英語
出題形式と難度に変化はない。長文の総語数がやや増加したが、大問5以外は読みやすい内容の英文だった。それでも長文4題と自由英作文1題を80分で解答しなくてはならないため時間的余裕はない。設問は内容に関するものが中心だが、同意語選択の出題も多い。対策としてセンター試験や共通テストの論説文から始め、マーク式の医療・科学系長文を20分以内で読む練習をする。自由英作文に指定語数はないが、10分で100語の英文を書けるようになることが目標。
数学
大問2は誘導がついていたが、かなり誘導に乗りづらい問題だった。一方、他の問題は典型問題で一度は解いたことがあるだろう問題が並んでおり、解ける問題と解けない問題の差が大きい出題だった。年度によっても問題によっても難度のバラツキが大きいので、解くべき問題の見極めも重要な要素になる。計算量が多い年度もあるので、典型問題は見てすぐ解き始められるようにしておく。難関大の過去問でハイレベルなテーマに触れておこう。
化学
大問2題。マーク式1題、記述式1題。大問1は標準レベルの構成だが、計算量が多めだった。19年度と比べてやや解きやすい問題が多くなっていた。例年出題されている論述問題(60字)もあった。選択問題の対策には、定量分析の問題を通して、精度を上げて数値を出すトレーニングをしよう。記述問題では出題分野が固定されていないため、各トピックの理解を深めておく。日頃から化学的な文章を簡潔に書く習慣もつけておこう。
生物
19年度と同様に大問2題構成のうち1題は中問3題からなるマーク式、もう1題は記述式。19年度は出題されなかった論述問題が、20年度は復活した。数十字程度の論述問題の練習はしっかりしておきたい。中問3題からなるマー ク式の大問は細かい知識が問われることがあるものの、知識問題が多いのでなるべく早く処理したい。記述式の大問は論述問題や計算問題が含まれることが多いので、じっくり時間をかけて考えたい。
物理
例年通り大問2題構成。大問1は中問3題で、そのうち1題が小問集合で構成されており、マーク式。大問2は1つの分野からの出題で、記述式。問題構成が独特なため、過去問で慣れておきたい。19年度と比較して、記述式の大問2が易化した。また、設問数が多いため時間的な余裕はなく、問題を解くスピードがそのまま得点差につながる。解けそうな問題から解くことが大切だ。