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クルシャの天地

クルシャ君、店を広げる




その日、いつものように階下のおもちゃ入れから
気に入ったおもちゃを運んできて、挨拶に来たクルシャ君
は、三階の廊下脇にあるクローゼットの引き戸を開けて
露店のようなことをやってました。








プレゼントですよ。早いもの勝ちですよ。

客は飼主だけなのに、店みたいにする演出の意図は
何ですかね。









品物に自信があるんですよ。お客さん、
品物を持っていくなら、店主に挨拶するものです。



じゃあ、くるしゃやさんの品物、頂きますね。










持っていくんですか?守っていたのに。


じゃあ、持っていきませんよ。










それでは、店を出している意味がありませんよ。



ははあ。分かった。君はプレゼントと言いながら、やはりお代が欲しいの
だね。店を出す意図はそこだ。鍋売りが、鍋はタダでいいから、具材と
燃料と調味料を持ってきて鍋作って食わせろ、とこういうわけだ。

目を逸らすね。図星ですね。









いつも無視されるからですよ。




それでは、お店の前でひとじゃれ、ふたじゃれ、してもらいましょうか。









へえ、おおきに


そこは京都弁なのか。



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