武蔵野を歩く

元社会人兼ロースクール生の日記

ロースクール卒業の効果?

2008年06月24日 | 仕事
ロースクールを卒業すると新司法試験の受験資格が得られることは周知の事実であるが、仕事面においてそれ以外の効果を感じることがある。

つい最近では、弁護士さんと一緒に仕事をするにあたり、信頼されていることを感じるようになったことである。
何度か起案をして、こいつは一応信頼できると思われたのかもしれないが、それ以外にもロースクールを卒業したことによる効果があるように思えてならない。

弁理士は、産業財産権法と少しばかり著作権法・不正競争防止法とを勉強して試験に合格したに過ぎず、民法はもちろん民事訴訟法についても素人である。多くの弁理士は理系出身であり、独学で或いは法学部(夜間や通信課程)に通って民法・民事訴訟法の基礎を修得するのであるが、一定の質は当然担保されていない。

また、私自身、特定侵害訴訟代理権の試験に合格はしているが、その時点での民法・民訴の知識は、今思うと本当におそまつであった(他の弁理士さんが自分ほど低レベルであることはないとは思うが。)。

そのような背景から、若手弁理士には紛争解決での活躍を期待しない弁護士さんが多いと思われるが、それは多くの場合正しいであろう。
ロースクールを卒業したことにより一定の法的素養が担保されたと思ってもらえるとすれば(法学部卒以上という程度に過ぎないが)、理系出身の弁理士としてはそれはそれで価値があるように思うのである。

このような発言をすると、司法試験を諦めたかのようにも聞こえるかもしれないが、それはそれこれはこれで、来年こそは司法試験を受験できるように頑張りたい。

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