胎児標本・川崎厚労大臣、多磨全生園を「謝罪」訪問(7.4)

Asahi.com

各地の国立ハンセン病療養所で、強制的な堕胎などによる胎児や新生児のホルマリン漬けの標本が保管されていた問題で、川崎厚生労働相は4日、35体が保管されている国立療養所多磨全生園(東京都東村山市)を初めて訪れ、入所者に「今までの苦労、苦痛をおわび申し上げたい」と謝罪した。

  胎児標本の問題をめぐっては、6月14日に全国ハンセン病療養所入所者協議会(全療協)の代表者らが厚労省を訪れた際に川崎氏が初めて公式に謝罪。その際、療養所を訪れるよう要請を受け、今回の訪問が実現した。

  入所者から、胎児標本の供養について「十分意思の疎通をはかって慎重に取り組んでほしい」と要請され、川崎氏は「遺族の意向を確かめながら、しっかり話し合っていきたい」と応じた。その後、標本室を訪れ胎児らに手を合わせた。  川崎氏は、記者団に「50年前のことだが一人ひとりの胎児におわびをしないとならないと強く思った」と語った。
 http://www.asahi.com/national/update/0704/TKY200607040495.html

 -------------------

 自治会で対応したものと思うが、北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさんの夫と家族との面会のニュースで北朝鮮から送られてきた映像などをこぞって批判したマスコミが、これでは北朝鮮メディアと同じだ。

 

  神事務局長が厚労相に、胎児標本が残されている療養所を直接訪問してほしい、と要望したところ「分かりました」と返答があったという。(2006.06.14 共同通信)
 ということから、この後、ハンセン病研究センターをのぞいて、松丘保養園(青森県)、駿河療養所(静岡県)、邑久光明園(岡山県)、星塚敬愛園(鹿児島県)のみ「謝罪」の訪問に訪れることになるか。

正確には「ハンセン病問題検証会議が報告書をまとめる時点まで“胎児標本”が残っていた療養所」であって、胎児標本が作られたすべての療養所ではない。つまり「検証会議報告の時点まで標本を放置していたこと」についての謝罪でしかない。

 他の園の入所者も胎児標本があったと証言している。ごく近年になって行方がわからなくなった胎児標本もある(草津楽泉園)。裁判の時には流し台の下に放置されていた脳の標本もあれば(奄美和光園)、全国をまわった検証会議の前に臓器標本などを処分したところもある(東北新生園)。すべてはこの「謝罪訪問」の陰に隠蔽される。

 奄美和光園の「脳」標本

 「その中の流し台の下に、無造作に臓器のホルマリン漬けがおかれていました。臓器は数十名の大脳と思われますが、身元は不明です。園側の説明では、平成3年までこのような解剖が行われたとのことです。」 古賀克重弁護士ホームページより
写真は同ホームページから無断でコピー、拡大したもの

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 6.22、23 韓... NHK教育テ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。