今八島の草原で濃い紫の花を咲かせているノハナショウブ。トンボがとまっていました。カメラを向けても飛び立たず、首だけぐるぐる動かしていました。
トンボは関係ないのですが、ノハナショウブは虫に花粉を運んでもらうための面白いつくりをしています。トンボは関係ないのですが。
ノハナショウブは写真のように大きな「花びら」をもっています。その花びらの上にぺろんとのっかってるのが「めしべ」。「めしべ」の下に「おしべ」があって、その奥に蜜があります。「花びら」についている黄色い模様は「ここに蜜がありますよ」というしるしです。
蜜を取りに来た虫は「花びら」にとまり、めしべを持ち上げてもぐりこみます。そのときにおしべの先に触れます。花粉が虫の体につきます。蜜を取った虫は次のノハナショウブに移動します。そして同じように蜜を取って花から出るとき、めしべの先に体がふれ、花粉がすくいとられて受粉をする仕組みになっています。
こんなことできる虫は限られます。マルハナバチの仲間とかが得意だそうです。
・・・だそうです・・・というのも、私は実際にその場面に居合わせたことがないのです(^^;)。上に書いたことは本で読んだりしたこと。私が出会ったことのあるノハナショウブに来た虫は、写真のトンボとセセリチョウだけです。
セセリチョウなどのチョウの仲間はノハナショウブから蜜を取ることができません。もぐりこむことができないからです。私がであったチョウは、ノハナショウブのめしべのあたりを蜜を探してストローでつんつんしていました。角度を変えてつんつんしてみたりいろいろ試していたようですが、蜜が取れないのであきらめて飛び去ってしまいました。「花びら」の黄色いマークはチョウにも蜜のありかを教えているのでしょうか。罪な花ですね(笑)
ノハナショウブが終わってしまう前に、マルハナバチが蜜を取りに来ているシーンに出会えることを祈ります。
季節はするりするりと変わっています。取り残されてしまいませんように。
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昨日今日と八島でははげしい夕立がありました。急に雨が降り出し、近くで雷鳴がしました。
日中は晴れていても夕立はあっという間に来ます。このような天候の急変は今後もあると考えられます。霧ヶ峰は車で気軽に来ることができますが、そうはいっても山ですので天候の悪化にはそれなりの注意と備えが必要です。
ま
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