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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
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■五感俳句663「寂寥を長く引かして戸をしめる」(『蒼空』1930)(井上信子)

2024-08-25 04:56:00 | 五感俳句

○五感俳句663・感情55寂寥7・井上信子01・2024-08-25(日)
○「寂寥を長く引かして戸をしめる」(『蒼空』1930)(井上信子01)
○(川柳)【→五感俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけすせそつてとにぬねのはひふへほゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:今日は「川柳発祥の日」。そこで川柳のご紹介。敷居に沿って長く戸の寂寥が伸びる。滑る音を立てて。戸の外のものと別れる淋しさか。戸の内に籠る寂しさか。「→思考の物質化」の要素もある句。


井上信子(いのうえのぶこ)(1869-1958)
○好きな一句「国境を知らぬ草の実こぼれ合い」02
○(川柳)・季語(草の実・三秋)

【Profile】:山口県萩市出身。女性川柳の先駆者。→井上剣花坊夫人。→鶴彬が川柳を発表していた雑誌「川柳人」の主宰者。「川柳人」は当局により何度か発売禁止となり、鶴彬が検挙されたとき、信子も警察の取調べを受けたが、高齢のため拘束を免れ、後も死ぬまで反戦句を書き続けた。


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