Bell おばさん

日々の記録

燃え盛る火に追われ・・・

2006年09月01日 | Weblog
今日9月1日は震災記念日。1923年(大正12年)9月1日午前11時58分にマグニチュウド7.9の恐ろしい地震がおきました。関東大震災です。死者行方不明者は10万人以上もいたそうです。私の父(生きていれば今は100歳をこえています。)に昔聞いた話ですが・・・。父は20代の一人身の時に、この地震に遭遇しました。丁度、お昼時で何処の家も昼食の支度で火を使っていました。今のようにガスではないので瞬時には消せません。激しい揺れの為に這いつくばって身体を移動させることもできないのです。瞬く間に彼方此方から火の手があがりました。皆大八車に家財道具を積んで逃げ惑いました。近くの本所被服所(今は震災記念堂になっている)に大勢の人々が逃げ込みました。持ち込んだ家財道具に火がついて見る見るうちに火の海になり、竜巻がおこり重なり合って人々がやけしんだそうです。また、燃え盛る火に追われて隅田川、学校のプール、そして池などに飛び込んで亡くなった人も大勢いました。気を失った父が意識を取り戻した時は自分の身体の上に死んだ人が折り重なっていたそうです。それから、どれほどの時間が経ってからかは知りませんが、救護に大きな氷のかたまりが運ばれてきた時に、砕けず、皆で分けることが出来なかった時に、父は氷にかぶりついて歯で噛み砕いたその時、周りの彼方此方から大勢の人の何本もの手が父の口伸びてきました。みんな喉がカラカラに渇いていたのです。父は必死で氷を噛み砕いたそうです。
父はこの震災で母と出会い結婚したのです。人生って不思議なものですね。