英語
大問4題から3題となり読解量も大幅に減少したが、記述解答量が増えたため時間的な余裕はない。設問は空所補充、和文英訳、英文和訳、内容一致が中心。まず基本的な文法と語法を習得し、英作文に特化した問題集に取り組む。制限英作文だけでなく、100語程度の自由英作文の演習も忘れてはならない。英文和訳の出題量も多いため、解釈の問題集を最低1冊は仕上げる。最後にジャンルを問わず700語程度の英文の読解演習をする。その際には速読より精読を重視して細部まで丁寧に読み込む必要がある。
数学
22年度は全問が空所補充となった。大問2の出題が、20年度以前には10年以上出題されていた確率に戻った。大問によって問題の難度に開きがあり計算量も多いため、解答可能な問題を見極める力が必要。大問1の小問集合は基本的な問題が中心で落とせない。例年、大問2に確率漸化式が出題されるので、過去問演習が有効だ。後半の総合的な問題はレベルが高く、解法の丸暗記では通用しない。難関大の過去問で思考力を養っておくとよい。
化学
大問4題。大問1は小問集合。大問2はグルタミン酸由来のペプチド結合の部位に注意が必要だった。大問3は本文の内容から装置を動かすイメージを構築してほしい。大問4は安息香酸などの実験操作、分配平衡、酸の定量、会合などの総合問題で良問だった。全体的に平易に見えるが、深い知識や迅速な判断が必要だった。例年同様、簡潔な論述(3問)、導出過程の記載(4問)などがあった。定量性を重んじる傾向があるため、各実験の価値を見出す視点を持っておこう。
生物
21年度と同様に大問3題構成の記述式。20年度から3年連続で描図問題が出題された。「あなたの考え」を述べる設問や「実験の重要性・意義」を述べるような珍しい設問があった。22年度は全体的な分量が減少して、論述量も減少したため全体として易化した。例年、難度の高い考察問題が複数出題されることが多く、さらにそれを短時間で解く必要がある。本学の過去問や難関大や国公立大の過去問を使って、考察問題や論述問題の演習を十分にしておく。
物理
例年通り大問3題。大問1は小問集合で、受験生に馴染みのないものも含めて様々な事例が出題されている。大問2は標準的なコンデンサー回路の問題、大問3は太陽による潮の満ち引きを扱った問題だった。大学のレベルを考慮すれば、誘導も丁寧で難問とは言えないが、広汎で正確な知識と事例を正確に把握する力が要求され、物理の実力が試される出題。また、日常生活における科学的視点を問う問題もみられる。論述対策も必要で、正確な用語を用いた論旨明快な文章が求められている。