在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ソリ・サン・ロレンツォ 2004” ガヤ

2008-03-23 03:57:53 | Piemonte ピエモンテ
“ Sori’ San Lorenzo 2004” Gaja –Piemonte
以前はバルバレスコだった「ソリ・サン・ロレンツォ」。今は、バルバレスコではなく、「ランゲDOC」。
色はガーネットで、かなり濃い。
香りは、ガヤらしく華やか。パフォーマンスがとても良く、魅力的。バラ、スミレ、よく熟した赤~黒の森の木の実、プルーン、そして、甘いスパイス臭がきれい。タバコの葉、リコリース、赤コショウ、バニラ、トースト臭、ミルクチョコ、カカオパウダーのかかったカプチーノ(日本では、カカオパウダーがかかっていて当たり前かもしれないが、現地イタリアでは、かかっているとは限らない)などに加えて、バルサム臭、土などが出そうな雰囲気。変化大きく、また広がりがある。
味は、若く、強さあり。ボディはしっかり、タンニンも素晴らしい。熟したフルーツの香り、甘いスパイスが心地よく残り、後味も長い。
ガヤらしく主張のあるワイン。

”バルバレスコ 2004” ガヤ

2008-03-23 03:55:13 | Piemonte ピエモンテ
“Barbaresco 2004” Gaja –Piemonte
ご存じガヤのバルバレスコ。今はクリュをやめたので、ガヤのバルバレスコはこれのみ。色は、かなり明るいルビー色に近いガーネット。
香りは、とにかく若い。2004年じゃぁ当たり前だが。。スミレ、森の木の実、フレッシュプルーンなど甘い香り。全体に線は細い。変化はゆっくりで、しばらくするとスパイス臭の入り口が見えてくる。キーナ、タバコ、土などで、しかし、本当にさわり程度。奥行はもっとあっても良いと思うのだが、その点はやや期待外れか。
味の方も、とにかく若い。こんなに早くに飲んでしまってもったいない!と思ってしまう。酸がきれいに出て、タンニンの質も申し分ない。結構エレガントで、優しさも持つが、最後にちょっと消えてしまう感じが惜しい。