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石津謙介

2005-05-25 01:41:29 | ノンジャンル
1960年代にアイビールックで一世を風靡した「VAN」のデザイナーで、服飾評論家の石津謙介(いしず・けんすけ)さんが昨日、肺炎のため東京都内の病院で死去されました。享年93歳でした。1911年岡山市生まれ。明治大を卒業後、いったん家業の紙問屋を継いだが、39年に中国に渡り、天津の洋品メーカーで働いた。戦後帰国し、レナウン勤務を経て51年に大阪市でアパレルメーカーの「ヴァンジャケット」を設立。55年の東京進出後、米国東部のアイビーリーガーのファッションを取り入れて大流行させ、「VAN」を着て銀座に集まる若者を称する「みゆき族」という流行語も生まれました。「TPO」や「トレーナー」は石津氏の造語だそうです。石津氏の造語だったとはまったく知りませんでした。イベントホールや国内初のアメリカンフットボールチームを作るなど若者のライフスタイルや文化に大きな影響を与え「メンズファッションの神様」とも言われたそうです。しかし78年、「ヴァンジャケット」は拡大路線がたたって倒産。以後は服飾評論やファッションプロデューサーとして活動されていました。日本メンズファッション協会最高顧問。95年、毎日ファッション大賞鯨岡阿美子賞を受賞。



偶然でしょうが、6月3日から「中村誠 VAN コレクション点展」が名古屋のギャラリーでおこなわれます。せっかくだから、出かけようと思います。Voyagerは60年代の生まれなので、直接「VAN」の影響を受けた世代ではありませんでしたが、それでも、小学生後半に「VAN」のボタンダウンシャツを親に買ってもらい、とても嬉しかった覚えがあります。この頃は「アーノルドパーマー」(傘)や「クロコダイル」(ワニ)、「ジャックニクラウス」(熊)のゴルフブランドが大流行でした。この頃の思い出と刷り込みが、Voyagerをトラッドファンにさせたようです。今も「Paul Stuart」や「SESARANI」は大好きなブランドです。名古屋には「Paul Stuart」を扱う大型店がないのが残念です。青山にある洋館のような直営店があったら嬉しいのに。