俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●次元俳句0292・深い(空間)02・品川鈴子01・2016-08-20(土)
○「深き溝ありて花野をひき返す」(品川鈴子01)
○季語(花野・秋) 「ふかきみぞありてはなのをひきかへす」(「名句鑑賞辞典(角川書店2000)」より引用)【→次元俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえお・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:踏み込んだ花野を歩いていると、深い溝に行き当たった。さて、どれぐらい深いのか。断崖・絶壁ほどではないだろうが、もう先へ進めないほどの溝であることは確かである。
●品川鈴子(しながわすずこ)(1932~2016)
○好きな一句「かげろふの薄羽を夜会服に欲し」02
○季語(薄羽かげろふ・夏) 「かげろふのうすばをやかいふくにほし」(「俳句界201303別冊・平成名句大鑑」より引用)
【Profile】:愛媛県新居浜市出身。1951年から「白燕」で俳句と連句を始める。1958年、→山口誓子に師事、「→天狼」同人。連句は→橋閒石に晩年まで師事。1994年「ぐろっけ」創刊主宰。現代芸術賞、神戸市文化活動功労賞、兵庫県ともしびの賞受賞。