国公私立・医学部、薬学部、看護学部の攻略法 (さくら教育研究所)(SKREDU)

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近畿大学医学部

2020-02-15 | 日記

英語

出題形式は例年通りだったが、大問4の語彙が易しくなり、大問5の設問が内容一致中心となったため、全体的に易化した。本学の特徴である語彙レベルの高さは大問1の文法・語彙問題に残っているため、市販の単語帳を最後までしっかり覚え、接頭語や接尾語の法則を知っておくとよい。大問2は特徴的な形式なので本学の過去問で練習する。大問3の語句整序は標準的ではあるが、典型問題は少ないため普段から論理的に考えて解答する習慣をつけること。長文対策は内容理解を中心に演習する。

数学

ここ数年は難化傾向にある。出題範囲は数Ⅰ・A・Ⅱ・Bで、大問1は空所補充、大問2は答えのみ、大問3は論述形式という形式は変わらないが、大問1が小問集合から大問に変わっている。難問は見当たらないが、文字に関する計算力、場合分け、空間図形の把握などが要求されており、十分な考察が必要。手間がかかる問題が多く、60分という試験時間ではかなり厳しいと思われる。ほぼ同じ形式、難度の推薦入試の問題も練習に使える。

化学

大問3題だが、大問1、3は分野の異なる2題から構成されていたので、実質5~6題程度の出題量と考えてよい。標準レベルの問題が多いが、19年度も計算量が多く、時間が厳しめだった。例年に比べてすぐに答えられる問題がやや増加した。滴定などの計算問題、化学反応式の出題が多いのが特徴。対策として、問題集で弱点補強を進めた上で、前期だけでなく推薦や後期を含めた本学過去問に取り組み、計算過程を簡潔に書くトレーニングもしておこう。

生物

例年通り大問4問構成。かなり難度の高かった18年度と比べると易化した。字数指定の論述問題が大問ごとに複数問含まれている場合が多い。また、19年度は出題されなかったが、描図問題も頻出。一見易しそうに見えて、細かい知識を要求される問題が紛れている場合が多い。時間に対して問題量が多いため、解くスピードを意識した問題演習が必須。推薦入試の問題も一般入試と同じような形式なので、過去問演習では両方とも取り組んでおくとよい。

物理

大問3題構成。力学と電磁気は必出。他は熱か波動だが、17年度は原子から出題された。空所補充問題が多いため、過去問演習で慣れていないと状況を把握しづらい問題もある。計算量の多い設問を含むこともあり、時間配分を考えて解く問題を選びたい。描図問題が出題されるので、グラフや説明図を描き慣れておきたい。


帝京大学医学部

2020-02-14 | 日記

英語

文法1題と読解3題だが、3題中1題は内容真偽のみの出題で、他の2題も読みやすい内容となっているため制限時間内で十分に解答できる。読解は医療に関係した内容が中心。19年度は内容に関する問いが多かったが、例年長文中でも語彙や文法の知識を問われる設問が多いため注意しておきたい。対策としてはまず医療系の英語長文に慣れること。次に標準から発展レベルまでの文法問題を演習する。さらに整序作文と正誤問題の出題率が高いので、特化した問題集の演習は必須。

数学

16年度まで選択問題があったが、17年度以降は全問必須問題となった。出題範囲は数Ⅰ・A・Ⅱ・Bでデータの分析以外の幅広い分野から出題されている。基本的な問題が中心だが、過去には思考力が必要な問題が出題されたこともある。結果のみを記入する方式なので、計算ミスは致命的。典型的な問題の解法は瞬時に浮かぶように練習しておくとともに、迅速かつ正確に計算する訓練も必要だ。他教科との時間配分も重要なカギになるだろう。

化学

大問4題。19年度は大問4の問題量が多かったため、時間配分を気にする必要があった。計算問題では問題によって有効数字の指数表記が異なる。選択問題の解答では、五十音順で答えたり、該当しない場合に×を記入したりする。ネルンストの式など細かい知識を問われることもある。対策として、計算力の強化と化学的現象の把握が重要。科学者名、高分子の出題に気をつけておこう。過去の問題に良問が多いので、しっかり取り組んで形式にも慣れておくとよい。

