goo blog サービス終了のお知らせ 

在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Barolo Riserva -Borgogno 1996 1988 1982 1978 1967 1961 part3

2012-03-25 14:00:15 | Piemonte ピエモンテ
“バローロ・リゼルヴァ”ボルゴーニョ 1996 1988 1982 1978 1967 1961 その3  -ピエモンテ州

1967年
ガーネット色で全体的にオレンジ色を呈している。輝きは素晴らしい。
辛口の香り。鉄、さび、血、スパイス、バルサム、タバコ、線香などだが、まだフルーツがある。
タンニンは当然のごとっくまろやか。しかし、酸と塩味が出ているので、ちゃんとしたボディを感じる。口の中に鉄、苦味の効いたオレンジなどがやさしく広がる。(93点)

1961年
さすがに50年以上たって、オレンジが強いが、ここまできたら当たり前。しかしつやがあり、衰えは見えていない。
女性にたとえれば熟年美女。
男性にたとえれば、経験をつんだ50代、脂ののった男性。
かなり時間がかかる。ゆっくり、ゆっくり出てくる。そして何が出てくるかが楽しみ。今までどんな経験をしてきたのだろう、と話を聞くのにわくわくする気持ちに似ているかも。
鉄、バルサム、ミント、線香、ユーカリなど、けっこうさわやかな感じが心地よく、しかし、ここで、まだフルーツが出てくる。それも、苦味の効いたオレンジだけでなく、森の木の実まで…
味は、もう言葉にならないというか、考えたくない。タンニンはまろやかなのに、ちゃんと芯がある。エレガントで、スパイスが広がり、ああ、至福のとき。
これを50年と当てる人はほとんどいないと思う…(96点、本当は98点をあげたいくらい)