在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”バローロ・ブリッコ・ボスキス・ヴィーニャ・サン・ジュゼッペ 2001” カヴァッロット

2008-03-14 02:53:53 | Piemonte ピエモンテ
“Barolo Bricco Boschis Vigna San Giuseppe Riserva 2001” Cavallotto –Piemonte
約60年近い畑からなる。ヴィンテージも良いし、大変素晴らしい。
色は、バローロにしてはかなり濃いめのガーネット色。発酵に水平回転式タンクを使っているというので、これだけの濃さが出るのだろう。
香りは、バローロなのに、と言っても時々あるが、オレンジの香り。シチリアのサングイネッロという感じ。他、森の木の実、バルサム臭、キーナなどに酸が混じり、ミント、ユーカリなど。そして、コショウ、リコリース、ブイヨンbrodoなど。香りが複雑で、奥行き、厚さがある。
味は、アタックがとても魅力的。バローロらしい力強さがあり、非常に好感が持てる。酸がきれいで、タンニンの質がとても良い。味の持続性がかなりあり、ミネラル、フルーツ、酸などが混じり、かなり心地よい。
ボディとエレガントさの両方を兼ね備えている、納得のバローロ。
熟成は大樽で5年。

”バローロ・ロッケ 1999” ヴィエッティ

2008-03-14 02:19:06 | Piemonte ピエモンテ
“Barolo Rocche 1999” Vietti –Piemonte
おなじみヴィエッティのバローロ。
ひたすらきれいな香りである。
もっとどんとしたものを後に飲むと、ちょっと物足りなくなる感はあるが、優しさと透明感のある味わいがそれをカバーして余りある。

品種は当たり前だがネッビオーロ100%。
色は、ガーネット色で透明感がある。爪は、だいぶオレンジがかる。
香りは、まだフルーツが残るくらいで若々しさがある。繊細で、透明感のある、かなりきれいな香り。小さな森の木の実、レッドベリー、明るい色のサクランボなどで、まだコンフィにはなっていない。やや酸が際立つところに緑がふっと出てくる。ミント、ショウノウ、香草などで、スパイス臭もあるが、フルーツにほぼ隠れてしまっている。
味は、予想通り酸がきれい。そして、フルーツがきれいに広がり、かなり心地よい。ボディは普通、タンニンが細く繊細で、きらいな後味。
全体に軽くまとまり、優しく女性的と言える。
大樽で30か月の熟成。伝統的バローロ。