生物

18年度同様、4題全問必須。免疫に関する分野は例年頻出。電気泳動と他のバイオテクノロジーの実験の融合問題が19年度も出題。教科書の内容の完全理解と定着後、標準レベルの問題集で演習する。また16年度以降の過去問や他の大学の過去問からの電気泳動の類題演習(DNAのみならずタンパク質の電気泳動も)、兵庫医科大や金沢医科大の過去問で正誤問題対策、数十字の記述問題の演習を要する。生態系や進化・分類の分野も油断せずに。

物理

以前は大問5題中4題を選択して解答する形式が続いていたが、ここ数年は大問4題必須となった。16年度以降は、力学と原子からの出題が多い。解答を書かせるだけの問題が中心で、論述や描図問題の出題は見られない。基本~標準レベルの問題が多いが、年度によっては、やや難度が高い問題も見られる。また、出題内容が重なることが少ない傾向にあるため、初日、2日目、3日目と進むにつれ、出題内容の予想が立てやすい。


昭和大学医学部

2020-02-14 | 日記

英語

18年度は大問5題だったが、英単語の空所補充が語句整序と誤り指摘へ変更され大問6題になった。しかし大問すべてが標準レベルで長文問題が1題しかないため、50~60分あれば解答できる。大問1~5は標準的ではあるが、入試レベルの発音・文法・語法・熟語・慣用句が正確に理解できていないと高得点は取れない。長文対策としては700語程度の科学医療系の長文を精読し、内容把握に重点を置く。特に内容説明は字数も多いので事前に練習しておく必要がある。

数学

すべて結果のみを答える問題。問題量も計算量も少なめなので高得点が求められる。小問は基本的な問題が中心だが、幅広い分野から出題されているので、全範囲にわたって穴のない学習が必要となる。難問を解くよりも、典型問題を迅速かつ確実に得点することが要求されている。英語との時間配分も重要な要素。例年、期待値が出題されているので注意したい。

化学

大問4題。19年度は、馴染みのない生体内代謝物質に関する出題があったが、内容を把握することで解答できた。また多段階の電離平衡や結晶格子に関する問題も出題されており、ともに本学の頻出分野。理論の計算問題で構成される小問集合も18年度から続いている。対策としては計算問題に素早く対処できるように演習を重ねていこう。また日頃から生命化学系の物質についても強く関心を持ち、詳しい参考書などで深い知識を得ておくとよいだろう。

生物

18年度同様に大問4題構成。図の描写問題が目立っていた。日頃から教科書の図もしっかり読んで知識としていたかが、合格点獲得のカギになったと思われる。教科書の内容の完全理解・定着と並行した、資料集の読み込みによる細かい知識の習得も怠らず、標準的なレベルの問題集の演習、数十字の論述の問題対策と描図問題の対策が必要。

物理

思考力を要するあまり見慣れない問題と、典型標準問題が混在している。典型問題から解答していき、確実に得点を稼いでいくこと。また、大問1は近年出題が続いている微積分を用いた物理現象の解析で、標準レベルの問題集を解くだけではこの手の問題には対応できない。過去問等を用いて、しっかりと問題文を読み、誘導に乗って解答をする訓練を積んでおきたい。


自治医科大学

2020-02-14 | 日記

英語

長文3題でマークのみの出題形式は例年通り。長文内容は医療科学系に限らず、様々な分野から出題される。今年度も全体的な内容を問う問題が少なく、主に同意語選択と下線部の内容説明が中心のため解答しやすい。その他、語句整序や空所補充も頻出。対策としては、様々な分野の500語程度の長文問題を演習し、登場したやや難解な語句や表現を文脈から推測する。最後に過去問を使って出題形式に慣れ、時間配分を考えておくことが求められる。

数学

18年度までは25題すべて小問であったが、19年度は21~25が大問扱いとなった。ほぼすべての分野から出題され、問1~20は答がすべて1桁の整数となるように作られている。問21~25は選択肢から適当なものを選ぶ形式。教科書レベルの基本的な問題が中心で、わずかな時間で解答できる問題が多いので、確実に解ける問題から解いていくなど、要領よく処理する必要がある。教科書傍用問題集などで短時間に多くの問題を解く練習をするとよい。

化学

例年同様、小問集合25問構成。新形式として、共通の文章や図を用いる小問が数問出題された。理科1科目あたりの解答時間が私立大医学部で最短の40分であり、正誤問題の出題が多い。10題前後が有機・高分子分野である。対策には、解答スピードを上げるために一問一答形式の問題集を活用したり、典型的な計算練習を繰り返したりしておくとよい。出題形式に特徴があるため、本学の過去問を用いて、実際の時間配分を考えながら対策を重ねていこう。

