英語
文法1題と読解3題だが、3題中1題は内容真偽のみの出題で、他の2題も読みやすい内容となっているため制限時間内で十分に解答できる。読解は医療に関係した内容が中心。19年度は内容に関する問いが多かったが、例年長文中でも語彙や文法の知識を問われる設問が多いため注意しておきたい。対策としてはまず医療系の英語長文に慣れること。次に標準から発展レベルまでの文法問題を演習する。さらに整序作文と正誤問題の出題率が高いので、特化した問題集の演習は必須。
数学
16年度まで選択問題があったが、17年度以降は全問必須問題となった。出題範囲は数Ⅰ・A・Ⅱ・Bでデータの分析以外の幅広い分野から出題されている。基本的な問題が中心だが、過去には思考力が必要な問題が出題されたこともある。結果のみを記入する方式なので、計算ミスは致命的。典型的な問題の解法は瞬時に浮かぶように練習しておくとともに、迅速かつ正確に計算する訓練も必要だ。他教科との時間配分も重要なカギになるだろう。
化学
大問4題。19年度は大問4の問題量が多かったため、時間配分を気にする必要があった。計算問題では問題によって有効数字の指数表記が異なる。選択問題の解答では、五十音順で答えたり、該当しない場合に×を記入したりする。ネルンストの式など細かい知識を問われることもある。対策として、計算力の強化と化学的現象の把握が重要。科学者名、高分子の出題に気をつけておこう。過去の問題に良問が多いので、しっかり取り組んで形式にも慣れておくとよい。
生物
18年度同様、4題全問必須。免疫に関する分野は例年頻出。電気泳動と他のバイオテクノロジーの実験の融合問題が19年度も出題。教科書の内容の完全理解と定着後、標準レベルの問題集で演習する。また16年度以降の過去問や他の大学の過去問からの電気泳動の類題演習(DNAのみならずタンパク質の電気泳動も)、兵庫医科大や金沢医科大の過去問で正誤問題対策、数十字の記述問題の演習を要する。生態系や進化・分類の分野も油断せずに。
物理
以前は大問5題中4題を選択して解答する形式が続いていたが、ここ数年は大問4題必須となった。16年度以降は、力学と原子からの出題が多い。解答を書かせるだけの問題が中心で、論述や描図問題の出題は見られない。基本~標準レベルの問題が多いが、年度によっては、やや難度が高い問題も見られる。また、出題内容が重なることが少ない傾向にあるため、初日、2日目、3日目と進むにつれ、出題内容の予想が立てやすい。