Bell おばさん

日々の記録

逃げ惑う

2008年08月15日 | Weblog
今日8月15日は終戦記念日。
63年前の3月10日は東京大空襲で、幼児だった私は、歳の離れた姉の背中におぶわれて逃げ惑った日です。小さかったので当時の事は定かではありませんが、米軍の爆撃機B29が大挙して東京の空におしよせ、焼夷弾をばら撒きました。西の方の空が真っ赤になりました。下町の我が家にも危険がせまりました。家の前の防空壕に皆、飛び込みました。私は、買ってもらったばかりの赤い鼻緒の下駄を履いて行こうと、もたもたしていました。母に叱咤されて裸足で逃げ込みました。其のうちに我が家の近くまで炎が迫ってきたので、その防空壕をいっせいに飛び出しました。省線電車(今のJR)の高架線の裏側に逃げました。当時は、3月の春嵐で道路が通っていた高架線の下は、恐ろしいほどの火の粉の通り道となり、北から南へと吹き荒れました。どれだけの時間が経ったのでしょうか。姉の背中で寝てしまった私は、空が白んで来た明け方にねんねこ半天から首を出したら、あたり一面焼け野原で一軒も焼け残った家はありませんでした。焼け焦げた電信柱から煙が立ち昇っていたのが今も脳裏に焼きついています。良く助かったものです。
戦争を誰も好む人はいません。今世界の各地で戦争が起きています。国の上にたつ人の命令ひとつで、好むと好まざるとにかかわらず、戦争に駆り出されます。どれだけ大勢の人が犠牲になるのでしょう。世界が平和になるのは、何時のことでしょうか。

太平洋戦争終結