国公私立・医学部、薬学部、看護学部の攻略法 (さくら教育研究所)(SKREDU)

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慶應義塾大学・医学部の入試問題の出題傾向と分析

2023-08-30 | 日記

英語

大問4題から3題となり読解量も大幅に減少したが、記述解答量が増えたため時間的な余裕はない。設問は空所補充、和文英訳、英文和訳、内容一致が中心。まず基本的な文法と語法を習得し、英作文に特化した問題集に取り組む。制限英作文だけでなく、100語程度の自由英作文の演習も忘れてはならない。英文和訳の出題量も多いため、解釈の問題集を最低1冊は仕上げる。最後にジャンルを問わず700語程度の英文の読解演習をする。その際には速読より精読を重視して細部まで丁寧に読み込む必要がある。

数学

22年度は全問が空所補充となった。大問2の出題が、20年度以前には10年以上出題されていた確率に戻った。大問によって問題の難度に開きがあり計算量も多いため、解答可能な問題を見極める力が必要。大問1の小問集合は基本的な問題が中心で落とせない。例年、大問2に確率漸化式が出題されるので、過去問演習が有効だ。後半の総合的な問題はレベルが高く、解法の丸暗記では通用しない。難関大の過去問で思考力を養っておくとよい。

化学

大問4題。大問1は小問集合。大問2はグルタミン酸由来のペプチド結合の部位に注意が必要だった。大問3は本文の内容から装置を動かすイメージを構築してほしい。大問4は安息香酸などの実験操作、分配平衡、酸の定量、会合などの総合問題で良問だった。全体的に平易に見えるが、深い知識や迅速な判断が必要だった。例年同様、簡潔な論述(3問)、導出過程の記載(4問)などがあった。定量性を重んじる傾向があるため、各実験の価値を見出す視点を持っておこう。

生物

21年度と同様に大問3題構成の記述式。20年度から3年連続で描図問題が出題された。「あなたの考え」を述べる設問や「実験の重要性・意義」を述べるような珍しい設問があった。22年度は全体的な分量が減少して、論述量も減少したため全体として易化した。例年、難度の高い考察問題が複数出題されることが多く、さらにそれを短時間で解く必要がある。本学の過去問や難関大や国公立大の過去問を使って、考察問題や論述問題の演習を十分にしておく。

物理

例年通り大問3題。大問1は小問集合で、受験生に馴染みのないものも含めて様々な事例が出題されている。大問2は標準的なコンデンサー回路の問題、大問3は太陽による潮の満ち引きを扱った問題だった。大学のレベルを考慮すれば、誘導も丁寧で難問とは言えないが、広汎で正確な知識と事例を正確に把握する力が要求され、物理の実力が試される出題。また、日常生活における科学的視点を問う問題もみられる。論述対策も必要で、正確な用語を用いた論旨明快な文章が求められている。


埼玉医科大学の入試問題の出題傾向と分析

2023-08-18 | 日記

英語

出題形式と難度に関して特に大きな変化はない。長文問題が4題あるため速読力が必要になる。設問の多くは内容に関する空所補充と内容一致であるため、すべての英文を細部まで読む必要はない。特に大問5のように難解な医療単語は、設問と無関係であれば、そのまま読み進めて構わない。長文対策としては段落ごとと文全体の要約を心掛ける。500語までの長文は10~15分、800語程度の英文なら20分で読む練習をする。大問1で文法が出題されるので標準的な問題集を1冊仕上げる。

数学

22年度は大問4の出題分野が確率に戻った。大問3はあまり見かけない問題であったため、戸惑った受験生もいたと思われる。例年は標準的な問題が多く難問はないが、60分で高得点を取るためには要領よく解くことが必要だ。大問1は基本レベルの小問集合。毎年、大問4に出題されている確率は重点的に学習しておくべきだろう。数学Ⅲの微積分も頻出のため、計算練習は十分にしておこう。似た問題の出題もあるため、過去問の演習も多いに役立つだろう。

