いや~、波乱の展開でした。
高橋選手が9km過ぎに脱落、その後有力選手も次々力尽きて、結局初マラソンの中村友梨香選手が優勝、2位も同じく初マラソンの尾崎好美選手という衝撃の結末。
序盤のスローペース。お互いけん制しあって、誰も前へ出ようとしない。なんかイヤな予感がしましたよね。
遅すぎるといってもいいペースだったし、きっと調子が良いときのQちゃんだったら早々に飛び出すはずでしょう。でも、Qちゃんは集団の間に挟まれたまま。何かおかしい・・・と思っていたら、今度は給水を取り損ねる。
そして10km手前、CMを挟んで目にしたのは、ずるずると後退して行くQちゃん。ストライドは伸びず、手の振りもコンパクト、視線は自分の影を見つめるように下に落としたまま。先頭集団はどんどん遠のいて行く・・・。
その後も変わらず先頭は約20人の大集団でレースを進めて行く。20キロ付近ではしびれを切らしたように弘山さんが先頭に立ち、集団を引っ張るようにペースを徐々に上げていく。Qちゃんは完全に失速。先頭から4分の遅れ。
25km以降に原選手が仕掛けるが、すぐに集団に吸収される。
28km付近で坂本が仕掛け、先頭集団は6人となる。弘山さんは10mほど遅れはじめる。
31km過ぎにレースが動く、「Qちゃん2世」と呼ばれている、小出監督の「秘蔵っ子」の堀江選手がペースアップ。しかし後ろにつけていた中村選手が32km過ぎに一気に追い越しスパート。そのまま後続を突き放し、ほぼ独走状態で勝負を決めた。
先頭集団が6人になったときに解説の有森さんが「堀江選手はここまでバネを使っていなかったので後半爆発するんじゃないでしょうか?顔に力が入ってなくてとても冷静ですよ」というようなことをおっしゃっていたのですが、その通り、沿道の応援に目で答えるような余裕があるほどに終始冷静にレースを進め、圧倒的なスピードで優勝をものにしました。
他の有力選手は、「北京への切符」というプレッシャーが重い足かせとなってしまったのでしょうか。集団でレースを進めていく中で、徐々にプレッシャーがボディーブローのようにじわじわと体を侵食し、それに押しつぶされた有力選手たちは次々と脱落し、プレッシャーの少ない選手たちは終盤解き放たれたように軽々とペースアップしていく。その姿に、マラソンというスポーツは心理的な要素で勝敗が大きく変わるということを実感しました。
Qちゃんについては残念としか言いようがありません。7ヶ月前に半月板を手術してたんですってね。しかも、下痢をしてたの?トイレに行ったらしいですね。そういえば、有森さんが「お腹にまったく力が入ってませんねぇ」と言っていました。
昆明から帰国したとき、あまりに痩せすぎていて、その姿に絞りこみすぎて惨敗した「東京国際マラソン」の悪夢が脳裏を横切りました。調整の失敗もあったのでしょうか・・・。
明日、五輪の代表選手が発表されますが、今日の走りからして、中村選手が選ばれるだろうと思います。
Qちゃんが選ばれないのは残念ですが、中村選手にはまだ底知れな力が隠されていて、何かやってくれそうな大きな期待が持てます。
「メダルが確実な野口」、「ねばりの土佐」、「未知数の中村」でバランスもいい気がしますし、非常に楽しみです。
高橋選手については今後は明らかにされていませんが、ぜひ来年の「世界選手権」を狙って欲しい。
面白いレースだったようで・・・。(こちらの結果はご存知の通り。orz)
広山さんも高橋さんも原さんも残念だったけど、次々と若い力が現れるのは良いことだと思いました。
ああいうレベルのスポーツはホントにメンタル(強さとか駆け引きとか)って重要なんだよね。
早くも北京オリンピックが楽しみだわー。
いいえ、どういたまして。
ワタシも大興奮で楽しかったです。
そうそう、心の底では弘山さんとかQちゃんにがんばってほしかったけど、若い人が現れることはいいことだよね。
原ちゃんはもう少しがんばってくれるコだと思ってたから残念だわー。
昨日のそちらの試合は、まぁ広島相手だから仕方ないでしょう。それとも内容がアチャーでしたの?
もう一度Qちゃんらしい走りを見たいデス。
Qちゃんらしいリズムカルな走りが最初からまったく見られませんでしたね~。
私は足よりもお腹の調子の方が悪かったのでは?と勝手に思ってます。
早く復活して欲しい!