●技法俳句050・字余り01・津田清子
○「紫陽花剪るなほ美しきものあらば剪る」(津田清子01)
季語(紫陽花・夏)
【鑑賞】:この句は紫陽花を剪る、という情念が575の枠内に収まりきれず、字余りの句となってしまいました。「字余り」も俳句技法の一つであるといえます。「剪る」のリフレインも情念の昂まりを助長しています。
○津田清子(つだきよこ)(1920~2015)
代表句「千里飛び来て白鳥の争へる」02
季語(白鳥・冬)
【Profile】:奈良県生駒郡富雄村生まれ。奈良育英高女を経て、奈良県女子師範二部卒。小学校教員として勤務。戦後、前川佐美雄に短歌を習う。1948年、→堀内薫に伴われ→橋本多佳子の門をたたき「七曜」入会。1949年から→山口誓子にも師事し「天狼」にも投句。1951年「天狼」賞受賞。1955年「天狼」同人。1971年「沙羅」創刊主宰。経て「圭」代表。2000年、 「無方」により第34回蛇笏賞受賞。
↓
津田清子掲載句
03春昼のポスト神父の手紙呑む(春昼・春)〈特集・郵便俳句〉2017/3/31
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます