊細で切なくて
綺麗なお話です。

彼らの10年後は、読み手がそれぞれに
想像できるようなラストにしてあります。

ハッピーエンドが良い私は
翔×菜穂推しでお花畑な想像をして
パラレルワールドなら
そんなお花畑な世界もあるはずと信じてます。


             
           







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