化学

大問3題。2科目90分になり2年目となった。例年同様、取り組みやすい問題もあったが、時間に対する問題量が多かった。大問2の圧縮率因子、大問3のNMRの問題で戸惑った受験生が多かっただろう。22年度も高分子の出題はなかった。従来は天然高分子が多く出題されていたので、今後の出題に注意しておこう。入試本番では解くべき問題を素早く見つけて、迅速に解いていこう。23年度は22年度と同じ試験時間だ。後期の過去問も併せて活用して、準備を進めておくとよい。

生物

近年は大問5題ないし6題構成であったが、22年度は3題構成であった。しかし、マークの数は21年度より増加した。20年度に消えて21年度に復活した小問集合は、22年度は出題されなかった。考察問題の割合が高く時間的に厳しいので、手を付けやすそうな問題から片付けていくことが重要。比較的多く出題される計算問題をどれだけ手早く解けるかどうかで差がつくので、典型的な計算問題を解く練習は必ずやっておくこと。

物理

21年度に比べ問題の分量は減り、適量になった。ここ数年は、力学と電磁気に加え、熱もしくは波動の出題が続いている。以前は原子からの出題もみられたが、ここ数年は出題されていない。標準レベルの問題が中心だが、やや難しい問題が出題されることもある。例年、煩雑な計算が多く、効率よく、素早く処理をしていかないと、時間内に解き切ることは難しい。日頃から典型問題を速く、正確に解くことを意識しながら学習を進める必要がある。


聖マリアンナ医科大学の入試問題の出題傾向と分析

2023-08-14 | 日記

英語

出題傾向は21年度と同じ。大問1は日本語での内容説明が中心で、大問2は選択式。大問3は特定の状況での適切な英語表現を選択する問題。大問1の内容説明は字数指定のあるものとないものがあり、5題も出題されるため十分に練習しておく必要がある。対策としては国公立大2次対策問題集を使い、制限字数を考慮せず該当箇所をまとめ、模範解答例に近づく練習をする。大問3はここ2年は適文選択だが、変更になる可能性を考慮して本学の過去問で練習しておきたい。

数学

16年度以降、大問4は証明問題となっており、整数に関する難度の高い問題が多いため、大問1から3までを確実に得点することが重要である。大問2に他大学ではあまり見かけない形式や範囲の問題も出題されることがあるが難問ではない。解ける問題から確実に解いていくとよいだろう。過去には数値計算などで計算が煩雑な問題が出題されたこともあるので、十分な計算力を養う必要がある。また、データの分析が大問として出題されたことが2回あるので注意したい。

化学

大問2題。21年度(前・後期)から続く大問構成。大問1はアルコールやカルボン酸に関する内容で計算問題が多かった。大問2はリンの同素体、酸化物やオキソ酸も問われた。リン酸の電離平衡では緩衝液のpH計算もあった。問題全体では、理由説明は2行以内のものが2問、1行のものが2問あり、描図問題もあった。例年、生体に関連する出題が多く、計算では問題ごとに有効数字の指定がある。解答時間に余裕があるので、しっかり問題文を把握してケアレスミスをなくそう。過去問は後期日程も参照しておくとよい。

生物

21年度と同様に大問3題構成。他大学に比べ試験時間が長いので、考察問題や論述問題、計算問題など時間のかかる問題をじっくり考えることができる。論述問題や計算問題については、典型的なものを一通り解けるように練習しておくこと。22年度は比較的解きやすかったが、やや難しめの実験考察問題が出題されることが多いので、与えられた情報を正確に読み取れるように演習しておく。22年度は出題されなかったものの、描図問題はよく出題されるので、日頃から教科書の図を意識して見る習慣をつけておく。

