俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五感俳句0141・聴覚040・稲津祇空・2013-09-23(月)
○「秋風や鼠のこかす杖の音」(稲津祇空01)
季語(秋風)
秋分の日の名称にふさわしい爽やかな日です。「こかす」というのは「倒す」「転がす」といった意味でしょうか。大阪の俳人ですから、この言葉も関西風なのでしょう。ここでは「倒す」がちょうど句意に合うのでは。鼠が走って杖を倒した音が秋風の中にきこえます。
○稲津祇空(いなづぎくう)(1663~1733)
代表句同上。その他の句「たんぽぽや荒田に入るる水の上」02
季語(たんぽぽ・春)
江戸中期の俳人。大坂の人。別号、敬雨等。はじめ岡西惟中、→椎本才麿に師事。のち→榎本其角の門人。→飯尾宗祇に私淑。句風は平明で法師風と呼ばれ、中興俳諧の先鞭をつけた。