国公私立・医学部、薬学部、看護学部の攻略法 (さくら教育研究所)(SKREDU)

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順天堂大学・医学部の入試問題の出題傾向と分析(さくら教育研究所)

2021-08-14 | 日記

英語

出題形式と難度に変化はない。長文の総語数がやや増加したが、大問5以外は読みやすい内容の英文だった。それでも長文4題と自由英作文1題を80分で解答しなくてはならないため時間的余裕はない。設問は内容に関するものが中心だが、同意語選択の出題も多い。対策としてセンター試験や共通テストの論説文から始め、マーク式の医療・科学系長文を20分以内で読む練習をする。自由英作文に指定語数はないが、10分で100語の英文を書けるようになることが目標。

数学

大問2は誘導がついていたが、かなり誘導に乗りづらい問題だった。一方、他の問題は典型問題で一度は解いたことがあるだろう問題が並んでおり、解ける問題と解けない問題の差が大きい出題だった。年度によっても問題によっても難度のバラツキが大きいので、解くべき問題の見極めも重要な要素になる。計算量が多い年度もあるので、典型問題は見てすぐ解き始められるようにしておく。難関大の過去問でハイレベルなテーマに触れておこう。

化学

大問2題。マーク式1題、記述式1題。大問1は標準レベルの構成だが、計算量が多めだった。19年度と比べてやや解きやすい問題が多くなっていた。例年出題されている論述問題(60字)もあった。選択問題の対策には、定量分析の問題を通して、精度を上げて数値を出すトレーニングをしよう。記述問題では出題分野が固定されていないため、各トピックの理解を深めておく。日頃から化学的な文章を簡潔に書く習慣もつけておこう。

生物

19年度と同様に大問2題構成のうち1題は中問3題からなるマーク式、もう1題は記述式。19年度は出題されなかった論述問題が、20年度は復活した。数十字程度の論述問題の練習はしっかりしておきたい。中問3題からなるマー ク式の大問は細かい知識が問われることがあるものの、知識問題が多いのでなるべく早く処理したい。記述式の大問は論述問題や計算問題が含まれることが多いので、じっくり時間をかけて考えたい。

物理

例年通り大問2題構成。大問1は中問3題で、そのうち1題が小問集合で構成されており、マーク式。大問2は1つの分野からの出題で、記述式。問題構成が独特なため、過去問で慣れておきたい。19年度と比較して、記述式の大問2が易化した。また、設問数が多いため時間的な余裕はなく、問題を解くスピードがそのまま得点差につながる。解けそうな問題から解くことが大切だ。


昭和大学・医学部の入試問題の出題傾向と分析(さくら教育研究所)

2021-08-09 | 日記

英語

大問6題だったが文法1題と長文2題で大問3題となった。なくなった会話文や発音はすべて短時間で解答できるもので、それらが読解になったため問題数が減っても解答時間に変化はない。文法は一部の知識系の問い以外は標準的なため、入試標準レベルの文法問題集を1冊仕上げればよい。長文は700語程度の論説文を精読し、文法語法を意識しつつ段落ごとの要約をする。特に内容説明は毎年出題されているので事前に練習しておく必要がある。

数学

すべて結果のみを答える出題。基本的な問題が中心で、問題量も計算量も少なめなので高得点が必要だ。20年度は数学Ⅲからの出題が多かったが、19年度までは幅広い分野から出題されていたので、全範囲にわたって穴のない学習が必要。難問を解くよりも典型問題を迅速かつ確実に得点することが要求されている。英語との時間配分も重要な要素。20年度は出題がなかったが、例年、他大学ではほぼ出題のない「期待値」の単元が出題されているので注意したい。

化学

大問4題。天然有機化合物の構造式を問う問題が多かった。なじみのない物質でも問題文の誘導を理解していくと正解が得られる。理論分野10題による計算問題も19年度に引き続き出題された。対策として、基礎的な計算問題を繰り返しこなしておこう。日頃から生命化学に関する物質に関心を持ち、参考書やWEBなどを活用して知識を増やしておくとよい。出題内容・形式が独特であるため、I期だけでなくII期の過去問も活用していくことが望ましい。

生物

19年度と同様に大問4題構成の記述式。知識問題が中心となる。19年度に出題されていた描図問題が、20年度は出題されなかった。しかし描図問題は頻出なので日頃から教科書の図を意識して見る習慣をつけておくとよい。また、知識論述問題が毎年のように出題されるが、多くの問題で字数が短めに制限されている。普段から短い字数で必要な内容をコンパクトに要約して論述する訓練をしておくとよい。

