英語
出題形式は例年通りだったが、大問4の語彙が易しくなり、大問5の設問が内容一致中心となったため、全体的に易化した。本学の特徴である語彙レベルの高さは大問1の文法・語彙問題に残っているため、市販の単語帳を最後までしっかり覚え、接頭語や接尾語の法則を知っておくとよい。大問2は特徴的な形式なので本学の過去問で練習する。大問3の語句整序は標準的ではあるが、典型問題は少ないため普段から論理的に考えて解答する習慣をつけること。長文対策は内容理解を中心に演習する。
数学
ここ数年は難化傾向にある。出題範囲は数Ⅰ・A・Ⅱ・Bで、大問1は空所補充、大問2は答えのみ、大問3は論述形式という形式は変わらないが、大問1が小問集合から大問に変わっている。難問は見当たらないが、文字に関する計算力、場合分け、空間図形の把握などが要求されており、十分な考察が必要。手間がかかる問題が多く、60分という試験時間ではかなり厳しいと思われる。ほぼ同じ形式、難度の推薦入試の問題も練習に使える。
化学
大問3題だが、大問1、3は分野の異なる2題から構成されていたので、実質5~6題程度の出題量と考えてよい。標準レベルの問題が多いが、19年度も計算量が多く、時間が厳しめだった。例年に比べてすぐに答えられる問題がやや増加した。滴定などの計算問題、化学反応式の出題が多いのが特徴。対策として、問題集で弱点補強を進めた上で、前期だけでなく推薦や後期を含めた本学過去問に取り組み、計算過程を簡潔に書くトレーニングもしておこう。
生物
例年通り大問4問構成。かなり難度の高かった18年度と比べると易化した。字数指定の論述問題が大問ごとに複数問含まれている場合が多い。また、19年度は出題されなかったが、描図問題も頻出。一見易しそうに見えて、細かい知識を要求される問題が紛れている場合が多い。時間に対して問題量が多いため、解くスピードを意識した問題演習が必須。推薦入試の問題も一般入試と同じような形式なので、過去問演習では両方とも取り組んでおくとよい。
物理
大問3題構成。力学と電磁気は必出。他は熱か波動だが、17年度は原子から出題された。空所補充問題が多いため、過去問演習で慣れていないと状況を把握しづらい問題もある。計算量の多い設問を含むこともあり、時間配分を考えて解く問題を選びたい。描図問題が出題されるので、グラフや説明図を描き慣れておきたい。