在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ピノ・グリジョ 2006” ガルリデル

2008-03-10 23:19:50 | Trentino Alto Adige アルト・アディジェ
“Pinot Grigio 2006” Garlider –Alto Adige
色は、そう濃くない麦藁色で、かなりの輝きがある。
香りは、きれいに白い花の香りで、すぐにピノ系だとわかるくらい。そして、フルーツ。クラシカルにリンゴ(ゴールデン種)、洋梨、桃、未熟なパイナップルなどがきれいに交る。アカシアのハチミツの香りもほんのり。
味は、アタックがかなりまろやか。残糖を感じるくらいの甘さ。そして、直後に酸が出てくるが、かなり硬い酸。後味も良く、割と長く続き、ミネラルがきれいに残る感じ。
アルト・アディジェなので、一見さわやかかと思いきや、まろやかさがかなり印象的なワイン。アルト・アディジェとはいえ、肉(白身)料理にぴったりだと思う。

”ネローリ” グッチョーネ

2008-03-10 23:06:25 | Sicilia シチリア
“Neroli” Guccione -Sicilia
パレルモ近く、素晴らしい聖堂で有名なモンレアーレにあるワイナリー。
ボトルにヴィンテージの記載がなかったが、おそらく2005年?
品種はネロ・ダーヴォラ。
色は、青っぽさが残る感じの明るいルビー色。やや透明感があり、つやがあり、魅力的な色。
香りは、熟したフルーツの香りがとてもきれい。若さが出ている。サクランボ、レッドベリー、ブルーベリーなど、小さな森の木の実。花の香りもきれいで、小さなバラの感じ。最初はやや単調な感じかと思うが、とても澄んだ香りで申し分ない。ゆっくりと変化したあとは、甘いスパイス、アニマル、カフェ、そして、赤身の肉風の香りも出てくる。
味も若さがあり、結構酸味が出ている。ボディは普通で、シチリアにしてはやや物足りないくらいか。タンニンもさほどきつくないが、最後にほんのり渋みが出てくる感じ後味に残る。また、余韻の酸がきれい。
全体に好感の持てるワイン。