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在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Sangiovese - Forterenza 2008

2012-03-28 23:57:34 | Toscana トスカーナ
“サンジョヴェーゼ”フォルテレンツァ 2008 -トスカーナ州

日本は自然派ブームである。(正確には、のようである。)
私も自然派である。
しかし・・・自然派だから好きなのではない。自然派のみを飲むのではない。
自然派が好きならそれでよい。でも、自然派だけがよいのではない。
自然派以外でもよいワインはたくさんあるのである。

少し前の日本は自然派??なにそれ??と言っていたような気がする。
それが、今は、自然派じゃないとね~となっている(だろう)ことに危惧する。
自然派なのかそうでないのかはおいておいて、「ワイン」を見よう。
でないと「自分」を失ってしまう。

フォルテレンツァは、トスカーナを代表する自然派ワイナリーである。
日本で見た。他の自然派ワイナリーも含めて、こんなところがすでに日本に?と思ったものだ。

きれいなガーネット色で、光沢がある。爪にわずか透明感がある感じで中心はしっかりした色合い。
香りは、若干アニマルが出ている。ドライの花、フルーツのコンフィ、腐葉土、タバコ、スパイス、丁子、バルサム臭、リコリースなど辛口の香り。
インパクトはやさしい。しかし、タンニンは結構男性的でしっかりしている。そこに酸が加わる。後味はややほろ苦さの残る感じ。持続性は悪くない。(84点)