切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

じめじめした時に聴きたいアルバム。

2015-07-09 23:59:59 | カメレオンのための音楽
ようやく梅雨も明けるらしいですが、じめじめした時期にわたしが連想する場所は水の都ベニス。そして、ベニスを舞台にした映画のサントラで、あっさり映画を超えているのがMJQの『たそがれのベニス』。夏の暑い時期に聴いても涼やかになるサウンドです。

MJQのアルバムだと、『フォンテッサ』とか『ヨーロピアン・ライブ』も素晴らしいのですが、楽しげな軽快感だとこれでしょう。ロジェ・ヴァディム監督の『大運河』という映画のサントラなんですが、マイルス・デイビスが音楽をやったルイ・マル監督の『死刑台のエレベーター』より早いんですよね。イメージでいうと、ゴダールの『勝手にしやがれ』のサントラをもうちょっとサウンド本位にした感じか。

で、このアルバム、ここのところあらためて聞き直してみて感じるのは、ドラムの音が意外と心地よいなと。通勤電車で聴いているからいっそう感じるのかもしれませんが。

ベニス舞台の映画だと、『ベニスに死す』『旅情』『オセロ』『鳩の翼』『カサノバ』とかそれなりにありますが、観光前に観るのなら断然『旅情』でしょう。ただ、この映画のキャサリン・ヘップバーンの役って、ベテランOLのリゾラバを肯定しているわけで、あの時代としては結構問題作な感じはしますけどね。今観ても、結末は微妙だから…。

あと、ベニス・ネタ書籍だと、政治的にはあまり好きじゃないんだけど塩野七生の本ですかね。歴史の勉強としては、『海の都の物語』、歴史の勉強にもなる教育的娯楽ミステリー『緋色のヴェネチア』の二冊。ベニスへ行く時の飛行機で読んだのが懐かしい。結構、観光にも役立ちます。

ということで、いろいろ書きましたが、MJQですね。

もっとも、わたしが一番好きなMJQのアルバムは、本当は『Sonny Rollins with MJQ』なんですが…。だって、「中国行きのスローボート」がはいっているから!

たそがれのヴェニス
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Warner Music Japan =music=


大運河 [DVD]
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アイ・ヴィ・シー


我が妻バルドー、ドヌーブ、J・フォンダ
ロジェ ヴァディム
中央公論社


旅情 [DVD]
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パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


海の都の物語〈1〉―ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫)
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新潮社


緋色のヴェネツィア―聖(サン)マルコ殺人事件 (朝日文芸文庫)
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朝日新聞


Sonny Rollins With Mjq
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Ojc
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