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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

ホリエモンの「尾道ハリウッド構想」。

2005-08-29 21:50:43 | 政治少女死なず(反アベ宣言!)
バカバカしくて、まともなマスコミは取り上げていないようだけど、ホリエモンが選挙区広島の地域振興策として「尾道ハリウッド構想」をぶち上げているらしい。

大林宣彦監督の尾道三部作で知られる尾道に、スタジオを誘致して映画のメッカにしようという話なのだけど、どうせ泡沫候補だから本気で言ってるわけではないとはいえ、一応経済人なんだから、できないことは言うもんじゃないって言いたいですね。

映画「男たちの大和」のロケセット視察後に飛び出した発言らしいのだけど、ロケセット用地としてならともかく、常設のスタジオなんてはっきりいってあり得ない話。専属俳優を使って映画を撮っていた昔と違い、今や、テレビタレントを借りてきて映画に出演させている映画界で、東京のテレビ局との仕事の掛け持ちができない立地のスタジオに仕事なんて来るわけないし、実際、京都の撮影所が苦境に陥っているのもこのことが理由。おまけに、今後のCGや合成技術の向上を考えれば、大規模ロケセットの需要自体もどうなるものか?

また、「砂漠しかなかったハリウッドだって映画の都になった」なんていう無知そのものの発言もしているようだけど、なぜ、かつて東海岸から西海岸へとアメリカの映画産業が移ったかというと、当時の感度の悪いフィルムで撮影するには一年中安定した気候で自然光が得られる西海岸の方が適していたという、ちゃんとした理屈がある。こんなことは映画や写真に興味があったら自明なことなんで、「ホリエモン、偏差値ほどには教養ないね!」っていいたくなるところ。

それに、アジアや東欧、オーストラリア、カナダなんかがハリウッドの映画を誘致できるのは、人件費が安いのと税制優遇などの国策として誘致活動をやっているから。まあ、ホリエモンはこんなことは到底知らないんだろうけど…。

とにかく、「改革」と書いた黒いTシャツといい、あの手を合わせるパフォーマンスといい、あまりに薄っぺらいし、頭が悪そうで、「プロ野球問題」や「ニッポン放送株問題」でホリエモンを擁護していた自分が恥ずかしくなってきた今日この頃。情けない道化姿を晒してまで株価維持に努めなければいけないIT経営者に対して、見方を改めなければならない時期にきているのでは、といいたいですね!?
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