俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。
◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●方法俳句072・漢字表記01・阿波野青畝・04-12
○「山又山山桜又山桜」(→阿波野青畝04)
季語(山桜・春)
このページは決して固定された様式をとるつもりはありません。柔軟に変化していくのが理想です。しっくりこない場合は大いに手直しをしていきます。
従来から「方法俳句」と「技法俳句」の境が曖昧でした。「方法」は句の根幹となるような、その句を作ることになった動機につながる方法であり、「技法」はそれよりもやや小さい技術的な面をめざしていました。例えば「オノマトペ」や「比喩」などを「技法俳句」の範疇としたのですが、実はその技法が句の根幹となっているものも多々あったのです。
「をりとりてはらりとおもきすすきかな」(蛇笏)の句は「平仮名表記」という技法を使った句ですが、その技法がこの句で重きをなしているのです。ながながと書きましたが、要は「方法俳句」に「技法俳句」をドッキングさせて、「方法俳句」としてまとめます、というのが結論であります。
今回の句は「漢字表記」の句。俳句は縦書きの文学ですが、この句はむしろ横書きにみたほうが、山並みと山桜の容貌が見えてきます。