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としのブログ

大工の とし の日々の出来事

浅葱という砥石

2016-04-01 21:09:42 | 日記
近々ある方から数枚の浅葱というカテゴリーの砥石が送られてきます。
経緯についてはその砥石たちをレポートする機会に(笑)。

で、予習として我が家の浅葱(と言っていい)砥石たちの感触を確かめます。
試験用の刃は、



是廣。
鋼は不明ですが、砥石の乗りの感触や削り後の素直じゃない摩耗



↑こんなの
から、特殊鋼だと思ってます。
今回の予習、本番に向けて、裏のダレを取り除くべく軽く裏を出して裏押し。



刃の黒幕5000番までの仕上がりですが、




切れ刃


切れ刃


刃先がまだ厚いですが下研ぎとしては十分だと思ってます。
ちなみに裏を覗くのは、



使い古しの木製下端定規を利用した台直し治具兼用のジグを使ってます。

さて砥石です。
先ずは奥殿の浅葱(これは販売元が浅葱と言って販売したモノ)



水を少なめにして、まずは切れ刃を裏に砥泥がこれくらい乗るまで研いで、



裏・表と交互に研ぎます。
因みに今回はあらかじめ名倉やダイヤを使っての泥出しはしていません。
下研ぎは一番使い込んで感触が解っているベスター2000番から黒幕5000番へ。
そこから泥出しなし、3枚摺りしたニューケントで面を整えた状態からの研ぎで比べることにします。

砥泥の状態


この石は研ぎ音大き目。
シャリシャリした大き目の音で研磨力の強さを感じます。

裏の状態 100倍


切れ刃


鏡面ですが細かい傷がついてます。
角度を変えて、


やっぱり研ぎの時に感じる感触や音から、若干の不純物が入っているようです。
が、研磨力の強さは魅力。
水を少なく使えばネバくて真っ黒の砥泥で楽しく研げる石の様です。

つづきまして、先日の練習会で頂いた、



山・層ともに不明なこの石。
質的には浅葱の範疇だと思うので、これもテスト。
2000番・5000番でリセットしてからの~




切れ刃


刃艶


この石、とても硬く細かいですが、研磨力はちと低いような?
(研磨力の強いのが得意なので良い刃に研げてませんね~)
砥泥を出せば滑走感・研磨力共に十分なんですが、今回のそのまま研ぐ!
という設定ではいかんせん研磨力不足な感があります。
この刃では無いんですが、大き目のゴマの散る地金だとかなり気を付けないとガリッ!といきます。
刃艶は奥殿よりも鏡面に輝くので、使いこなせればさらに細かい刃が作れそうですが、
ちょっと気難しい印象が消えません。

次会は中山の浅葱2丁で予習の予定。
ですが思いの他早く例の浅葱が手元に届くかも。楽しみだなあ。

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