国公私立・医学部、薬学部、看護学部の攻略法 (さくら教育研究所)(SKREDU)

無料体験授業をスカイプで実施中! 
メールでお気軽にお問い合わせ下さい。( info@skredu.mods.jp )

東邦大学・医学部の入試問題の出題傾向と分析

2023-09-30 | 日記

数学

小問が10題並ぶ出題。標準的な問題が中心で高得点が必要となる。データの分析を含め幅広い単元から出題されているため、苦手な単元があると致命的。典型解法の習得および迅速かつ正確な計算力が必須である。21年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響により数学Ⅲの微積分からの出題が1題のみであったが、22年度は5題が数学Ⅲと半数を占めた。過去問を用いて時間配分も意識して練習しておくとよいだろう。

化学

大問3題。設問数は21年度の31問から25問に減ったものの、有機を含めて計算量が増加したのでトータルの処理量は微増した。小問集合を素早く仕上げ、残りの各大問を20~25分ずつで解く必要があった。本学の特徴だった小問集合は17年度までは約20問あったが、18年度以降に6~8問に減少しており、22年度はさらに減少傾向が強まり5問となった。その分、他の問題の正答率が効いてくる。計算結果は各桁の数字を答える形式のため、精度と迅速さを高めておこう。有機化合物の構造も頻出、タンパク質や合成高分子も勉強しておこう。

生物

21年度と比べて大問が1題減り、4題構成となった。ただし、小問数はほぼ同じなので、解く問題数に大きく変更はない。全体的な問題レベルも21年度と大きく変わらない。極端に難しい問題はないが、考察させる問題が随所にあるためテンポよく解かないと時間が不足してしまう。21年度は出題がほとんどなかったが、過去には植物に関する単元も出題されているので苦手な単元を押さえた上で入試に臨もう。

物理

例年、設問数は25問程度が多いが、22年度は30問に増加した。力学、電磁気の出題が多く、22年度は出題がなかったが、18~20年度は原子も出題された。全問マーク式で、基本的には正しいものを1つ選択する形式だが、正しい選択肢の中から全てを選ぶ問題も過去に出題されている。また、分野融合問題が出題された年度もある。問題の難度は基本~標準レベルだが、計算量が多い。出題分野が広いので、苦手分野を作らないことが大切だ。


帝京大学・医学部の入試問題の出題傾向と分析

2023-09-29 | 日記

英語

読解問題3題と整序英作文1題という形式に変化はない。22年度は大問1・2が標準レベルで、大問3は語彙レベルが高いこともありやや難しかった。しかし大問4の語句整序が易しかったため全体の難度に変化はない。大問2の長文では語句のみ問われていることからわかるように、本学は語彙に重点を置いている。そのため単語帳を1冊完璧にする。医療系の長文の出題率が高いので、医療系単語も覚えることが望ましい。さらに大問4で語句整序が毎年出題されるので、市販の問題集を1冊仕上げておきたい。

数学

出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bで、データの分析を除く幅広い分野から出題されている。22年度は基本的な問題が多く並んだが、過去には思考力が必要な問題が出題されたこともある。結果のみを記入する方式なので、計算ミスは致命的。典型的な問題の解法は瞬時に浮かぶように練習しておくとともに、迅速かつ正確に計算する訓練も必要だ。120分で2科目を解答する形式なので、他教科との時間配分も重要なカギになるだろう。

化学

大問4題。21年度と比べて難度の高い問題が見当たらなかったが、ほぼ余裕がない分量だった。計算問題では、従来の算用数字や指数表記の指定だけでなく、計算結果の選択問題もあった。物質名や化学式の指定も多い。22年度は大問1で計算量が多く、大問2でメソ体(大問4も)とザイチェフ則の出題があり、迅速な解答力が必要だった。計算力の強化と併せて、やや発展的内容の理解が合格のカギになる。各年度に2日分掲載の赤本で過去問に取り組んでおくとよい。

生物

20年度までは大問4題構成だったが、21年度は大問3題になり、22年度も同じく大問3題で記述式。日程によって難度はかなり異なる場合が多い。免疫に関する問題は7年連続で出題されており、バイオテクノロジーに関する分野も近年は高頻度で出題されている。この2つの分野については,特に実験問題も含めた標準的な問題の演習を積んでおく。正誤問題が非常に多く出題され、特に「すべて選べ」の問題が目立つ。演習で正誤問題を解くときには、誤りの選択肢はどこが誤っているのかを必ず確認する癖をつけておくこと。