生物

25問の小問で構成。生物基礎・生物の全分野から出題されている。19年度から、小問5題からなる実験問題の大問1題が出題された。教科書の内容を理解、定着させた上で、標準レベルの問題演習を行う。過去問演習では、問題形式の慣れと時間配分を考慮した演習をする。間違えたら教科書に戻り正確な知識の定着を図る。川崎医科大、金沢医科大の過去問や、兵庫医科大の正誤問題、埼玉医科大の最後の知識問題で知識の定着を図るのもよい。

物理

例年通り小問25題構成である。センター試験レベルの問題が多くを占めるが、試験時間に対して問題量が多いため、時間的余裕はない。16年度以降は、原子分野を含めた物理基礎と物理の全分野から出題されている。基本的な問題が多いが、中には時間のかかる数値計算など、手間取る問題も見られる。センター試験(本試・追試)の過去問などを用いて、手際よく計算を処理する練習を行い、満点近い点数を獲得する訓練を積んでおいてほしい。


国際医療福祉大学医学部

2020-02-14 | 日記

英語

18年度からの変更点はない。文法と英作文は標準的ではあるが、難しいものも数題ある。長文中の誤り指摘は文法語法の誤りだけではなく、文意に合わないものも選択しなくてはならないため難しい。読解は分量は多いが、設問が易しいため難しい印象はない。文法、整序作文、誤り指摘はそれぞれ特化した問題集に取り組み、細部までしっかり理解すること。読解は語彙力を高め、機能語を意識して論理的に読む習慣をつけ、800語程度の英文を20~25分程度で解答するよう心がける。

数学

大幅に難化した18年度に比べ、19年度は易化した。数A(場合の数・確率)、数B(ベクトル、数列)、数Ⅲ(微積分)を中心に出題される。大問では基本事項の問題から始まり、後半は難しくなり計算量も多い。典型解法で対応できるものばかりなので、解法は瞬時に出てくるようにしておき、計算時間を確保する必要がある。日頃から面倒がらずに計算に取り組んでおこう。難関国公立大レベルの問題で練習しておくこと。

化学

大問4題。19年度はマーク数が61もあり問題量が多いため、時間の余裕がない。小問集合では、5問が正答、3問が誤答を選択させる問題だった。狭心症薬、抗凝固薬など薬理的な物質の出題が目立った。本学の過去問でしっかり出題形式と時間配分を把握した上で、知識問題対策として、図説や参考書などを活用して幅広く習得しておく。また計算問題の対策には難関国公立大レベルの問題に取り組んで、粘り強い計算力を身につけておくとよい。

生物

18年度とは異なり、植物の環境応答という医学部では出題頻度が高くない分野から出題された。対策として教科書の内容(発展や参考、コラムの内容も含む)の完全理解と定着を最優先に行うことが肝心。その後に標準的な問題集で演習を行うこと。その際、問題のリード文を丁寧に読み、理解することが考察問題の対策になる。また、医学部頻出の分野以外に生態系の内容なども手を抜かず勉強すること。

物理

各分野とも基礎~応用レベルの問題で構成されている。大問2~大問5までは各分野から1題ずつ出題されている。よく見かける事例のようでありながら、設問に工夫がなされており、最適な解法を見抜き手際よく計算しないと時間内に解き切れない。過去問を利用して、解きやすい問題から取りかかるなど、時間配分を意識した演習をしておきたい。また、難関国公立大レベルの問題集によって、誘導に乗って解答する訓練をし、多くの事例問題の処理に慣れておくこと。


東北医科薬科大学

2020-02-14 | 日記

英語

大問4が誤り指摘から同意語選択へ変更され、熟語や慣用句が多く出題された。その他は18年度と大きな変化はないが、全体的にはやや易化した。それでもこれだけの分量を70分で解答するのは容易ではない。長文対策としては医療科学系の長文を読み、内容真偽中心の設問を演習する。長文中には空所補充や同意語選択など知識系の問題も出題され、大問3以降は文法と英作文があるため、単語・熟語・文法などの標準的な問題集を演習しておく必要がある。その際は熟語・動詞の語法に重点を置く。