物理

思考力を要する見慣れない問題と、典型標準問題が混在している。20年度ではデータをグラフ化し、描いたグラフを用いて現象を分析する能力も試された。まずは典型問題から解答し、確実に得点を稼ぐことが肝心だ。また、19年度まで出題が続いていた微積分を用いた物理現象の解析にも、過去問演習で慣れておきたい。標準レベルの問題集だけでなく、過去問等を用いてしっかりと問題文を読み、誘導に乗って解答する訓練をしよう。


日本大学・医学部の入試問題の出題傾向と分析(さくら教育研究所)

2021-08-09 | 日記

英語

19年度から大きな変化はない。大問は700語程度の長文4題のみの出題。医療系の内容中心ではあるが、20年度は人文系と社会系の長文もそれぞれ1題ずつ出題された。設問形式は同意表現・同意語・内容一致が中心。試験時間75分で長文4題を解答するにはかなりの速読力が必要になるため、時間を意識し長文を読み、素早く解答する練習が必要。同意語と同意表現の出題率が高いので入試頻出単語や熟語・慣用句を意識して覚える。

数学

大問1から3まではマーク式で、大問1、2の小問集合は幅広い分野から出題されている。基本的な問題が中心なので確実に得点しなければならない。例年、大問4・5は数学Ⅲ中心の記述式で、特に大問5はベクトルとの融合問題が出題されている。計算量も多くはないため高得点が必要だったと思われる。過去の難度の高い問題は、難関大で類題が出題されているものが多いので、数学Ⅲに関しては国公立大の過去問の演習をしておくとよいだろう。

化学

大問4題。19年度より1題減少した。基本~標準問題の構成。例年、問題量、計算量が多くスピードを求められてきたが、20年度は時間的にも解きやすくなり、高得点の勝負だった。表のデータやグラフなどを基にした思考力問題が含まれるため、共通テストの類似形式の問題を数多く演習しておくことが有効となる。定量的な問題も多いため、計算力を養おう。大問の難度に差があるため、入試本番ではつねに見極めながら取り組もう。

生物

昨年通り、大問5問構成。基本的な知識を問う問題が多い。大問1の抗原抗体反応による沈降線の問題は解き慣れない受験生も多かっただろうが、リード文がしっかり書かれているので、落ち着いて読めば初見でも対応できる内容。本学の試験の特徴は、他大学に比べて出題範囲が幅広いことで、他大学ではあまり出されない分類・生態系も毎年出題されている。一問一答の問題集などを用いて、全分野の基本的な内容を偏りなく勉強しよう。

物理

標準的な難度の問題が多いが、やや難度が高いものも見られる。また計算量も多く、数値を1桁ずつマークする問題が多いため、正解に達するには努力を要する。計算に時間をかけすぎるあまり、すべての問題に手が回らないことがないよう、時間配分には十分注意すること。また時間がかかりそうな問題は後に回し、すぐに解答できる問題から解いていきたい。ここ数年、光の反射屈折やレンズ、気体の状態変化の問題は頻出なので、多くの応用事例に挑戦しておきたい。


埼玉医科大学の入試問題の出題傾向と分析(さくら教育研究所)

2021-08-09 | 日記

英語

出題内容と形式に変化はなかったが、読解量が大幅に減少し、読みやすい内容の英文が増えたため易化した。長文読解が中心で、英文のテーマは医療だけでなく、人文系や社会系など多岐に渡る。長文中に語句の空所補充が多いため、全体的な内容把握だけでなく単語など細部まで意識して学習する必要がある。まず語数が300~500語の長文問題集を10~15分程度で、次に700語の問題集を30分で演習する。直前に過去問で時間の使い方を練習するとよい。

数学

標準的な問題が多く難問はない。ただし60分で高得点を取るためには要領よく解くことが必要。大問1は基本レベルの小問集合。大問4は毎年、確率が出題されるので重点的に学習しておくべき。大問1、2で出題された数学Ⅲの微積分も頻出のため、計算練習は十分にしておこう。似た問題の出題もあるため過去問の演習も大いに役立つだろう。係数に0や1を入れる問題もあるので解答上の注意はよく読んでおくこと。

化学

大問3題。問題レベルは標準的だが、試験時間に対する問題数がやや多いため、解答スピードが必要。大問1では無機化合物、大問3では有機化合物を題材とする理論の計算問題があった。例年、計算量が多く、無機では広い知識が必要となる。有機は高分子分野からの出題が多い。対策としては、解答スピードを意識して問題演習を重ねておこう。またグラフ問題もチェックしておこう。前期日程だけでなく、同形式の後期日程の過去問も活用しておくとよい。

