俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五感俳句0142・味覚=渋012・小川軽舟・2013-09-30(月)
○「かじりたる渋柿舌を棒にせり」(小川軽舟01)
○季語(渋柿・晩秋)
【鑑賞】:五感の味覚は12回目となりますが、その中で「渋」は2度目の登場です。甘い柿だと思って大胆に齧った柿。その完璧なまでの渋さに舌が棒になったかのようです。これこそ「共感喚起」の代表句ですね。
○小川軽舟(おがわけいしゅう)
○好きな一句「死ぬときは箸置くやうに草の花」(『呼鈴』2012)02
○季語(草の花・三秋)
【Profile】:1961年千葉市生まれ。1986年「鷹」入会、→藤田湘子に師事。1997年鷹新人賞受賞。1999年「鷹」編集長。2005年主宰を継承。句集『近所』で第25回俳人協会賞受賞。第19回俳人協会評論新人賞受賞。
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小川軽舟掲載句
03栓抜のみな紐付きや海の家(海の家・晩夏)〈特集489・台所用1-8(栓抜)〉2020/7/27
04自転車に昔の住所柿若葉(『近所』2001)(柿若葉・初夏)〈次元651・昔4(時間)〉2024/6/3
05亡き人に誕生日ある日永かな(日永・三春)〈例句〉2024/9/21