数学

空間、場合の数・確率、数Ⅲと大きく括ると出題範囲は18年度と同じだが、内容は大きく異なる。18年度は数Ⅲの微積分が多く出題されていたが、19年度は1問だけ。過去の出題範囲にとらわれず多くの大学で頻出の内容を学習しておくべきである。大問3は計算量も多いので、典型問題の解法がすぐに頭に浮かぶようにしておくとともに、正確かつ迅速な計算ができるよう練習しておくことも重要。過去問も4年分とまだ少ないので、基本的な解法を習得した後、同じ誘導形式の他大学の過去問で練習するとよい。

化学

大問4題。19年度も各大問に長めの問題文があり、空所補充、正文選択、計算問題が多かった。科学者名、物質名がやや易化し、標準問題から構成されていたが、短時間で内容を把握する必要があった。対策としては、教科書や基礎的な参考書で化学現象の文章読解力をつけて、標準レベルの問題集をこなしておくとよい。無機、有機では物質の性質や反応経路をマスターした上で、計算問題にも対応しておこう。正文選択問題には私立大医学部の過去問を活用して、しっかり対策を進めておこう。

生物

18年度同様の大問3題のマーク式の出題。第1問、第2問に比べ第3問の占める割合が大きいのも同様。知識問題は素早く解き、第3問にありがちな実験考察問題に時間をかけたい。ゲノム編集という最近の話題が出題されたので、教科書の内容の完全理解と定着(コラムや参考までの内容)の上で、標準的な問題集で演習し、遺伝の計算問題や遺伝子に関連した実験の問題は、一層念入りに演習する必要がある。

物理

入試4年目であり力学と電磁気は必須。熱と波動が隔年。大問は3題だが設問数は多い。大問3は、高校物理の範囲を超えた内容だったが、丁寧に誘導に乗ればそれほど難しくはない。この大問のように、見慣れない問題が出題されても慌てることなく、落ち着いて誘導に乗ることを心がけたい。また、解法は標準的でも問題数が多く素早い計算を要するので、標準より少し上のレベルの問題集を解いて数式処理に慣れておきたい。


産業医科大学医学部

2020-02-13 | 日記

英語

18年度と比べて設問形式・難易度ともに大きな変化はない。3題ある読解問題は、1題が単語の空所補充のみの出題で、残りの2題は内容中心の出題。英文自体は比較的読みやすいが、100語程度の内容説明や英文和訳が出題されるので、国公立大の過去問や英文解釈の問題集を利用して、記述解答の作成を十分練習しておくこと。100語程度の自由英作文も出題されるので、自分が書きやすい形式を確立させ、過去問等で定期的に練習しておくとよい。

数学

大問1、2は小問集合で幅広い範囲から基本的な問題が出題されている。数Ⅲでは誘導なしでは難しい問題や計算が面倒な問題も含まれていることが多い。定積分の計算はこれまでもよく出題されている。問題演習に取り組む際に計算を工夫したり、別解を考えたりするなどして計算力・思考力を養っておくとよいだろう。分量が多めなので全ての問題を解こうとせず、解ける問題から確実に解く姿勢も必要だ。

化学

大問4題。19年度は、溶解度積の出題があり、小問集合が出題されなかった点で、18年度と同様だった。基本~標準レベルの解きやすい問題が多く、計算問題も重視されていた。例年、計算問題、化学反応式、簡潔な理由説明の論述問題が出題されている。問題数とレベルを考えると時間にやや余裕があるため、正確な解答を心がけよう。標準的な問題集を通して弱点分野をしっかり押さえた上で、本学の過去問を解いて、出題形式を把握しておくとよい。

生物

大問4題。18年度に比べて典型問題が増加したため、若干ではあるが取り組みやすくなっている。しかし、2教科で100分という短い時間内にすべてを解ききるのは難しい。日頃から図説のコラムなどにも目を通し、東京医科歯科大・滋賀医科大などの国公立大で過去数年に扱われた人体に関する新しい題材を演習すると、本番でも取り組みやすいだろう。また短時間で文章をまとめる力が必要なので、問題集などを用いて自ら文章を書き、添削を受けるとよい。

物理

ここ数年出題されていない熱分野では、気体のエントロピーを扱うなど意欲的で難しい設問があった。さらに力学・電磁気ともに事例・設問に高度なものが多く、2科目100分の試験時間内に完答することは難しい。基本解法で解ける問題を見極めて解答し、合格点を確保したい。出題分野は年度によって偏りがあり、事前の予測は難しいので、波動・原子も対策を怠らないこと。