生物

19年度は大問5題構成だったが、20年度は18年度までと同じ大問6題構成に戻った。19年度までは少なくとも最後の大問は必ず小問集合だったが、20年度はすべてテーマ別の問題になった。問題の分量が多いので、まず全体を見て、手を付けやすそうな問題から片付けていくことが重要。比較的多く出題される計算問題をどれだけ手早く解けるかどうかで差がつくので、典型的な計算問題の演習は必ず取り組んでおくこと。

物理

例年通り大問3題構成。ここ数年は、力学・電磁気と熱もしくは波動の出題が続いている。以前は原子からの出題もみられた。問題の難度は、標準レベルの問題が中心だが、数値計算が多い。特に20年度は例年より計算量が多く、素早く正確に解く計算力が必要だった。日頃から典型問題を速く解くことを意識しながら進めておくとよい。


金沢医科大学の入試問題の出題傾向と分析(さくら教育研究所)

2021-08-05 | 日記

英語

長文問題4題のみの問題構成、分量、難度とも19年度と同様だが、一部空所補充の形式が変更された。40題以上の問いに答えながら4つの長文を読むにはスピードが必要。長文中の設問には文法事項や発音・アクセントなどの問題もあるので、読解問題集だけではなくオールインワン系の文法問題集の演習が不可欠。仕上げは科学系の論説文を制限時間内に解答する。復習として段落を要約し、指示語を確認し、重要語句を覚え、文法語法を理解しよう。

数学

16年度以降、毎年大問1では確率が出題されているが、数え上げで対応できる問題が多い。同様に、大問4も4年連続で数学Ⅲの微積分が出題されており、接線、法線、極値、変曲点、面積の出題頻度が高い。問題の難度は高くなく計算量も多くないが、ゆっくり解法を考えている時間はない。易しめの問題集で解法が瞬時に浮かぶようになるまで反復練習をするとよいだろう。図形が絡んだ問題も多く出題されているため、苦手な人は初等幾何、三角比、座標、ベクトル、複素数平面などの分野を超えた総合的な練習が不可欠。また、高得点が必要となる。

化学

小問集合7問。2科目90分に短縮された初年度。出題量や内容が注目されていたが、従来の難度のまま設問数が減少された。ただし、従来出題されていた正誤の組み合わせ問題はなかった。例年同様、解を「すべて」選択、実験操作、各位の数字や構造式の各官能基を答える問題があり、21年度も出題の可能性が高い。過去問で慣れておくこと。平均点が高めなので正確な知識と計算力が必要。またノーベル賞関連などのタイムリーな話題も把握しておこう。

生物

大問3題構成。例年通り小問集合が多くの割合を占める。基本的な知識を問うものばかりだが、出題範囲に偏りがないため苦手分野を作らないことが重要。毎年数問計算問題やグラフ読解問題が出てくるが典型問題ばかり。合格のためには、全分野の基本事項をもれなく理解して覚え、基本問題集などを用いて計算問題に対して苦手意識をなくしておくこと。本学は過去問と類似した問題が複数回出ているので、しっかり過去問対策をすることも有効。

物理

19年度までは理科2科目120分だったが、20年度から2科目90分となった。それに伴い大問数が4問から2問に減少。例年、基本~標準レベルの問題が多いが、20年度は大問2の(3)のように節の現れる双曲線の方程式を求める問題が出された。また、年度によっては解答の方針が立てづらい問題も出題されている。そのような場合は、マーク式の特徴を生かして、解答欄の形から逆算して解答の方針を立てるなど工夫するとよい。


兵庫医科大学の入試問題の出題傾向と分析(さくら教育研究所)

2021-08-05 | 日記

英語

大問数と分野は例年通りだが設問内容が変化した。大問1に指示語の内容を説明する問いや内容説明が加わり、さらに語句整序のみ出題だった大問4が空所補充に変更された。読解量が減少し記述問題がやや易化したため、全体としても易化した。内容一致や内容真偽が出題されないため、全体を把握するよりも細部まで丁寧に読み込むことに重点を置いた方がよい。難解な英作文の対策として国公立大2次レベルの和文英訳の演習は必須。