物理

例年通り大問5題で、大問1は空所補充形式の小問集合、残りは力学、電磁気、熱、波動からの出題。近年は、解答を簡潔に示すものと解答だけを書かせる形式が多いが、以前は、グラフの描図、論述と様々な形式の問題があった。標準レベルの問題が多いが、小問集合では現象名、公式名、人物名など、暗記事項が出題されたことがあるので、十分に対策をしておきたい。


杏林大学・医学部の入試問題の出題傾向と分析

2023-08-08 | 日記

英語

21年度と同じ出題形式。長文の読解量が150語程度減少し、素直な問題が多いために易化した。大問1~3には難問が数題あるが、他は標準的な問題である。読解問題も内容把握しやすい上に、明らかに間違いである選択肢が多く短時間で正解にたどり着ける。文法問題と語句整序が出題されるため、オールインワン系の問題集を演習しておこう。読解はここ2年、300語前後の長文が出題されているので、300~500語の長文を精読する。文整序は東海大学の問題で練習し最後に本学の過去問に取り組む。同傾向が続けば合格には高得点が必要。

数学

21年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響のため易化していたが、22年度は難化に転じた。大問3の図形を絡める問題は本学らしい問題。大問1・2のような解きやすい所を確実に得点することが重要となる。例年はハイレベルな有名テーマが誘導形式で出題され計算量が多い。20年度以前の傾向に合わせて学習に取り組むべきだろう。全範囲の基本的な解法を習得した後、過去問などを使って時間配分や誘導に乗ることを意識した練習をしておくとよい。完答を狙わずに解きやすい問題から確実に解いていくといった姿勢も大切だ。

化学

21年度の大問3題から4題に戻った。正誤問題の小問が多いが、2科目100分なので解答スピードを意識しておこう。選択肢の複数解答や各桁の数字を直接答える形式がある。典型的な内容で構成されているが、コバルトの錯イオンの立体化学や芳香族の配向性など、やや高度な内容も含まれていた。また高分子の出題も小問で復活した。23年度に向けても高分子対策をしておく方がよい。本学と併せて、他大学のマーク形式の問題などで慣れておくことが大切だ。

生物

18~21年度は大問数が増減していた(3題→4題→3題→4題)が、22年度は21年度と同様に大問4題構成だった。例年計算問題の出題が多く、5~10題程度出題されることが多いため、典型的な計算問題の演習を積んでおく必要がある。最近は小問集合の大問がいくつか出題される場合が多く、ここを素早く処理して、残りの時間を考察問題や計算問題に充てられるように上手く時間配分したい。

物理

18年度以降は、小問集合2題と力学1題、電磁気1題の大問4題の出題が続いている。小問集合は、力学、熱、波動、電磁気、原子と全分野から出題されるため、幅広く学習しておく必要がある。年度によっては、難度が高い問題、時間のかかる問題もみられるが、基本的に問題の難度はそれほど高くなく、典型問題が多い。しかし、試験時間に対して設問数がやや多いため、典型問題を速く正確に解くことが大切だ。


川崎医科大学の入試問題の出題傾向と分析

2023-08-06 | 日記

英語

21年度は出題形式が大きく変わったが、22年度は変化がなかった。大問1の文法問題については大半が標準的で、一般的な問題集でも扱われる内容。21年度は内容理解に関する設問が大半を占めた読解問題だったが、22年度は空所補充が多く出題され、内容理解に関する設問が大幅に減少した。対策としては、文法を基本として学んだ後、語法やイディオムなどを重点的に学習する。読解問題は500~700語程度の英文を内容理解中心に学習し、語句をしっかり覚える。

数学

18年度以降、ほぼ同様の難度で、標準的な問題が出題されている。22年度は大問Ⅲのみが数学Ⅲからの出題だったが、全問に数学Ⅲの内容が含まれる年もある。典型問題そのままの問題が多い年もあれば、誘導に従い典型問題の考え方を組み合わせて解く総合的な問題が出題される年もある。難問ではないものの誘導に乗りにくいものもあり、高い順応性も要求されている。相当量の計算が必要な問題もあり、正確な計算力も求められている。なお、マークの形式が独特なので注意が必要だ。