金沢医科大学

2020-02-13 | 日記

英語

18年度まで大問1で出題されていた文法問題がなくなり、すべて読解問題になった。その他は例年通り。60分で長文4題を解答するにはスピードが求められる。長文中の設問は文法事項や発音・アクセントを問う問題が多いので、読解問題集だけではなく、オールインワン系の文法問題集をしっかり仕上げること。例年医療・科学系の長文が多く、その分野の内容の英文に慣れておく必要がある。その際には指示語の内容確認と語句や文法語法を意識する。

数学

大問1に4年連続で出題されている確率は、数え上げる問題が多い。大問4も3年連続で数Ⅲの微積分(接線、法線、極値、変曲点、面積)が出題されている。問題の難度は高くなく計算量も多くないが、ゆっくり解法を考えている時間はない。易しめの問題集で解法が瞬時に浮かぶようになるまで、反復練習をするとよいだろう。図形が絡んだ問題も多く出題されているため苦手な人は初等幾何、三角比、座標、ベクトル、複素数平面などの分野を超えた総合的な練習が必要。高得点が求められる。

化学

小問集合13問。19年度は解きやすい問題が増加したが、問題数が多かったため、解答スピードは必要だった。有効数字、探求課題の出題が目新しい。例年同様、答えを「すべて」選ぶ問題、正誤の組み合わせ問題があった。理論・無機では、物質の性質、溶液の調製、実験操作に関する問題、有機では構造決定の出題が多い。平均点は高めと考えられるので、ケアレスミスを防いで解答できるように正確な知識と計算力をつけて、過去問で形式と時間配分に慣れておこう。

生物

大問3題構成。例年通り小問集合が多くを占める。基本的な知識を問うものばかりだが、出題範囲に偏りが全くないため、苦手分野を作らないことが重要。毎年、数問は計算問題やグラフ読解問題が出題されるが、典型問題ばかりだ。19年度は大問3でライオニゼーションが出題されていたが、本文を読めば知識がなくとも解けるものだった。合格のためには、全分野の基本事項を抜けなくしっかり理解すること、本学や川崎医科大などの過去問を演習して知識の定着を図ってほしい。

物理

19年度も大問4題構成だったが、毎年のように出題されていた電磁気からの出題がなかった。例年、基本~標準レベルの問題が多いが、19年度は、受験生に馴染みのない放射線の測定単位や素粒子が出題され、戸惑った受験生もいたかもしれない。また、年度によっては解答の方針が立てづらい問題も出題されている。そのような際には、マーク式の特徴を生かして、解答欄の形から逆算して解答の方針を立てるなど工夫するとよい。


北里大学医学部

2020-02-11 | 日記

英語

出題傾向に大きな変更点はない。18年度も時間的には厳しかったが、19年度はさらに時間配分を考慮しなければ最後まで解答できない分量だった。大問2の文法問題は文構造を意識していないと解答できない問題が中心。対策としては医療科学系の長文を中心に演習し、論旨の展開と内容理解はもちろん、文構造、語句、文法も意識しておく。語句整序は頻出なので、特化した問題集を1冊仕上げる。会話文は過去問を利用し十分慣れておくこと。

数学

大問1の小問集合は基本的な問題が中心なので確実に取りたい。19年度は例年に比べ計算量が少なめだったが、確実な計算力は必要。特に微積分の計算は面倒がらずに自分の手で解き切ることを意識した演習を行うべき。大問2以降の大問には典型問題ではない難度の高い問題が出題されることもある(17年度以前の問題を参照)ので、解ける問題を確実に解くことが大切。なお、証明問題が必ず出題されている。

化学

大問5題。例年同様、大問1は各分野の小問集合だった。大問2~5は難易度にばらつきがあり、大問4、5の計算問題の出来が合否を左右する。出題数にも大きな変動がなく、良問でバランスよく構成されていた。理科1科目あたり50分と考えると解答スピードが重要になってくる。対策として、標準問題集をマスターしたのち、計算問題に特化した教材や本学の過去問、またスピードを要する他大学の入試問題などに取り組んで、解答力を向上させておくとよいだろう。

生物

例年通り大問3題構成。難易度としては標準的な問題が多いが、計算問題や実験考察問題、グラフや図から考える問題が多い。また問題の文章量や選択肢も多いため、制限時間内に解き切るのは至難の業。特に遺伝子、代謝、神経・筋肉、体内環境の分野を中心とした計算問題はほぼ毎年出題されており、19年度は遺伝子の計算が出題された。問題の形式に慣れるために過去問演習は非常に有効。他学部も医学部と似たような出題形式なので、他学部の問題に当たってみるのもよい。