数学

例年、大問1は小問集合で幅広い範囲から出題されている。過去には難問が出題されていたが、近年は基本的な問題が中心で問題数も減っている。大問2、3は誘導形式の大問で難度にかなりの差があり、知識・経験の有無が左右する問題が多い。典型解法を習得した上で過去問を解いて、本学の問題に慣れておくとよい。難度の高い問題の対策としては、難関国公立大の問題で思考力を養うことが効果的だろう。

化学

大問3題。理論・無機2題、有機1題。解きやすい問題の中に、やや難度の高い問題が含まれる。解答用紙に導出過程を記載するスペースがある。慶應義塾大、金沢医科大、藤田医科大でも出題されたリチウムイオン電池が出題された。このテーマは原理を理解していないと解答が難しい。有機では、近年出題の多いエノール形からケト形への異性化だった。塩基の突然変異にも関係する反応なので理解を深めておこう。メディカルラボの実力判定テストで解答形式に慣れておくのがよいだろう。

生物

17年度以降、大問6題構成だったが、20年度は大問5題に減少した。20年度は論述問題が最長で90字だったが、例年100~200字程度の長い論述問題も見られる。例年、大問1は小問集合になっている。小問数は16・17年度は20題で、18年度以降14題に減少していたが、20年度は再び20題に戻った。全体の問題量が多いので、できる問題から素早く解いていくことが必要。

物理

例年通り大問5題構成だったが、第1問の小問集合がなくなり、すべての分野から出題された。標準的で見慣れた問題が幅広く出題される。また、試験時間に対して問題量が多く、導出過程まで要求されるため、解答時間に余裕はない。手際よく解き進めることが求められる。原子分野は細かい知識も含めて問われる。描図問題がよく出題されるため、教科書などの図を自力で描けるように練習しておきたい。


川崎医科大学の入試問題の出題傾向と分析(さくら教育研究所)

2021-08-05 | 日記

英語

形式と分量の変更点はない。大問1は入試標準レベルの知識があれば全問正解できる。大問2は19年度より易化した。長文の読解量に変化はないが、英文内容は読みやすくなったため全体的に易化した。対策として、文法語法と語句整序は標準的な問題集で土台を作り発展レベルまで演習する。読解も標準レベルから始め、1,000語程度の長文に慣れる。内容一致の選択肢に特徴があるため、本学の過去問で十分に演習しておこう。

数学

18・19年度と同様の難度で標準的な問題が並んだ。ただし、20年度は全問数学Ⅲの内容が絡んだ出題だった。典型問題そのままの出題が多い年もあれば、誘導に従い典型問題の考え方を組み合わせて解く総合的な問題の出題が多い年もあり、年度によって難度の差が大きい。難問ではないが誘導に乗りにくいものもあり、高い順応性も要求されている。相当量の計算が必要な問題もあり、正確な計算力も求められている。なお、マークの形式が独特なので注意が必要。

化学

大問3題。大問1、2は基本レベルの小問構成だった。例年、解きにくい高分子分野の長文問題については、20年度は解きやすかった。取り組みやすい小問が多いため、ケアレスミスに気をつけて得点を重ねていく必要がある。グラフ、濃度計算、構造式が頻出のため、確実に解ける力を鍛えておこう。長文のキーワードを読み取って正確に内容を把握するように努めること。安定した出題形式のため、過去問や共通テスト対策問題集で対策を進めておこう。

生物

16年度から大問3題構成が続いている。17年度と19年度は大問3題とも小問集合的な問題であり、18年度は大問1題が小問集合的な問題で残りの大問2題はテーマ別の問題だった。20年度は大問2題が小問集合的な問題で残りの大問1題はテーマ別の問題だった。難しくはないがデータ処理が必要な考察問題も出題されている。小問集合は、幅広い範囲から出題されるので、苦手な分野を作らないようにしなければならない。

物理

19年度から大問数が6題から4題に減り、20年度も大問4題であった。出題形式は変わらず、難度も標準レベルの問題が多いため、取りこぼさないことが重要。どの分野も初歩的なミスをしないように対策をしていきたい。原子はよく出題され、さらに受験生があまり慣れていない素粒子の知識が問われたこともあるため注意したい。また、数列の考え方を用いて解く問題も出題されることがあるので要注意。


杏林大学・医学部の入試問題の出題傾向と分析(さくら教育研究所)

2021-08-03 | 日記

英語

19年度まで出題されていた大問2の会話文と大問3の誤り指摘がなくなり、それぞれ語句整序と文整序となった。語句整序は基本レベルで、文整序は標準レベルだった。さらに長文の語数も合計で500語程度減少したため時間的な余裕ができた。大問1と2では入試基本レベルの文法事項、熟語、語彙の知識が問われるためオールインワン系の問題集を1冊仕上げる。長文対策としては、500~700語程度の医療科学系長文を中心に精読するとよい。