化学

大問3題。大問1は化学基礎メイン9問、大問2は化学メイン9問。大問3で無機3問、有機5問だった。以前のように、問題後半にあった長文問題は出題されずに小問形式になっていた。正誤問題では複数選択もある。基本問題が多いので、ケアレスミスに気を付けて解く必要がある。化学用語の定義、化学物質の性質、反応式を使った計算、グラフ、構造式が頻出。教科書・図説を活用したり、過去問や共通テスト対策問題集で多くの演習をして実力を上げておこう。

生物

21年度は大問3題構成であったが、22年度は大問2題構成に変更された。21年度まであった1つの分野から出題される大問がなくなり、特に関係のない分野の問題を複数集めて1つの大問となっているもののみになった。難しくはないが、データ処理が必要な考察問題も出題されている。複数の分野を集めて出題される大問は出題される分野が幅広くなるので、苦手な分野を作らないようにしなければならない。

物理

例年、基本~標準レベルの問題が多く、取りこぼさないことが重要。どの分野も初歩的なミスをしないよう対策をしていきたい。原子は頻出分野で受験生があまり慣れていない素粒子の知識を問う問題が出題されたこともあるので充分注意すること。また、数列の考え方を用いて解く問題も出題されることがあるので、過去問を解いて対策をしておこう。


近畿大学・医学部の入試問題の出題傾向と分析

2023-08-05 | 日記

英語

21年度に大きく変更された出題形式に変化はなかった。22年度は全体的な語彙のレベルが上がった。読解問題Hの語数が増えて内容も理解しにくくなったため難化した。まず語彙力を養成し同意語問題に対応できる力をつける。内容一致問題は文中の英文を言い換えたものが多いため、同意表現を意識して学習する。その基礎となる語彙・文法・語法を定着させ、科学系の英文を中心に読解演習する。仕上げに過去問を使って時間内に解答できるようにする。

数学

出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B。大問1は幾何的性質にどこまで気付けたかで計算量に大きな差が出ただろう。大問2も上手く数え上げられたかがポイント。難問は見当たらず基本的な問題が多いが、文字に関する計算力、場合分け、空間図形の把握などが要求されることも多く、十分な考察が必要だ。手間がかかる問題が多く60分という試験時間ではかなり厳しいだろう。形式、難度がほぼ同じなので推薦入試の問題も練習に使える。

化学

大問3題。大問1と3では、例年同様、異なる2つの内容から構成されていた。冒頭の大問1の化学史は、一瞬驚いただろうが、4つの基本元素がわかると容易に解答可能だった。ただ、この機会に気体発見に関する歴史的背景の把握をオススメしたい。また赤血球の酸素運搬の問題は、医学の勉強につながる内容で価値がある。計算や化学反応式の割合が多いのが特徴だ。計算過程の記載もあるので、その練習にメディカルラボの実力判定テストも活用するとよい。推薦入試の過去問も公表されているので取り組んでおこう。

生物

21年度と同様に大問4題構成の記述式。様々な字数指定の論述問題が大問ごとに複数含まれている場合が多い。生物用語や現象を説明できるように常日頃から練習をしておく。22年度も出題されたが、描図問題がよく出題される。日頃から教科書の図を意識して見る習慣をつけておく。時間に対して問題量が多いため、解くスピードを意識した問題演習が必須。推薦入試の問題も一般入試と似た形式なので、過去問演習では両方とも取り組んでおくとよい。

物理

力学と電磁気は必ず出題される。20・21年度は2年連続で原子が出題されていたが、22年度は原子の代わりに熱が出題された。年度によっては、波動が出題されることもある。また、空所補充問題が多い。計算量の多い設問を含むことがあり、処理に時間がかかるため、時間配分を考えて解く問題を選びたい。描図問題が出題されるので、グラフや説明図を書き慣れておくこと。