在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Metodo Classico Brut (2012) Funaro

2018-03-22 06:34:58 | Sicilia シチリア
Metodo Classico Brut (2012) Funaro



ちょっと久々にマルコのお店に顔をだす。
マルコがいるとなると、ワインを自分で選ぶなんて野暮なことはしたくない。

用事のついで、でも早く家に帰りたかったので、1杯だけ。
泡ものか白で、とお願いして、出してきたのがこれ。

久々に飲んでみたら良くなってた、というのが理由。

マルコのカンティーナには宝もガラクタも(笑)いっぱい。



品種はシャルドネ。
シチリア。トラパノだから西の方。
そして、ビオ。
メトドクラシコだから、瓶内二次発酵方式。

よく見ると、2012年ものであり、スボッカトゥーラは2015年と分かる。
ズボッカトゥーラはおりを取った時のことだが、イタリアの泡ものには記載されていることが多い。
泡ものは、基本ヴィンテージがないので、いったいいつものかはロットなどで想像することになるわけだが、イタリアのものは明確な記載があるものが多く、その点は嬉しい。

ということで、2016年頃に仕入れただろうと想像。
マルコのカンティーナに1年半かそれ以上眠っていたということになる。

その頃に開けたらどんなだったか、はわからない。
飲んだことがあるとは思うが、記憶には残っていない程度。

色がかなり濃いめ。
イタリアのスプマンテは、これでもか〜と結構濃いめの色に造っているものも多いので、その範囲を超えるわけではない。
香りは、甘いようなそうでないような。パイナップルの香りがしたかと思うのだが、甘くはない。全体に、甘くないが熟したフルーツ(笑)がイーストの香りを覆ってしまっている感じ。
泡は、本当はもう少し欲しいのだが、最初は悪くはない。酸味ももう少し欲しいところだが、ほろ苦さが最後に残る感じが心地よい。が、しばらく飲んでいると、ほろ苦さが立つ感じになってくる。きりっと冷やして、喉の乾いている時にぐぐっと飲むと美味しいかも。+++


Bartimeo 2016 Stefano Berti

2018-03-22 05:57:33 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
Bartimeo 2016 Stefano Berti



品種はサンジョヴェーゼ。
エミリア・ロマーニャのサンジョヴェーゼ。

明るくやや透明感のあるガーネット色。
小ぶりの花の香り、小さな森の木の実、木苺、レッド・ベリー、明るい色合いのさくらんぼなどにスパイスの香りがほんのり混じる。ビオらしい臭みも若干あるので、すぐにビオだとわかる。
複雑ではないが、まっすぐに香りが立ち上る。
アタックは優しい。ひたすら優しい、という感じ。
しかし、酸とタンニンもちゃんとある。出てくる。
一瞬酸味を感じ、その後、タンニンが舌にややざらつくが、気にはならない。
ワイン自体の優しさが、打ち消し、余韻が長いわけではないが、優しく続く。+++(+)



気がつくと3分の2を開けていた。
普通なら半分以上は飲めないのだが、するっと入ってしまう。
本当の自然派ワインはひたすら優しい。