八島ビジターセンター

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いままで知らなかったこと

2017年08月12日 | Weblog




数日前の夕方たくさんのトンボとツバメが飛び交っていました。(写真は見辛いですが、、、黒い点がトンボかツバメです)
毎年この時期にはこのような光景が見られます。

彼らの目的は羽アリでしょう。羽アリは八島湿原の周辺ではこの時期に多いように思います。
トンボは羽アリを狙っているはずです。
ツバメはもしかしたらトンボも食べているかもしれませんが、小さな羽アリも食べるでしょう。

すごいなすごいな
たくさん飛んでいるなとしばらく空を見上げていました。

すると…なにやら足元に気配を感じます。
視線を地面に向けてみると、のこのこと歩く虫が…


羽アリ?

いや、様子が変です。



ありません!あるはずの「腹」がありません!
昆虫は「頭」「胸」「腹」があるはずです。
「腹」「胸」まであっても「腹」がないとは………

よくみるとあちこちに同様の羽アリがいました。


腹を喰われているものが多数でしたが、みんなのこのこ歩き回っています。もう、ゾンビにしか見えません。お腹を食べられても動いているなんて……!

もちろん腹なし羽アリの命は長くありません。行くあてなくさまよってこと切れた羽アリが地面にたくさん。

腹を食べた主はおそらくトンボです。トンボが一番食べたいアリの部分って、腹なんでしょうね。きっと。飛びながら捕まえてかじるのに腹は都合がいいのでしょうか。

なかなか晴れず、トンボも飛ばないのでまだ観察しきれていませんが、これから注意して見たいと思います。


しかし、腹を喰われたアリがのこのこ歩いていて、、、よくみると周りにたくさんいて…
詳しい方にはなんてことないことかもしれませんが、私は初めて見たので興奮しました。


とても興味深い出来事でした!
また観察のチャンスがあると思うので、もし新しい発見があればまたお伝えします。