ローマからパレルモまでは列車だと12時間かかる。
ミラノまでは列車でたったの3時間、つまり、飛行機から列車に乗り換えている人が大勢いるに違いない。
しかし、12時間と1時間の差は大きく、シチリア路線は未だにアリタリアのメインルートのはず。飛行機もエアバスで大きい。
昨日のパレルモからローマへのフライトも、真昼間のフライトとはいえ満席だった。
国内の旅なので荷物は少なく、機内手荷物のスーツケースで十分である。
そこで、預けるか預けないか一瞬迷うのだが、液体類がなければ、万が一のロストを避けたい、そうでなくても荷物が出るまでかなり待たせれることもある、なければさっと出れる、スーツケースの中身の盗難は減ったが、サービスの悪いアリタリアのこと、何が起こるかわからない、などと思うとやはり機内にスーツケースを持っていく方を選択することの方が多い。
昨日も一瞬迷ったが機内にスーツケースを持って入った。
失敗したのは、いつもならスーツケースのあるときは早めに搭乗口に並ぶのだが、割と最後の方で搭乗したこと。
飛行機に乗った時には、すでに棚は一杯。スーツケースが隙間なく入っていて壮観だった。
すぐさま、スチュワーデスが、こちらで預かります、引き取りは機内預けの荷物と同じように引き取ってください、と言われた。
確かに、棚を全部見て回れば、小さなスーツケースなので、隙間がなくはないと思ったが、一緒にいた人で他に荷物を預けていた人もいた為、承知した。
手書きで名前など、最低限の必要事項を記入、タグをもらった。
さて、ローマに着いたら。。。荷物が出ない。預けた人の話ちゃんと、それも割とすぐに出てきた。
カウンターで怒る。確かに、早めに乗らなかった方も悪いのではあるが、機内に持ち込むということは、いろいろな面倒を避けたいからなのに、めちゃくちゃ面倒なことになったからである。
飛行機から下ろしたのか?と聞くと、下ろした、と確認もせずいい加減な答え。
いや、パレルモ空港に残っているかもしれない、とか。積み込むのを窓側で見た人がいるし、機内で預けたので、つまりだだっ広い空港の敷地にスーツケースを残し、飛行機が飛び去ったとでも言いたいのか?
とにかく、書類を記入して、仕方なく帰路に着く。
夜になってアリタリアから電話が入った。思ったより早かったのは好感が持てた。その後も電話とメールなど何度か いただき、この辺りは改善されたと思う。
ただ、お客様の荷物が20時に着きます、と言ったので、ということはつまり、やっぱり積み下ろさなかったということなのだと思う。
次からは、絶対に早くから搭乗口に並ぶが、もしギリギリになって尋ねられたら、絶対に預けたくありません、ゴネる。
とにかく今日、スーツケースは配達された。