在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

10 Nebbiolo Valle d'Aosta Piemonte e Lombardia

2018-03-12 23:03:30 | Piemonte ピエモンテ
Valtellina Superiore Grumello 2013 Gianatti Giorgio
Barolo Rocche dell'Annunziata 2012 Aurelio Settimo
Ghemme Bricco Balsina 2008 Ioppa
Barbaresco Nervo 2014 Rizzi
Boca Il Rosso delle Donne 2014 Conti
Valtellina Superiore 2008 Le Strie
Barbaresco 2015 Fratelli Serio &Battista Borgogna
Vallee d'Aoste Nebbiolo 396 2016 Piantagrossa
Barolo Mariane 2014 Paoo Manzone
Barbaresco Rabaja 2012 Giuseppe Cortese



ネッビオーロ・ネル・クオレという、今ではすっかりお馴染みになった恒例試飲会がある。
以前に比べて出店数(ワイナリー数)は確実に減ってはいるが、タイトルがネッビオーロなだけに人は結構入る。

しかし、ここでネッビオーロ=バローロと早合点してはいけない。

ネッビオーロは、ランゲ地方ではバローロもあるが、バルバレスコはもちろん、ネッビオーロという名称のベースクラスもあり、また、北ピエモンテにも、(左の)お隣ヴェッレ・ダオスタでも、反対の(右の)お隣ロンバルディア州の北部ヴァルテッリーナでも栽培され、海を渡ったサルデニア島にも僅かだがある。

毎回2日にわたって開催される試飲会は、立ち飲みの自由な試飲が中心だが、幾つかのセミナーも開かれる。
今回は、ネッビオーロのゾーン別ブラインドテイスティング、というのがあったので参加してみた。

ブラインドとなると、いつも本当に参加者が少なくなる。
もっと参加者が多いと思ったのだが、パラパラ。

さて、立ち飲み試飲会の方はお昼から始まっていて、すでに50種以上は試飲をしていてるので、結構疲れているのが不利な点。
有利な点は、さっき試飲したばかりのワインが多分全部。(結局、試飲会場になかったワインは1種のみ)

セミナー会場に着くと、グラスが5つ。
ワインは10だそうで、2巡することになる。

最初は、地域ごとに、ワインの説明も加え、試飲ワイン10種の紹介。
メモを取る。

ワインは以下。
ーヴァッレ・ダオスタから1種。これはフミンなど土着品種が10%含まれている。(2016年)
ー北ピエモンテから2種、ボカ(2014年)とゲンメ(2008年)。
ーバローロ2種(2012年と2011年)。
ーバルバレスコが3種(2013年、2014年、2012年)。
ーヴェルテッリーナが2種(2012年、2008年)。




そして、まず最初の5種を、ペトリーニ氏による説明を聞きながら、色や香りなどを見て行く。2巡目のために捨ててしまうので、これか、と思うものをメモ。

2巡目の次の5種。

ペトリーニ氏自身も、ワインの順番は知らないというので、ある程度一緒に見ていく感じ。

全部の試飲が終わって、いよいよワインが明かされる。



1 やや濃いめの明るい色調で、比較的華やかな心地よい香り、酸味があり、全体に悪くない。>>>この軽やかさが北ピエモンテ(ボカ)かと思ったのだが、ヴァルテッリーナだった。おっと、ヴァルテッリーナを忘れてた。(2012年)

2 透明感のある色合い、クラシカルで繊細な香り。余韻も細いが長く、最後にフルーツや花が残る。>>>これはバローロで当たり。(2011年)

3 かなり濃いめの色調、ややマデイラ風の香りがあり、古いヴィンテージは確実。タンニンも柔らかくなっている。>>>2008年は2種あるが、ゲンメで当たり。

4 明るいきれいな色調。クラシックな中にモダンな香りも混じり、複雑、タンニン繊細でエレガントな面が見える。>>>これがコルテーゼ(バルバレスコ)かと思ったら、リッツィだった。リッツィは、どうしてもラベルが好きではなく、高評価を避けてきたのだが、心を入れ替えなければ。

5 やや濃いめの色合い、若干アニマル風の香も含み、塩味がきついのが特徴>>>これはよくわからずだったのだが(時間もない。。。)ボカだった。

6 色は濃いめ、色調が暗く、かなり臭みがあり、アルコールが上がり、ヴェルテッリーナの2008年で当たり。

7 もうこの辺りから考えるのが追いつかなくなってくるのだが、花とフルーツがきれいで味もとても心地よい。>>>バルバレスコで当たり。(2013年)

8 割と濃いめ、フルーツや花はあれど、他と若干違う感じを覚え、ヴァッレ・ダオスタで当たり。

9 スパイスがとてもきれいで、そこに花とフルーツ。カラメル風も出る感じで若干モダン。>>>バローロで当たり。(2012年)

10 いい加減疲れてきた頃に、花とフルーツに加え、カラメルあり、タンニンがかなりしっかりあり。。。>>>最後がコルテーゼ(バルバレスコ)だった。。。。

本当はもう少し考えを整理するのに時間が欲しかったところであるが。。。。いやー疲れた、疲れた。
それにしても、当たっても外れても、ブラインドはやっぱり面白い。