曽我野一美さんのことば

「個人的な考えでは、ハンセン病問題は、風化し、国民から忘れ去られてもらいたい。妹たちの結婚では、私の存在が大きな災いになった。国や社会を相手に闘ってきた人生ではあったが、この島に押し込められ、人間として扱われなかった私の足跡を、後世まで残したくはない。そんな歴史が問題にならないほどに、ハンセン病自体がなくなってしまうのが望ましい。」

(読売新聞の連載「生きてこそ]番外編 曽我野一美・全療協会長に聞く=宮城
 2006.05.28 より)



「2001年、国の隔離政策を違憲とした熊本地裁判決で元患者を取材し、その声に触れた記者として「風化させないこと」が使命と信じてきた。今も、その思いは変わらないが、曽我野さんの言葉を聞き、差別や偏見にさらされた元患者たちの胸に刻まれた傷が、今も癒えていないことを改めて実感した。(青柳庸介)」(同上、最終回/取材を終えて)
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