物理

大問3題構成。大問1は小問集合、大問2、3は例年力学と電磁気からの出題となっている。特に大問1の力学では、剛体のつり合いが頻出。問題は基本~標準レベル。しかし、18年度のように解法に気付きにくく計算量の多い設問も出題される。試験時間に対して問題数が多いため、時間的な余裕はない。典型的な解法を正確に身につけて、解ける問題を確実に解いていきたい。また、各設問に対する選択肢の数が多いので、物理量の次元に着目してあり得ない選択肢を排除するなど、素早く選択肢を絞り込むトレーニングを積んでおきたい。


東海大学医学部

2020-02-11 | 日記

英語

18年度から大きな変化はない。大問1~6は選択形式で標準レベルのため高得点を狙いたい。大問7、8は教科書レベルの記述問題だが、完答は難しいかもしれない。読解・会話文対策は700語程度の標準問題集やセンター試験対策問題集を、文法語彙対策はオールインワン系の問題集を1冊仕上げれば十分。差がつきやすい英文和訳と和文英訳は演習後に複数の視点で添削してもらうとよい。最後に本学の過去問で時間内に解答できるように練習する。

数学

18年度までは難化傾向にあったが、19年度は大問1の小問集が4題から5題に増えたものの、大問2が典型問題だったため易化した。大問1は基本的なレベルの小問集で確実に得点したいところだが、時間を使い過ぎないことも重要。大問2、3は誘導に従って解いていく標準的な問題。時間内に解き切るには各分野の典型解法が瞬時に浮かぶように練習しておく必要がある。特に、微積分、確率、数列、ベクトルは重点的に練習しておくべきだろう。余白が少なく計算スペースがないことにも注意したい。

化学

大問6題。各大問は小問4~5問で構成され、大部分がマーク式。記述形式は、化学用語、文字計算式、化学式だった。例年同様、最後の大問は各分野の小問集合になっていた。計算問題も出題されるが、大問2の結晶格子の問題のように、解が選択肢で与えられるときは効率よく計算できるとよい。基本~標準レベルの問題でバランスよく構成されている。標準的な問題の解法を幅広く習得した上で、過去問で形式と時間配分に慣れておくとよい。

生物

大問5題構成。2日目より1日目の方が若干解きやすい問題だった。知識問題は標準的なものが多いが、例年通り大問4と大問5の実験考察問題の要点が捉えにくく、解答に苦労したのではないか。前半に集中する知識問題をいかに速く確実に解答できるかが重要。本学は例年、人体・生殖発生に関して難度が高い考察問題や描画問題を出題する傾向があるので、この分野について考察を多く扱う問題集や図説を用いて細かい内容まで理解しておくとよい。

物理

大問4題構成。大問2題が記述式、残りの2題がマーク式。大問1、2は標準的な問題を多く含んでいるので、確実に正解しておきたい。大問3、4は難しい問題が多く、どの問題にどこまで時間をかけるか慎重に見極めて解答する必要がある。解答群も参考にして、できる限り多くの設問に答えていきたい。


岩手医科大学

2020-02-11 | 日記

英語

18年度に変更になった出題形式に変化はなかった。大問1と大問5が易化し、大問7の長文の語数が減ったため、全体的に取り組みやすくなったが、大問6の語句整序は難化し、大問7の長文内容と設問の難易度は高く、計1,200語の長文2題を含む大問7題を60分で解答するにはかなりの実力が必要だ。大問2~6の対策としてセンター試験対策問題集を解き、長文対策として科学医療系の論説文を読んで傾向に慣れた後に、2年分の過去問を演習する。

数学

数列、空間ベクトル(空間図形)、積分法と大きな括りでは18年度と同単元からの出題だった。全体的に記述式の試験で出題するのがふさわしいような問題で、難度の高いものや計算量の多いものが出題されている。国公立大の記述式の問題練習しておいた方がよい。短時間で効率よく得点するためには、典型的な解法が瞬時に浮かぶことと正確かつ迅速な計算力が必要である。日頃から面倒がらずにきちんと計算することも大切。

