俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五体俳句073・両手03・八田木枯・04-17
○「両手あげて母と溺るる春の川」(八田木枯01)
季語(春の川)
「春もやや母を簀巻にしてゐたり」(木枯02)
「言ひふくめ母をのせたる春の舟」(木枯03)
「母ほどく春は小笹のゆるる中」(木枯04)
これらの句は八田木枯の「於母影帖」という句集のなかのものです。いずれも母を扱った春の句です。八田木枯にとっては母は永遠の主題となっています。
○八田木枯(はったこがらし)代表句(1925~2012)
「天袋よりおぼろ夜をとり出しぬ」05
季語(おぼろ夜・春)
三重県津生まれ。東京練馬区在住。1941年、同郷の→長谷川素逝に師事。1945年俳誌「ウキグサ」を主宰。1947年、伊勢天ケ須賀に療養中の→山口誓子の門を敲き、「天狼」に投句。1957年より20年間俳句活動を休止。1977年、うさみとしおと二人誌「晩紅」を創刊。1987年、「雷魚」創刊同人。第60回現代俳句協会賞受賞。第6句集「鏡騒」により第3回小野市詩歌文学館賞受賞。
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八田木枯掲載句
2012/06/07 06天井のうへに天あり水中り(水中り・夏)〈方法・再発見〉