英語
出題傾向に大きな変更点はない。読解がやや読みやすい内容になり、細部まで理解できなくても解答できる問題が増えたため易化した。語彙重視の傾向は20年度も変わらないため、まず語彙力を高め標準的なレベルの単語は派生語までしっかり覚える。次に文構造を意識して500語程度の英文を丁寧に読み込む。その際同意表現についても学習できればなおよい。最後に文法・語法、会話表現、語句整序を扱うオールインワン系の問題集を1冊仕上げる。
数学
大問1は答のみを記入する小問集合、大問2~4は過程も書かせる問題。20年度は小問集合が8題に増えた。確率、数列、極限、積分法が頻出。定番の問題が中心で、ここ5年は易しめ。以前は小問による誘導がないことも多く、年度によって難度に差があった。公式や解法の丸暗記では解けないものも出るので、典型問題の解法を習得した上で、標準的な国公立大用の問題集などで演習しよう。
化学
大問3題。20年度は大問2と大問3に有機の出題があり、その割合が高かった。典型問題による構成のため、高得点勝負となったと思われる。大問1には途中の解答がそれ以降の解答に影響を与える問題もあり、計算の正確性が必要。2科目100分なので効率よく得点を重ねたい。理論は頻出の化学平衡を始め、基本的な計算問題を押さえておくこと。また無機の出題にも備える。有機化合物の構造決定、高分子化合物の構造と性質への対策もしっかり充実させておこう。
生物
19年度と同様に大問3題構成の記述式。例年、論述問題が5~10題程度出題されることが多い。知識論述の問題が多いので、普段から用語の定義や現象を正しく表現できるように練習しておく必要がある。20年度は19年度に出題されなかった計算問題が復活した。今までも出題頻度が高かったので、典型的なものは解けるように演習しておく。描図問題も5年連続で出題されているので、日頃から教科書の図を意識して見ることを習慣づけておく。
物理
20年度も大問3題構成。大問3のSI基本単位の改定は19年5月に決まったばかりの新しいテーマである。以前は大問1つに含まれる設問数が多かったが、ここ数年は大問1つに含まれるのは多くて7問程度となっている。しかし、問題文は比較的長いものが多く、時間的余裕はあまりない。難度は、年度によりばらつきがあるが、基本~標準レベルの問題も多く含まれているので、それらを確実に解いて得点することが合格へのカギとなる。