
小林秀雄の講演CDに出てくる桜の話が面白くて、小林氏曰く「ソメイヨシノは低級な桜」なんだとか。歌なんかに詠まれる日本古来の桜は山桜の方で、ソメイヨシノは近代以降に文部省が盛んに植えていったために増殖した「低級な桜」であるというのがその理由。また、一緒に語られる、山桜を愛するあまり身代を潰してしまった男の話も興味深いです。ということで、桜の季節に必聴の講演ですね~。
といいながら、山桜って意識してみたことがないんですよね。ソメイヨシノより白い花で葉も一緒に開くというから、現代の日本人の桜のイメージとだいぶ違うと思うんだけど、古典文学と古典芸能を愛する者としては、一度は吉野あたりに行って、ちゃんと山桜を拝んでおきたいと思うんですが・・・。
それと、花見らしい花見って、長らくしていないんだけど、国立劇場の熊谷桜は亡くなった十二代目市川團十郎が熊谷陣屋の公演にちなんで植樹したものなんで、咲くタイミングに間に合うと、感傷に浸りながら軽くお花見したりしますね~。ちなみにこの桜は近畿豆桜の品種の八重咲山彼岸という桜なんだそうですが・・・。
というわけで、簡単に桜ネタでした。(画像は国立劇場)
PS①:小林秀雄の桜の話は『学生との対話』という本のなかで活字になっています。
PS②:山桜といえば、石川淳の短篇に「山桜」というのがありましたね。俗に、三大桜文学として、坂口安吾の「桜の森の満開の下」、梶井基次郎の「桜の樹の下には」とこの「山桜」が選ばれたりします。
PS③:小林秀雄といえば、本居宣長!以下の歌があまりに有名。
敷島の大和心を人問はば、朝日に匂ふ山桜花


といいながら、山桜って意識してみたことがないんですよね。ソメイヨシノより白い花で葉も一緒に開くというから、現代の日本人の桜のイメージとだいぶ違うと思うんだけど、古典文学と古典芸能を愛する者としては、一度は吉野あたりに行って、ちゃんと山桜を拝んでおきたいと思うんですが・・・。
それと、花見らしい花見って、長らくしていないんだけど、国立劇場の熊谷桜は亡くなった十二代目市川團十郎が熊谷陣屋の公演にちなんで植樹したものなんで、咲くタイミングに間に合うと、感傷に浸りながら軽くお花見したりしますね~。ちなみにこの桜は近畿豆桜の品種の八重咲山彼岸という桜なんだそうですが・・・。
というわけで、簡単に桜ネタでした。(画像は国立劇場)
PS①:小林秀雄の桜の話は『学生との対話』という本のなかで活字になっています。
PS②:山桜といえば、石川淳の短篇に「山桜」というのがありましたね。俗に、三大桜文学として、坂口安吾の「桜の森の満開の下」、梶井基次郎の「桜の樹の下には」とこの「山桜」が選ばれたりします。
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敷島の大和心を人問はば、朝日に匂ふ山桜花


![]() | 小林秀雄講演 第1巻―文学の雑感 [新潮CD] (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 1巻) |
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![]() | 学生との対話 |
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![]() | 本居宣長〈上〉 (新潮文庫) |
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![]() | 桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫) |
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講談社 |
![]() | 焼跡のイエス/処女懐胎 (新潮文庫 い 3-1) |
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成田屋ゆかりなのですね。
赤坂(TBS)の桜もきれいでした。
日枝神社の境内はもう満開。
赤坂の宝塚で蝶に獅子とどこかで観たことのある場面が出てきたので久しぶりに歌舞伎も行きたくなりました。
コメントありがとうございます。
国立劇場の前の桜は意外とよいですよね。全部が熊谷桜なのかはよくわからないけど、意外な穴場のような気がします。
赤坂周辺は用事がなくて、最近行ってないですが・・・。