前回の記事の続きでございます。
飼主は、高瀬川を下るのに沿って南へと移動し、丁度京都駅東側
あたりまで南下、途中でフェンスに囲まれた廃墟に突き当たって
さすがに怖じ気づき散歩を中断。そこから踵を返して高瀬川に沿ってまた
北上しているところでございます。
五条へとまた向かう途中、ここにはいろんな店もあります。
松井天狗堂なんかもあるんですね。
えーーーーっ!
松井天狗堂、ここなのかよ。
取り乱してしまいました。すみません。
確かに「かるた製造元」と書いてある。いやあの松井天狗堂さんですか
お見それするところでした。申し訳ない。
松井天狗堂の作品は、神保町の奥野カルタ店でいつも拝見しておりました。
また、日本のカードの研究に関しては、どこかで必ず目にする名前なの
です。未だに「ウンスンカルタ」という言葉を掲げているのは、日本で
ここだけだと断言できますよ。非常に貴重な作品を提供している店なのです。
あーびっくりした。
金木犀の名残でも嗅いで落ち着こう。
こういうのにも、びっくりいたしますね。
所謂、妓楼であります。
飼主はかつて水上勉の代表作『五番町夕霧楼』なんかで妓楼跡でもありはしないかと
千本中立売近辺を歩き回ったのですが
収穫といえば「キタノ大天狗」くらいでした。
比較的最近まで「五条楽園」として名の知れた区域にはまだ
妓楼が残存しておりました。それにしても、飼主の発見する
ものは天狗関係ばかりなんですね。まあ、仕方ないか。
天狗猫が我が家の主であるから。
埒が回されていて、完全な廃屋と成り果てておりますが、唐破風の
門構えといい、二階の窓の高い場所から見える天井の照明といい、
かつては地区の殷賑を支えた店であったろうことが偲ばれます。
今は公衆便所と駐車場に囲まれております。
さてこちら、かつての五条楽園に僅かに営業している店。
飼主も入りやすかったので、立ち寄りました。
豆タイルが張ってある洗い場。ここはそう、かつてのカフェーらしき
場所を改装した店なのです。
そんな店で日本酒など。
名物の煮込をいただきます。
壁を拝見しますと、飼主の好みの銘柄のラベルばかり貼ってある。
きっといい日本酒が揃えてあるに違いないのです。
するとまた、立ち寄る店が増えた、ということになって、散歩も
してみるものだと改めて思うのでございました。
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