先生。

さっき、ＴＶのドキュメンタリーに
夜回り先生　こと　水谷修先生の密着取材の番組をやっていた。


泣けちゃった。(p_q*)


この先生、本もたくさん出しているので、
興味がある人はせっせと読んでみていただきたい。
興味本位からでもいい。
読むことに、触れることに価値があるから。


水谷先生の取材番組は何度か見たけど、
かならず、講演の様子をまんま流す。
そして、扱う話も「アイ」ちゃんの話。
夜の世界にあこがれて、とびこんで、汚い大人にだまされ、よごされ、うられ、
挙句にＨＩＶに感染、
その後、水谷先生と知り合い、夜の世界を抜け出て、
学校に通うことを夢見て、
しかし、ＨＩＶの猛威に勝てず、凄絶な死を遂げてしまう。

先生が彼女の話をするのは、
彼女が死ぬ間際に遺した言葉があるから。
「先生。
　先生はこれからも全国に講演で回るんでしょ。
　だったら、私の話をかならずして。
　私のようなバカな女の子がだまされ、よごされ、ＨＩＶに侵されて死んだってこと。
　私の話を聞いて、もし、夜の世界から昼の世界へ戻った子が一人でもいれば、
　私はこの世に生きた意味が残せる。
　もし、夜の世界に行こうとしてた子が思いとどまってくれたら、
　神様は君はこの世にいい事をしたねってほめてくれるよね」
先生はこの約束を胸に、
自身の病気をおして、全国をとびまわり、
毎日毎日「夜眠れない子供たち」の電話やメールに答えている。



ゆずこが生まれてから、
「子供の命」というテーマに涙腺が弱くなってしまった。
愛する子供に死なれる親ちうのは、どんなにして生きてるんだろう。
想像もつかない。


だから、いつも、泣きながらゆずこを抱きしめる。


ゆずこは、まだよくわからないから、
ママゴンの顔を、最初は不思議そうにガリッとひっかく。
そのうち、「ぱあぁぁぁ」と明るい笑顔になり、
ガリガリとひっかく。


いいんだよ。
ゆずこが生きてくれてさえいれば、ママゴンは引っかかれることなんていたかない。
いたいなんてことあるもんかい。



今は、
そんな熱い教師がいないのかなぁ。
「ヤンキー先生」の義家弘介先生も、多忙によって、結局現場を離れちゃったし。
岡崎市の坊さんも、あの方は教師じゃないしね。


「先生」といえば、
鈴鹿市の助産師　ゆきの先生のことも覚えておいて欲しい。
日本最高齢　御年95歳の助産師。
とりあげた赤ちゃんは数え切れず。
孫の代まで３代にわたって取り上げてもらった人もいるとか。


ゆきの先生は、
「皆、こんなにかわいい赤ん坊だった時がある。
　生きていることを大切に。」


ゆきの先生のドキュメンタリーは妊娠９ヶ月の頃に見たのだが、
出産シーンを見たとき、
ゆずこが「ぽこぽん」と蹴り上げた。

出産の瞬間に対して、とっても不安を抱えていたけど、
ママゴンはこの番組を通して、
出産の素晴らしさを知り、不安を打ち破った。

確かに、
陣痛はいたかったけど。
でも、今だってこわいことはない。


だから、経験できる人は、そのチャンスがある人は、
出産ちう大仕事にぜひ、チャレンジして欲しい。
出産と育児は
なによりも大変だけど、
なによりも素晴らしい。



いまも、きっと「先生」を求めて、
悩んで、手探りしながら生きてる人がいるだろうけど、
先生って意外なところにいるかもしれない。
視野をひろげて、
自分の世界観を変えてくれる人がいるはず。
その人が「先生」なんだと思うな。