物理

21年度に引き続き大問3題。22年度の問3や21年度の問1のように、日常にある現象や実際の医学を意識した問題が2年連続で出題されている。今後もこの傾向が続くならば、対策の必要があるだろう。解答形式としては、答えを書かせるだけの問題が中心で、論述や描図問題の出題はない。基本~標準レベルの問題が多いが、年度によっては、やや難度が高い問題もみられる。また、出題傾向が重なることが少ないので、初日、2日目、3日目と進むにつれ、出題内容の予想が立てやすくなる。


大阪医科薬科大学の入試問題の出題傾向と分析

2023-09-19 | 日記

英語

英文和訳・内容説明・制限英作文の計10題から成る形式に変化はない。大問Ⅱで指示語内容を明らかにして和訳する問題が初めて出題されたが、他大学では頻出の出題形式であるため特に問題はなかったと思われる。近年は標準的な問題が増えている。英文和訳は複雑な文構造の問題はないため、入試標準レベルの単語と熟語をしっかり覚え自然な日本語で解答することに注意。英作文も標準的なため綴りや英文法のミスに気を付ければ高得点が取れる。時間内で解答するために国公立大2次や本学の過去問で出題形式に慣れ、時間内で解答する練習をする。

数学

21年度は新型コロナウイルスの影響と思われる易化があったので、22年度は難化したようにみえる。論述力の差が付きそうな問題が多く、近年は、微積分、確率、複素数平面、整数の出題が多く、証明問題も毎年多数出題されている。公式を適用するだけで解けるような問題ではなく、計算量が多い年度もある。国公立大の2次試験でよくみられるような融合問題や誘導問題が多い。標準的な国公立大の誘導形式の問題を十分に練習しておくとよいだろう。簡潔で要領を得た答案を作成する練習もしておくこと。

化学

大問4題。描図問題におけるセッケン分子の配列、また都市ガス・水性ガスや鉄の日常的な利用など、生活に関連した題材が特徴だった。有機は、21年度の天然高分子と異なり、オーソドックスな鎖式・環式炭化水素の問題で、分子構造と沸点の関連性もあった。理由説明などの論述では的確にポイントを記すことが大切。例年、得点差がつく問題があるが、ほぼ全問同レベルで構成されていた。過去問の攻略では、できる限り前期と後期の問題に取り組んでおこう。

生物

21年度と同様に大問4題構成の記述式。知識問題は基本的、標準的な問題が多く、正確で深い理解が問われている。論述問題は毎年出題され、知識論述の問題が多いので、普段から用語の定義や現象を正しく表現できるように練習しておく必要がある。計算問題は典型的な問題が出題されることが多い。22年度は出題されなかったが、描図問題はよく出題され、日頃から教科書の図を意識して見る習慣をつけておく。

物理

例年、大問4題のうち、1題は小問集合。22年度は出題されなかったが、電力輸送の問題が頻出なので、必ず過去問を解いておきたい。残りの3題のうち1題は力学が毎年出題され、ほかは電磁気、波動、熱、原子のうち1~2題が出題されている。ただし、19年度以降は大問としての原子の出題はない。問題の誘導は丁寧だが、難しい問題も含まれる上に分量がやや多い。そのため、過去問を解く際には時間配分や解答順序に注意する必要がある。


東京医科大学の入試問題の出題傾向と分析

2023-09-17 | 日記

英語

21年度よりやや易化した。大問1~3に変化はないが、大問4の設問数が25から8に大幅に減少し、大問5の内容一致問題の選択肢が20から12へと変更され、記述も要約から下線部和訳となったため、時間内に解答できる分量になった。合格には高得点が必要になるだろう。対策には、発音・語彙・語句整序は標準的な問題集を使用する。読解も22年度と同じ傾向ならば通常の問題集で十分だが、再変更に備えて過去問で演習しておくとよい。

数学

19年度までは非常に難度が高かったが、20年度から大幅に易化し基本・典型な問題が多い。計算量も多くなく、基本・典型解法で解ける問題が多いので、参考書に載っている解法を満遍なく習得して、正確に計算できるように訓練しておくのが効果的。同じ形式の他大学の過去問で練習するのも有効だろう。20年度に初めて登場した確率は22年度も出題された。21年度は他大学ではあまり見かけないオイラーの多面体定理が出題されていたことに注意したい。

