●五感俳句407・聴覚99・南典二1・2018-11-26(月)
○「跫音のうしろを曲る小六月」(南典二1)
○季語(小六月・初冬)(「俳句界201303別冊・平成名句大鑑」より引用)【→五感俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:「小六月」とは、いわゆる「小春日和」のこと。暖かい冬の日、暫くは自分の後ろに蹤いてきていた足音。そのうち行先を違えて曲ってしまった。
●南典二 (みなみつねじ)
○好きな一句「紙屑の吹かれて過ぎる石叩」2
○季語(石叩・三秋)(引用同上)
【Profile】:1928年石川県金沢市出身。「雪垣」主宰。
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■Pickup「初冬・三冬の聴覚」俳句9句(20181126)
01「食堂に雀鳴くなり夕時雨」(各務支考)(夕時雨・初冬)(『続猿箕』1698)(五感俳句66聴覚17)
02「海の音一日遠き小春かな」(加藤暁台)(小春・初冬)(五感俳句68聴覚18)
03「身代りは冬帽無人ピアノ鳴る」(堀口星眠)(冬帽・三冬)(五感俳句71聴覚19)
04「凩の吹きあるゝ中の午砲かな」(内藤鳴雪)(凩・初冬)(『鳴雪俳句鈔』1915)(五感俳句105聴覚32)
05「冬空や獄屋の笛のかすれがち」(和田久太郎)(冬空・三冬)(『獄窓から』)(五感俳句152聴覚45)
06「小春日の障子をはたく遠音かな」(大谷句仏)(小春・初冬(五感俳句153聴覚46)
07「さくら落葉にいい音をして冬の雨」(谷川季誌子)(冬の雨・三冬)(五感俳句315聴覚80)
08「寒柝の音聴いてをる湯舟かな」(山川幸子)(寒柝・三冬)(五感俳句359聴覚90)
09「跫音のうしろを曲る小六月」(南典二 )↑
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