麗江の屋台を前に設けた飲食店通り
麗江古城外門から数分ばかり歩くと、屋台村のような通りに出くわす。
私たちはこの通りの面白さに驚き、はしゃぎ、二度も往復する始末。
一見屋台村のように見えるこの途おりは、しっかりとした店構え。店の前や中には立派な舞台が設置。
舞台ではプロのダンサーである男前数人と、絶世に美女が民族音楽などに合わせて踊る店がある。
私はあまりの楽しさに長い間見とれ、写真を撮らせていただく。
薄化粧の美女はこちらをみて、ニッコリと微笑む。
隣に立っている夫の表情は言わずと知れたこと・・・
こういった無邪気鎖を感じさせる夫が好きである。
この女性は、みごとなまでに美しかった。女の私が見ても今回の旅で一、二を競う美しさだったような気がする。
店の前には数メートル幅の道を隔てて、大きなテントが張られ、多くの席が設けられている。
客は鍋や串焼きなどを食べている。
ほとんど中国人の客の中、アメリカ人らしきグループを一組だけ見かけた。
諸外国の観光客もいるが、古城内に比べていたって少ない。
この通りには上手そうなものが多い。色とりどりの野菜や肉。煮込み料理や鍋料理。元の形を保つ豚や羊、家鴨のローストも上手そうな色に仕上がっている。
呼子たちがにこやかに私たちを迎え入れようとする。
しばらく歩くとショッキングピンクの女性のドレスを着た男性らしき美人と、民族衣装の女性が踊る店がある。
ショッキングピンクの女性(?=以後ドレスの女性と呼ばせていただきます)はこちらをみてニッコリと笑い、カメラに向かってポーズを撮ってくださる。
中国って素敵・・・
ドレスの女性はのりのりでダンスをする。
上沼恵美子さんのお化粧をかなり濃くしたような美人。きれいだ。
美しいドレスの女性は、日本と比べショーダンサーんとしての見られることに対する潔さに共感をおぼえ、心に響く。
もう一軒気になった店がある。
『鳳凰舞』という大胆な名前の店。
かわいい顔をした少しばかり日本語の話せる店員もいる。
ここは店の中央に舞台を構え、店の三方向からショーを楽しむことができる。
舞台の背後は道。
ベンチに座ってちゃっかりと無料でショーを楽しむ中国人も多い。
この店は中国人客がかなり多い。
子ども連れ家族、男同士、女同士、カップルなど・・・
私たちは何気なくこの店に入る。
かなり席の多い、広い店内。
店頭の串焼きやビールなどを頼む。
周りを見るとビールを友に、鍋をつつく中国人が多い。
小学生位の男児が合いの手を入れてをみんなを沸かす。
男連中の数人グループは大声で舞台に向かって話すかけている。
歌手及び進行役の写真の男性はにこやかに客に答える。
にぎやかな店だ。
美しい民族舞踊・・・『これが鳳凰舞か・・・』と、勝手に決め込む。
他にもヒップ・ポップに合わせて踊る若い踊り子もいた・・・
進行役の男性は歌が上手く、民族音楽?や中国のポップスやブルースを歌ってくれる。
ブルースはなんだか懐かしく、しっとりとする。
ポップスなどの苦手な夫は、黙々と売り子が置いていった真っ赤なイチゴをリズムに合わせてほおばる。
私はといえば、リズムに合わせて ぎこちないスイング・・・
私たちの隣の席には男二人女一人。
女性は妊婦さんで、三人は絶えずにこやかに話している。
串焼きと野菜炒めなどを注文。
ビールは飲まず、茶で楽しんでいた。
茶の湯のみはご飯茶碗くらいの大きさ、かなりでかい。
三人がげらげら笑い出した。
茶をほかしたかったらしく、私のからの茶碗に茶を捨てようかどうしようかと迷っている様子。
女性が、
「止めなさい。」
といった仕草。
私は自分用の使用してない茶碗を差し出す。
隣の男性はさわやかな声で、
「シェシェ、シェシェ。」
と喜んでいた。
つられて私たち夫婦も笑う・・・
イチゴに続いてミカンを持ったおばあさんが来る。
葉が新鮮な見たことの無いこのミカン。一個一元。私は三個ばかり買い求める。
ちなみにこのミカン、中はコーラルレッド。
なめらかな舌触りで、甘いが下を包み込むようで品のある味。
『しまった、もっと買っておけばよかった』
と後悔、時すでに遅し・・・
子ども連れ家族が帰り しばらくすると乗りのりの男性グループや他の多くのグループも帰り出す。
みんなは腕を大きく振って、進行役の男性に別れを告げる。
私たちは一時間ばかりこの店を楽しんだ後、店をでる。
進行役の男性はにこやかに手を振った。
「ばいば~~い」
私も大きく腕を振って、我らに別れを告げた。
「ばいば~~い」
麗江の夜は長い。
苺や蜜柑や金柑は日本よりも甘い。蜜柑は小粒のものと、見たことのない種類のものがありました。冬でも美味しいスイカが何度も出てきました。
干し柿(桂林)があったり、ドライフルーツも多いです。
多分常春のため…12月にはブーゲンビリアが満開でした。なんだか不思議…