化学

大問4題。18~20年度と同様だった。大問1は誤文選択1問、正文選択4問で、どの設問にも「他の選択肢が全て当てはまらない」の選択肢があった。今回、重水素を含む化合物の電離平衡がカギだったが、例年より解きやすかった。また大問2と4では、実験操作や条件に関する本文が長く、迅速に要点を捉えて内容整理をする必要があった。年度によっては大問間の難度の差が大きいときがある。選択肢の構成、長い問題文などの特徴を過去問でしっかり把握しておこう。

生物

21年度に大問が1題減り、大問3題となったが、22年度も同様に大問3題構成だった。例年同様に知識問題や実験・考察問題が出題されたが、大問2のデータの読み取り量が増え、問題自体が難化した。大問3も多くの受験生が苦手な単元だったため、全体的に難化したと言える。23年度も同様の形式での出題が予想されるため、大問1の小問集合をテンポよく解き、データの読み取りの考察時間をどれだけ確保できるかがカギとなる。

物理

全分野から遍りなく出題されており、特に力学と電磁気の出題が多い。また、原子分野は毎年出題されるので、確実に押さえておく必要がある。例年、基本~標準レベルの問題がほとんどだが、設問数が多い。例年は、有効数字の桁数の多い手間のかかる数値計算が頻出していたが、22年度は第7問のみとなった。事例解読のスピード、正確な計算力、解く問題のセレクトが合否のカギとなる。物理定数や三角比の値が、問題ごとではなく巻末の表で与えられていることにも慣れておきたい。


金沢医科大学の入試問題の出題傾向と分析

2023-09-01 | 日記

英語

21年度は4題あった大問が3題へと変更されたが、総語数に変化はない。そのため時間内に読み終えるにはかなりの速読力が必要である。長文は読解内容だけではなく、内容とは無関係の語彙や文法、アクセント・発音なども多く出題される。21年度に出題されたグラフの読み取り問題は22年度も出題されたため、今後も出題が予想される。対策としてはオールインワン系の問題集を1冊仕上げ、700語程度の長文問題集を段落要約や指示語の確認をしながら、20分程度で読む練習をするとよい。

数学

大問1で7年連続で出題されている確率は数え上げる問題が多い。大問3はこの5年でベクトルと数列が交互に出題されている。大問4も6年連続で数学Ⅲの微積分が出題されており、接線、法線、極値、変曲点、面積、体積が頻出。例年、問題の難度は高くなく計算量も多くないが、22年度は大問3の計算が繁雑だった。例年の計算量でもゆっくりと解法を考えている時間はないため、易しめの問題集で解法が瞬時に浮かぶようになるまで反復練習をするとよいだろう。図形が絡んだ問題も多く出題されているため、苦手な人は初等幾何、三角比、座標、ベクトル、複素数平面などの分野を超えた総合的な練習が必要。高得点が要求される。

化学

小問集合8問。2科目90分になり3年目だが、小問数は21年度同様だった。複数選択の正誤問題があり、正確な知識を求められた。また数値の各位を答える形式もあった。近年、出題されなかった合成高分子や核酸があった。時間が短いため、解答しやすい問題から取り組もう。例年、各元素の性質、濃度計算、天然高分子が頻出。基本~標準問題を短時間で解けるように演習を重ねていくとよい。本学の過去問やメディカルラボの実力判定テストにもチャレンジしておこう。

生物

例年と同じ大問3題。基礎的な知識を問う問題を中心に出題されているが、出題範囲が多岐にわたるため知識に偏りがあると思わぬ失点をしてしまう。また、グラフ読解や計算問題は解けなければ他の受験生と差がついてしまうので注意が必要。小問の中には他大学の問題と似た問題も数多くあるため、過去問を用いて対策を行った後は他大学の小問を演習して多くの問題に触れておこう。

物理

20年度は大問2題、21年度は大問5題、22年度は再び大問2題と、試験時間が変更されてから、大問数の変更が多い。21年度は基本レベルが中心で解きやすい問題が多かったが、22年度の大問2は見慣れない設定で、戸惑ったかもしれない。しかし、内容は標準レベルのものが多いため、日頃から標準レベルの問題集をミスなく、素早く解く練習をするとよい。また、年度によっては解答の方針を立てづらい問題も出題されているので、マーク式の特徴を生かして解答欄の形から逆算して解答の方針を立てるなど工夫するとよい。