数学

易化した19年度と同程度の難度だった。20年度は領域を選択肢から選ぶ問題が出題された。有名テーマを扱ったハイレベルな問題が誘導形式で出題される。計算量が多いため、素早く誘導に乗り正確に解き進めることが求められる。全範囲の基本的な解法を習得した後、過去問などを使って時間配分や誘導に乗ることを意識した練習をしておくとよい。完答を狙わずに解きやすい問題から確実に解いていく姿勢も大切だ。

化学

大問4題。19年度の3題から1題増加し、小問集合の総数も増えた。基本~標準レベルの問題が多い。計算値では各桁の数字を直接答える形式や選択肢の複数解答が特徴的なため、正確な計算が必要とされる。近年、続いた易化が止まり出題が安定してきた。大問3は選択肢が多く、落ち着いて的確に判断する必要があった。対策には共通テストレベルの演習が有効。2科目100分のため、日頃から解答スピードを意識しておこう。

生物

19年度は大問4題構成だったが、20年度は18年度までと同様の大問3題構成に戻った。例年、計算問題の出題が多く、5~10題の出題が多い。20年度は19年度と比較して考察問題が減少し、さらに難度の高い計算問題が増加した。中でも遺伝の問題は解きづらかった。最近は小問集合の大問がいくつか出題される場合が多く、ここを素早く処理して、残りの時間を考察問題や計算問題に充てられるように上手く時間配分したい。

物理

例年通り大問4題構成。18年度から出題傾向が変わり、20年度も小問集合2題と力学1題、電磁気1題だった。小問集合は力学、電磁気、熱、波動、原子と全分野から出題されているため、幅広く学習しておく必要がある。年度によっては、難度が高い問題、時間のかかる問題も見られるが、基本的に問題の難度はそれほど高くなく、典型問題が多い。しかし、試験時間に対して、設問数がやや多いため、典型問題を速く、正確に解くことが大切だ。


大阪医科大学の入試問題の出題傾向と分析(さくら教育研究所)

2021-08-03 | 日記

英語

長文2題と英作文1題という形式に変化はない。設問形式も1題ある内容説明以外は英文和訳と英作文のみ。大問2の語彙レベルが上がり、文構造がやや複雑になった。さらに大問3の記述量が増えたことで、全体的に難化した。対策としては、まず英単語や文法などの基本事項を確実に習得する。次に英文解釈や英作文に特化した問題集を制限時間を意識して演習する。最後に和訳と英訳が頻出の国公立大の過去問や本学の過去問の演習をするとよい。

数学

ここ3~4年は難度に変動はない。論述力の差が付きそうな問題が多い。微積分、確率、ベクトルが頻出で、証明問題も毎年多数出題されている。公式を適用するだけで解けるような問題ではなく、計算量が多い年もある。国公立大の2次試験でよく見られるような融合問題や誘導問題が多い。標準的な国公立大の誘導形式の問題を十分に練習しておくとよいだろう。簡潔で要領を得た答案を作成する練習もしておくべきだろう。

化学

大問4題。理論2題、有機2題。理論は基本レベル。有機はどちらも高分子からの出題であり、問題条件の把握が決め手だった。取り組みやすい問題が多くなり、受験生のレベルを考慮するとかなり高い得点が必要となる。大問ごとに有効数字の指定が異なるため、注意を要する。前期日程の受験でも後期日程の過去問を活用して、この4題構成に慣れておくことが望ましい。

生物

19年度と同様に大問4題構成の記述式。知識問題は基本的、標準的な問題が多く、正確で深い理解が問われている。論述問題は毎年出題され、知識論述の問題が多いので、普段から言葉の定義や現象を正しく表現できるように練習しておく必要がある。計算問題は典型的な問題が出題されることが多い。20年度は19年度に出題されていなかった描図問題が復活した。日頃から教科書の図を意識して見る習慣をつけておく。

物理

例年通り大問4題構成。最後の1題は小問集合で、電力輸送の問題が頻出なので必ず過去問を解いておきたい。残り3題のうち力学は毎年出題され、残りは電磁気、波動、熱、原子のうち1~2分野が出題されている。誘導は丁寧だが、難しい問題も含まれる上に問題量がやや多い。そのため過去問を解く際には、時間配分や解答順序に注意する必要がある。20・19年度と原子の出題はなかったが、16~18年度は原子の問題が出題されていた。