切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『愛欲の罠』 大和屋竺 監督

2010-06-11 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
これは本当のカルト映画って感じですね。鈴木清順監督の『ツゴイネルワイゼン』のプロデュースや、自身で監督した『赤目四十八瀧心中未遂』なんかで知られる、荒戸源次郎が製作・主演したロマンポルノ作品!でも、実態は鈴木清順監督『殺しの烙印』の続編みたいなイメージですね。音楽の使い方がカッコイイ!

こういう埋もれていた映画がDVD化されるんだから、世の中捨てたもんじゃない!

神代辰巳監督作品でお馴染みの絵沢萌子や中川梨絵がでているんですが、ロマンポルノというより、日活の60年代後期のアクション映画のノリなんですよね。だから、ルパン三世なんかが好きな人は熱狂するんじゃないのかな?

荒戸が演じているのは、例によって「殺し屋」。簡単に言えば、組織と殺し屋の闘いみたいな話なんですよね。

で、奇妙な人物が次々と登場する・・・。

70年代アングラのりって感じだけど、画面の切り取り方がやけにカッコイイ。

脚本家としてしられる大和屋竺(あつし)だけど、演出家としても才能あったんだな~なんて、あらためて思いました。

なお、念のために書いておくと、鈴木清順監督『殺しの烙印』の脚本を担当した「具流八郎」は8人の共同ペンネームで、そのうちの一人が大和屋竺なんですね。

というわけで、70年代初期の映画や音楽の好きな人にはオススメです!

おおいに探す価値あり!

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