英語
18年度と比べて設問形式・難易度ともに大きな変化はない。3題ある読解問題は、1題が単語の空所補充のみの出題で、残りの2題は内容中心の出題。英文自体は比較的読みやすいが、100語程度の内容説明や英文和訳が出題されるので、国公立大の過去問や英文解釈の問題集を利用して、記述解答の作成を十分練習しておくこと。100語程度の自由英作文も出題されるので、自分が書きやすい形式を確立させ、過去問等で定期的に練習しておくとよい。
数学
大問1、2は小問集合で幅広い範囲から基本的な問題が出題されている。数Ⅲでは誘導なしでは難しい問題や計算が面倒な問題も含まれていることが多い。定積分の計算はこれまでもよく出題されている。問題演習に取り組む際に計算を工夫したり、別解を考えたりするなどして計算力・思考力を養っておくとよいだろう。分量が多めなので全ての問題を解こうとせず、解ける問題から確実に解く姿勢も必要だ。
化学
大問4題。19年度は、溶解度積の出題があり、小問集合が出題されなかった点で、18年度と同様だった。基本~標準レベルの解きやすい問題が多く、計算問題も重視されていた。例年、計算問題、化学反応式、簡潔な理由説明の論述問題が出題されている。問題数とレベルを考えると時間にやや余裕があるため、正確な解答を心がけよう。標準的な問題集を通して弱点分野をしっかり押さえた上で、本学の過去問を解いて、出題形式を把握しておくとよい。
生物
大問4題。18年度に比べて典型問題が増加したため、若干ではあるが取り組みやすくなっている。しかし、2教科で100分という短い時間内にすべてを解ききるのは難しい。日頃から図説のコラムなどにも目を通し、東京医科歯科大・滋賀医科大などの国公立大で過去数年に扱われた人体に関する新しい題材を演習すると、本番でも取り組みやすいだろう。また短時間で文章をまとめる力が必要なので、問題集などを用いて自ら文章を書き、添削を受けるとよい。
物理
ここ数年出題されていない熱分野では、気体のエントロピーを扱うなど意欲的で難しい設問があった。さらに力学・電磁気ともに事例・設問に高度なものが多く、2科目100分の試験時間内に完答することは難しい。基本解法で解ける問題を見極めて解答し、合格点を確保したい。出題分野は年度によって偏りがあり、事前の予測は難しいので、波動・原子も対策を怠らないこと。