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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●五感俳句072・味覚08・伊藤通明・04-09

2012-04-09 00:07:58 | 五感俳句

五感俳句072・味覚08・伊藤通明・04-09


○「山からの雨の味して蓬餅」(伊藤通明01)

季語(蓬餅・春)

なんと80日ぶりの書き込みです。東日本大震災から1年1か月が経過しました。あまりの傷跡の大きさに、1年なぞでは振り返ることのできる状況ではありません。事実、福島を中心に深刻な放射能渦が続いています。また、ここのところの頻繁な地震は、先の東北地方太平洋沖地震の余震なのか、あるいは新たなる巨大地震の前震なのか…。不安だらけの列島です。
そんな中で「仲春」からの書き込みを始めることとします。

蓬餅のしっとりと湿ったような味。それを「山からの雨の味」に見立てました。緑豊かな山の味です。

 

伊藤通明(いとうみちあき)(1935~2015)

代表句「どくだみの辺りの暗さいつも同じ」02

季語(どくだみ・夏)

【Profile】:福岡県福間生まれ。1962年、俳句の純粋抒情を掲げて同人誌「裸足」を創刊し編集。→安住敦の「春燈」に入会し、当月集作家となる。1976年「白桃」で第22回角川俳句賞、77年福岡市文学賞。80年に句集「白桃」により俳人協会新人賞などを受賞。1985年「白桃」主宰。2008年「荒神」により第48回俳人協会賞受賞。2009年、同句集により第9回山本健吉文学賞受賞。

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