昨日、いろいろありすぎて見られなかった
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀 モンスターの素顔~ボクサー井上尚弥」のビデオを今見た。
井上がいかに努力して、ここまでの選手になったかを、余すとこなく描いたいいドキュメントだった。
その中で印象に残った井上の言葉があった。
要旨はこういうことだった。プロ入りした頃のプロボクシング界は大嫌いだった。チャンピオンが勝てる相手を連れてきて、当然のように勝つ。そしてパフォーマンスで人気を得る。ボクシングにはそんなもんはいらないんです。真剣勝負を見せればいいんです。
だから、井上のプロ入りの条件は常に一番強い選手とやらせてくれ、だったという。
まさに今、井上が実践していることだ。
僕は深く納得した。
当時は亀田3兄弟が幅をきかせている頃だった。
大して強くもないのに大言壮語を吐き、いらんパフォーマンスをやり、試合では何かと問題を起こした。
酷い時代だった。
亀田父がボクシング界を追放された頃、インタビューしたことがある。
僕が「いいじゃないですか。これからは専門家が3兄弟の指導するんでしょ」と言ったら、亀田父は血相を変えて食ってかかってきた。
「何言うとるねん兄ちゃん。俺が指導したから3人とも強なったんや。ええ加減なこと言うな」って怒鳴られた。
あんなガラの悪い人間と会ったのは初めてだった。
亀田ファミリーは唾棄すべき存在です。直接の接点はないけれど、担当記者には「大きく扱わんからな」と口酸っぱく言ったものです。