英語
長文読解が中心で、英文のテーマは医療に関するものだけでなく、人文系や社会系など多岐にわたっている。大問1の文法問題は標準レベルであり、短時間で解答して残り時間を読解に充てる方がよい。長文6題で総語数が3,500語もあるため速読力が必要。まずセンター試験対策の問題集から始め、語数が500語、そして700語と指定された問題集をそれぞれ15分と20分で演習する。直前期には1,000語程度の英文を読み、過去問で時間配分を練習する必要がある。
数学
標準的な問題が多く難問はない。ただし60分で高得点を取るためには要領よく解くことが必要である。大問1は基本レベルの小問集合であり、4題から3題に問題数が減った。大問3では初めて複素数平面が出題された。大問4は毎年、確率が出題されるので重点的に学習しておくべき。18年度には大問1、3で出題された数Ⅲの微積分は、19年度には出題されなかったが、計算練習は十分にしておくこと。過去問の演習も大いに役立つだろう。係数に0や1を入れる問題もあるので解答上の注意はよく読んでおくこと。
化学
大問3題。問題のレベルは標準的だが、試験時間に対して問題数が多かった。解答スピードが重要。大問1と2は特定の物質に関する様々な問題、大問3は様々な脂肪族の小問形式だった。例年、理論では計算量が多く、無機は幅広い知識が必要となる。有機は脂肪族や芳香族だけでなく、高分子からの出題が多い。対策としては、解法スピードを意識して問題演習をしておこう。前期日程の過去問だけでなく、同形式の後期日程の問題も活用しておくとよい。
生物
18年度と比較し計算問題が増え、また19年度は最後の大問の小問集合とは異なる小問集合が大問2にあるため、これまでの傾向に反して難化。教科書の内容の完全理解と定着を基本に、標準的なレベルの問題集で演習するが、その際に、問われる知識を素早く取り出すための引き出しを意識すること。過去問演習ではまず最後の大問の小問集合(類題演習は金沢医科大の過去問がよい)から解き、各大問の知識問題は落とさないようにする。
物理
例年通り大問3題構成である。ここ数年は、力学・電磁気と熱もしくは波動の出題が続いている。標準レベルの問題が多く、それほど問題の難易度は高くはない。しかし、19年度の大問2の熱サイクルの問題、18年度の大問3の電磁誘導の問題など、計算量の多い問題が散見されるため、素早く、正確に解く計算力が必要となる。日頃から典型問題を速く解くことを意識しながら進めておくとよい。典型問題が中心であるため、十分高得点が狙える。