化学

大問3題。マーク式に変更になって3年目になる。18年度と比べて大問数が1題、設問総数が3問減少したが、1科目あたりの解答時間が60分前後と長くなり、1題にかけられる時間が増えた。新出形式として、3つの文章の正誤の組み合わせ問題3割を占めた。対策としては、各分野の理解を一様に深め、計算力と正誤問題に対する正しい知識をつけよう。特に結晶格子、科学者名、実験操作が頻出である。マーク式の問題集や入試問題を活用すると効果的。

生物

18年度同様にマーク式、試験時間は理科2科目で120分になったが、大問5題の構成で出題分野も例年通り。教科書に記載されている用語と定義の定着と内容の完全理解、標準レベルの問題演習が必要。動物の反応と行動、体内環境の調節と免、動物と植物の発生の3分野は頻出。用語の空欄補充といった知識問題は落とさず、解きやすい問題から解いていかないと、試験時間が増えたとはいえ合格点は取りづらい。

物理

マーク式になって3年目で、大問3題26問。過去には電磁気の交流分野や原子からの出題が多かった。17年度には波動からも出題された。19年度にも出題された気体の状態変化や、光の粒子性および電子の波動性の問題が頻出。典型問題で構されるので、標準的な問題集を用いて確実に仕上げておきたい。


愛知医科大学

2020-02-08 | 日記

英語

18年度から大きな変更点はないが、大問4の欠文・欠語補充の英文と大問6、7の長文内容と設問ともに難化した。語彙重視の傾向は19年度も変わらない。欠文補充、文中空所補充の一部、文中語句整序では文構造を把握する力が必要となる。対策としてはまず語彙力を高め、綴りまでしっかり書けるようにする。次に500語程度の英文を読み込む。その際、文構造を意識した精読を心がける。最後に文法・語法、語句整序の問題集をしっかり演習すること

数学

大問1は答えのみを記入する小問集合、大問2、3は過程も書かせる大問。確率、数列、極限、積分法の出題頻度が高い。定番の問題が中心で、ここ4年は易しめの出題。以前は言い回しを変えてあったり、小問による誘導がなかったりすることも多く、年度によって難易度にかなりの差がある。公式や解法の丸暗記では解けないものもよく出題されるので、考える力が必要となる。典型問題の解法を習得した上で、標準的な国公立大用の問題集などで演習するとよい。

化学

大問3題。19年度は大問3に異なる分野を含んでいたため、およそ4題と考えてよい。典型問題が多く、解きやすい設問が増えた。各大問は6~8問と多く、途中の解答が以降に影響を与える場合が多い。18年度に出題のなかった脂肪族・芳香族が出題された。問題文が長めのため、解答スピードが必要となる。理論は頻出の化学平衡を始め、全分野を強化し、無機はやや深い知識を取り入れよう。有機化合物の構造決定、高分子の構造と性質にも対応できるように学習を進めておこう。

生物

17年度から大問3題に変更された。過去は非常に難問が多かったが、14年度からは急激に易化し、それに伴って実験考察問題が考えやすいものになった。論述問題も平均10問程度から5問程度に減少したが、知識論述の問題が多いので、普段から用語の定義や現象の内容を言葉で表現できるように練習しておく必要がある。19年度は出題されなかったが計算問題がよく出題され、描図問題も最近4年連続で出題されているので、これらの対策も必要。

物理

19年度も大問3題構成。これまでほとんど出題されていなかった熱からの出題があった。以前は大問1つに対する設問数が多かったが、ここ2年は大問1つに対して4~7問となっている。しかし、問題文は比較的長いものが多く、さらに18年度から試験時間が短くなり、時間的余裕はあまりない。難易度は、年度によりばらつきがあるが、基本~標準レベルの問題も多く含まれているので、それらを確実に解いて得点することが合格へのカギとなる。


東京女子医科大学

2020-02-08 | 日記

英語

読解系の大問4題のみで文法問題は出題されない。18年度より読解量は減少し時間的な余裕はできたが、要領よく解答しないと時間が足りなくなる。解答形式はほぼマーク式だが、記述問題として英文和訳と25語以内の自由英作文が1題ずつ出題される。センター試験の第4問(グラフ読み取り)、第6問(論説文)を使って大問1、3の対策をする。会話文は本学の過去問を利用する。2題しか出題されないが、配点が高いと予想される記述問題の対策は必須。

