広州の 夜の北京路
ガイド嬢に夜の広州の穴場を訪ねる。
ガイド嬢は『北京路』と書いたメモを手渡してくれた。
このガイド嬢はとても美人で優しい。
「タクシーで30元もあればお釣がありますよ。時間は30分位です。もし時間が余れば・・・」
といった具合に親切な方だった。
『広州だが北京路か・・・』とたわいないことにこだわってみるが、日本とて同じような感覚で名付けた土地も多いことを思い出す。
さて北京路に到着して暫く歩くと、なにやら人が40人ほど集まっている。
人だかりの奥には、救急車が止まっていた。
何となく2,3分間立ち尽くしていると、タンカーが運ばれてきた。
どうも男性が(酒か何かの事情で)倒れたらしい。
40人程の人だかりのみんなの微妙な笑顔に驚いた。
北京路の繁華街は華々しく、人も多い。
赤い提灯がいっぱい吊り下げられて、中国らしくて楽しい。
北京路の若者はお洒落だった。
男も女もとてもファッショナブルなスタイルだ。
男前と美人も多い。
男の子も髪を立てたりして、ヘヤースタイルも決まっている。
重ね着が現代的だった。
服屋と食べ物屋は入り口から多かった。
ユニクロのような服屋が建ち並ぶ。
中国のブランドらしい服やかばん屋も点在。
入り口にアンディ・ラウの大きな看板のかかったブランド店もあった。
こうなると、テンションがあがる。
私はアンディ・ラウの歌を口ずさみながら、先へと進む。
映画館があった。
ちょうど行った時はコン・リー主演、チャン・イーモー監督の映画もあったが、題名は忘れた。
映画館は確か最終夜の1時頃上演まであったと思うが、定かではない。
広州の北京路の夜は長いようだ。
但し服屋や鞄店は9時で閉まる店も多いので、注意が必要。
この北京路には『北京路千年古道遺跡』(南漢以来五調11層の路面と宋代の拱北楼基跡)が残されていた。
中が見えるように、部厚いガラス張りにされている。
もちろんガラスの上は歩くことはできない。
ライトアップされた遺跡をみて、この華やかな北京路の中で、歴史に誇りを持つ中国人の息吹を感じた。
2002年7月、北京路改修工事の際に発見されたとのこと。
繁華街の道のど真ん中に大切に保存された遺跡か・・・中国は素晴らしい国だなぁと改めて感じた。
私たち家族は、
大型本屋
漢方薬局店
服屋
鞄屋
CD
1つ2元の時計屋
果物屋
などを回って歩いた。
鞄店に行って家族の適当な鞄を見つけたので、早速値引きの交渉をはじめたが、店員に、
「ここはそういった店じゃない」
とあきれ返られた。
この鞄店は中国では知られている、かわいい名前のついたブランドだったようだ。
子どもは洒落のつもりで2元の時計を購入。
その時計は2週間ばかりで、ねじの部分が外れてしまったという。
楽しい記念品だ。
メインストリーから外れてわき道に反れると、かなり暗い。
繁華街とは全く違ったイメージで、生活臭が漂ってくる。
閉店した店の前には、練炭の灰がほかされていた。
小さな地元の人間が入るのであろうラーメン屋や果物屋があった。
果物を買っている中国人は他にも2人ほどいた。
私たちはこの果物屋で金柑をわずか購入し、タクシーでホテルに戻った。
いっぱい楽しんできてください。
またよろしければ広州のお話も、聞かせてくださいね
参考になりました。