在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

イタリア映画の紹介 Fglia mia di Laura Bispuri 私の娘

2018-03-25 10:24:52 | 何故か突然イタリア映画
Figlia mia 私の娘
監督 ラウラ・ビスプリ



まだ若い女性監督の2作目。
ラウラ・ビスプリは、前回の作品「Vergine giurata誓われた処女」が良くも悪くも(好きか嫌いかが極端)話題になった。
アルバニアの田舎で、男と同じように生きる(だから処女を誓う)一人の女性を、まだ若いが名女優のアルバが見事に演じていた。

今回も、同じくアルバを主演の一人として、今度はサルデニア島の田舎を舞台とする。

もう一人の主演は、これまたこのところ大活躍しているゴリーノ。

ヴィットリアは10歳になったばかり。
母親も父親も(残念ながら画面全体で存在が薄い)黒髪なのに、彼女は赤毛でガリガリ。
自分は親に全く似ていない、という疑問は持っていたんだろうなー



育ての母、ティーナは、ヴィットリアをこよなく愛し、大切に育てている。
生みの母は、夜な夜なの生活、男好き、その日暮らしの生活をするアンジェリカ。
自分が生みの親である秘密は絶対に明かさないように約束していたのだが、子供の直感か、それを知ってしまう。

ストーリーは、ある意味単純。
他にもこういうストーリーの映画はあるよね〜、なので、前作の度の超えた独特さ(アルバニアという国が舞台、まだ、こんな習慣があるという驚き)と比較すると、全体が良くできているとは言っても物足りなさは歪めない。

それでも、アルバの体当たり演技、こんなにセクシーな雰囲気も出せるんだぁ、という感じと、ゴリーノのいたって真面目な、娘に愛情いっぱい注いでます〜という、二人の対照的な母親の比較が面白かった。

お父さんの存在がもう少しあってもいいかもと思ったのと、アンジェリカが生みの母であることを直感する子供の心理にもう少し突っ込んで欲しかったような気もする。

自作に期待。

Vallee d'Aoste Pinot Noir 2016 Cave des Onze Communes

2018-03-25 09:35:10 | Lonbardia, Valle d'Aostaロンバルディア他
Vallee d'Aoste Pinot Noir 2016 Cave des Onze Communes
ヴァッレ・ダオスタのピノ・ネーロ。。。。



ヴァッレ・ダオスタはイタリアの特別州の一つで、フランス語が認められている。
そこで、ラベルをみると、Valle d'Aosta(イタリア語)ではなく、Vellee d'Aoste(フランス語)表記が幅を利かせている。

マルコのところでグラスで提供していたのを、なんとなく飲んでみた。
このところピノ・ネーロづいている、ヴァッレ・ダオスタには深い思い入れがある、久々のカーヴェのものだし。

そうでなくでもイタリアのピノ・ネーロはご愛嬌だが、これもまさに。



ワインらしい香り、小さな森の木の実、ブルーベリーなどの香りにスパイスがほのかに混じる。この感じが、ちょっと苦いですよ〜と予言している感じ。
アタックはいたって普通、酸味が一瞬出るかと思うと、すぐにタンニンが、きついわけではないが、苦さとなって余韻に結構残る。
軽めの食事と一緒ならこの苦さも気にならないと思うのだが、ワインだけをチビチビ飲んでいると、最初は良いが、だんだんちょっと気になってくる。
でも、ヴァッレ・ダオスタが頑張って(笑)ピノ・ネーロを造っていると思うと、そこもご愛嬌で、応援したい。++

がんばれ〜

また時々飲むからね〜