数学

17年度は難易度が高かったが、16年度以前および18年度以降は難しくはない。また、17、18年度は数Ⅲからの出題が少なかったが19年度は半分を占める。「場合の数・確率」と「整数」の出題頻度が高く、工夫が必要な定積分の計算も出題されている。これらの分野に関してハイレベルな演習にも取り組むべきだろう。60分で記述式4題であるためじっくり考える時間はない。典型問題は瞬時に解法が浮かぶようにしておくことが重要。解答欄があまり広くないため、簡潔に記述する練習をしておくとよいだろう。

化学

大問5題。マーク式2題、記述式3題からなる。マーク式は例年同様、小問集合と大問から構成されていた。頻出のグラフ問題や「すべて選べ」(実際は1~2項目を選択)という正誤問題が出題されていた。記述方式は理論と有機であったが、これまで有機からの出題が続いている。基礎~標準レベルであるが問題量が多く、また、高分子分野の出題率も高い。出題形式が安定しているため、過去の入試問題に取り組んでしっかり対策を進めておこう。

生物

以前と比較し、18年度と同様、基本的な知識問題が増加している。問題量が多いため、基本的な問題に関しては即答できるようにしてほしい。18年度に続き遺伝や進化系統の出題が目立つので、メンデル遺伝だけでなく連鎖・組換え、伴性遺伝やハーディー・ワインベルクの法則などを学校準拠の問題集などで演習すると良いだろう。また、様々な分野から基本的な知識を問われるので、知識の抜けをなくすことも非常に重要。

物理

19年度は典型問題から構成され、素直に解答できる問題が多かった。しかしこれまでの入試では、空所の開け方、未知の量を求めていく順など、誘導の流れが独特なものが多かった。過去問を解いて、これらの出題には慣れておきたい。グラフ描図や論述問題も頻出なので、典型問題の解法を覚えるだけではなく、解法の根拠を意識した学習を心がける。また過去問等を用いて描図問題への対策もとっておくこと。


愛知医科大学

2020-02-08 | 日記

英語

18年度から大きな変更点はないが、大問4の欠文・欠語補充の英文と大問6、7の長文内容と設問ともに難化した。語彙重視の傾向は19年度も変わらない。欠文補充、文中空所補充の一部、文中語句整序では文構造を把握する力が必要となる。対策としてはまず語彙力を高め、綴りまでしっかり書けるようにする。次に500語程度の英文を読み込む。その際、文構造を意識した精読を心がける。最後に文法・語法、語句整序の問題集をしっかり演習すること

数学

大問1は答えのみを記入する小問集合、大問2、3は過程も書かせる大問。確率、数列、極限、積分法の出題頻度が高い。定番の問題が中心で、ここ4年は易しめの出題。以前は言い回しを変えてあったり、小問による誘導がなかったりすることも多く、年度によって難易度にかなりの差がある。公式や解法の丸暗記では解けないものもよく出題されるので、考える力が必要となる。典型問題の解法を習得した上で、標準的な国公立大用の問題集などで演習するとよい。

化学

大問3題。19年度は大問3に異なる分野を含んでいたため、およそ4題と考えてよい。典型問題が多く、解きやすい設問が増えた。各大問は6~8問と多く、途中の解答が以降に影響を与える場合が多い。18年度に出題のなかった脂肪族・芳香族が出題された。問題文が長めのため、解答スピードが必要となる。理論は頻出の化学平衡を始め、全分野を強化し、無機はやや深い知識を取り入れよう。有機化合物の構造決定、高分子の構造と性質にも対応できるように学習を進めておこう。

生物

17年度から大問3題に変更された。過去は非常に難問が多かったが、14年度からは急激に易化し、それに伴って実験考察問題が考えやすいものになった。論述問題も平均10問程度から5問程度に減少したが、知識論述の問題が多いので、普段から用語の定義や現象の内容を言葉で表現できるように練習しておく必要がある。19年度は出題されなかったが計算問題がよく出題され、描図問題も最近4年連続で出題されているので、これらの対策も必要。

物理

19年度も大問3題構成。これまでほとんど出題されていなかった熱からの出題があった。以前は大問1つに対する設問数が多かったが、ここ2年は大問1つに対して4~7問となっている。しかし、問題文は比較的長いものが多く、さらに18年度から試験時間が短くなり、時間的余裕はあまりない。難易度は、年度によりばらつきがあるが、基本~標準レベルの問題も多く含まれているので、それらを確実に解いて得点することが合格へのカギとなる。