るいるいるい、吉田類。
可愛らしいイラストを描くのが本業の吉田さんは日本中で愛されています。
酒造業界とか居酒屋の細かい事情なんかを通筋にしか分からないような理屈
で語る従来の酒場案内から脱却したのはまさに戦後体制からの脱却に匹敵
した快挙と断言して宜しいのでございましょう。酒の周辺を楽しむ感覚を
素朴に利用者の感覚でもって、ささやかなファンタジーとレトリックを交え
ながら時間が熟するのを眺めて過ごす。こんなあたりまえのことがなぜ吉田類
を待つまで出来ずにいたのか、さっぱり分かりませんな。
そんなSAKEZO's barも今季閉店となりました。吉田類呼べるくらいにはなった
んですね、と喜ぶべきなのか。何にしてもこの町ではやや目立つイベントであって
国際的な要素に目配せされていないことはないのです。
狭い酒造および限定的な居酒屋事情の論理だけで話が完結していた時代が終わったのと
同じ。東証株価指数が今や海外要因だけで上下するようになったことを認めるならば
伏見の酒なんていうのも、もちろん海外に売り込むことを前提にしたイベントで販拡
する心算なんであります。
クリスマスの名残のリースというのが何故か好きです。
祇園祭が過ぎて新酒イベントが過ぎて正月。
春を過ぎれば世界中の人たちがこの町で花を追って感動する日々がまた始まる
わけですが、それまで何して過ごします?
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