乱鳥の書きなぐり

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 『代償』2016 小栗旬 、 高橋努 、他  原作者: 伊岡瞬 4,0★

2021-11-07 | ドラマ

京都国立博物館にて

 

 

  『代償』2016 小栗旬 、 高橋努 、他  原作者: 伊岡瞬 4,0★

 

 

 小栗旬の作品を見たかったので、『代償』を一気見しました。

 

 小栗旬の細やかな表情は健在。

 ただ、音響効果を狙っていたのか、小栗旬の台詞部分にビブラートを効かせすぎて、声優のセルフのように聞こえる演出がいただけなかった。

 

 主役高橋努も満足した。

 善と悪の裏返しおよび共存。

 正常と異常の逆を感じさせる世界観は、エッシャーの世界を思い浮かべ、ゼウスの言葉を思い出していた。

 

 この逆転的世界観。

 この描き方が見事で、この部分には大いに満足した。

 

 ラスト、小栗旬が含み笑いをして幕を閉じると感じていたが、思い通りの幕閉じ。

 映画、あるいはドラマの文法に則り、そこに、善と悪との世界観および共存というテーマをうまく織り込んだ秀作。

 

 ただただ、誠役の女優の押し殺したような、甲高い発生には閉口した。

 上にも書いたように小栗旬目当てに見たが、高橋努、小栗旬と丁寧な演技を展開させるのであれば、女優も適性を判断して選ぶべきだと感じた。

 せっかくの作品が、一女優により、単なる薄っぺらいドラマに感じてしまう場面があり、残念である。

 

 

代償

脚本: いながききよたか 、 守口悠介 、 本田隆朗

原作者: 伊岡瞬

音楽: 末廣健一郎

2016年

6回(ドラマ)

小栗旬 、 高橋努 、 高梨臨 、 淵上泰史 、 柳英里紗 、 柳俊太郎 

片岡礼子 、 堀部圭亮 、 平田満 、 石橋凌 監督: 後藤庸介 、 村上正典

 

 

 悪を弄ぶ“友人”によって、人生と精神を破壊された弁護士。彼は自らを不幸のどん底へと追い詰めたサイコパスを社会から葬り、目を逸らし続けていた過去と決着をつけるため、“危険な賭け”に出た! その先に“出口の見えない漆黒の闇”が待っているとも知らずに…。“人間の恐ろしき業”が途方もない恐怖と嫌悪感を呼ぶ衝撃のクライムサスペンスが、世界を震撼させる―。

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