不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

未来を信じ、未来に生きる。

今に流されず、正論を認識し、社会貢献していく人生を切り拓くブログ道。

暴走する資本主義――打開の展望-BSイレブンの政治番組・「インサイド・アウト」で志位委員長が語るー

2009-03-19 00:59:27 | 国内政治
“暴走する資本主義”――打開の展望を語る
BSイレブン 志位委員長出演の“熱論”

--------------------------------------------------------------------------------

 十六日深夜に生放映されたBSイレブンの政治番組「インサイド・アウト」で日本共産党の志位和夫委員長と二木啓孝氏、松田喬和氏がおこなった“熱論”を紹介します。

--------------------------------------------------------------------------------

西松建設違法献金事件――“フリー”の立場で追及する唯一の党
 「西松建設事件は民主党だけでなく自民党にも飛び火していますが、お互いにスネに傷があるので国会であまり議論にならないなか、ひとり、この党だけはこの問題を追及しています」

 二木氏のこんな紹介で始まった番組。冒頭、日本共産党が、毎月千人規模で新規党員を迎えていることが話題になりました。二木氏が「勢いが出てきた共産党は国会の中でどういう位置にあるのか」とのべると、松田氏は、西松建設の献金問題をあげ、「(他の野党と違い、民主党との選挙協力のない)共産党だけは、忌憚(きたん)のない質問もできるし、意見もしゃべることができるということで、最もフリーな立場でこの問題を扱っている」と解説しました。

 ここから、話は西松建設の献金疑惑問題に移りました。

 志位氏が、国民の税金の一部が、自民党と民主党の政治家のポケットに入っていたこと、十数年前から大問題になっていたゼネコンと政治家との癒着が、いまも連綿と続いているのではないかという疑惑の核心を語った後、こんなやりとりが――。

 二木 東京地検特捜部が、任意の事情聴取なしに、小沢(一郎民主党代表)さんの公設第一秘書をいきなり身柄拘束したことについて、「ちょっとやりすぎじゃないの」という見方があるんですが。

 志位 そういう声が民主党のなかから起こっているのだけれども、私はそういうことをいう前に、民主党にしても自民党にしても、自分の党に疑惑がかかっているわけだから、自分で調べるべきじゃないかといいたい。ところが民主党は、「小沢代表のことを信じるのみだ」「一致結束だ」というだけで、誰からも調べようという声が起こってこない。自民党も、麻生首相は二階(俊博経済産業相)さんについて、「個別の事案にはコメントしません」と。

 二木 いつものパターンなんですね。

 志位 自分が任命した大臣に疑惑がかけられているのに、「個別だから知らない」というのは通らない。自民も民主も、間違ったことをしていないというなら説明すればいいし、それをやろうとしないのであれば、やはり党ぐるみで疑惑を隠しているといわざるを得ないですね。

 二木 捜査の手法の問題をいう前に、自分たちで内部の調査をして、潔白なら潔白を証明しろということになりますね。

民主党の「企業献金見直し」――公約破った反省こそ
 そしてテーマは企業・団体献金そのものの問題に。二木氏は、民主党の鳩山由紀夫幹事長が最近、企業・団体献金の見直しをいいはじめたことについて尋ねました。志位氏は、企業は、営利団体であり、企業献金はどんな形であれ見返りを求めることになり、ワイロ性をもつものであり、日本共産党はその全面禁止を主張していると力を込めたうえで、こんな事実を明らかにしました。

 志位 民主党との関係では、わが党は、二〇〇二年、〇三年に、公共事業受注企業からの献金は禁止するという法案を共同で提出したことがあるんですよ。

 二木 ほうほう。

 志位 民主党はその後も単独でも提出しています。とくに公共事業受注企業からの献金というのは政官業の癒着の温床になるからということで。ところが、自分の党の党首がそういうお金をもらっていたということは、これは国民にたいする公約を党首が破っていたということになります。ですから、このこともきちんとしないといけない。制度の問題についていろいろいうのは結構ですが、まずは自分の党の疑惑をきちんと解明する、これが先決です。自民党にも同じことをいいたいですね。

「政治とカネ」――企業献金と税金の“二重取り”は許されない
 どうすれば、「政治とカネ」の問題を根絶できるのか――。松田氏は、政治資金規正法「改正」では、一つ穴をふさいでもまた別のルートが出てくるというのがこれまでのプロセスだったと振り返るとともに、政党助成金という税金が日本共産党以外の政党にストレートに入っている今、各党の責任はいままで以上に重いと指摘しました。

 志位氏は、「一番確実なのは、元栓をしめる、つまり(金の)出の部分でしめちゃうこと。企業献金を全面禁止し、出の部分でしめたら、どんな抜け穴もつくれなくなります」と強調し、そして――。

 志位 それからもう一ついわれた政党助成金の制度は、もともとこの制度自体が、自分の支持していない政党にも自分の税金がいくという憲法違反の制度であり、私たちは受け取っていません。加えて、(制度を)入れたときには、企業献金を禁止する方向にします、だから国民の税金を使わせてくださいということだったわけですね。ところが企業献金は野放しで花盛り、もう一方で税金は使い放題と、これはひどい二重取りであって、やはりこういうことが起こった以上は、政党助成金制度も撤廃するという議論を真剣に起こすべきです。

 二木 確か、政党助成金を入れたときに企業・団体献金については五年後に見直すという条件がついていたわけですが、五年たっても知らんぷりだと(笑い)。共産党の場合、企業・団体献金も政党助成金ももらわないということで、公明正大といいますか、このことが追及できるとなると、やっぱり自民・民主にとって共産党というのはなにか悩ましい(笑い)といいますか、困ったなあ(笑い)ということはあるんでしょうかね。

 志位 これはやっぱり、日本の政治をよくしていく上で、自民も民主も自浄能力をきちんと発揮して、まず疑惑を自ら解明する努力をして、政治不信を払しょくする努力をしないと。これだけ大変な世界経済危機があるもとで、日本の政治が機能まひになっているというのは嘆かわしい限りですから。

志位委員長の予算委質問――「非常に印象に残る」(二木氏)
 これをうけ、話題は深刻な雇用破壊の実態と打開策にすすみました。

 二木氏はまず、「私も非常に印象に残っている」とのべながら、志位氏が「派遣切り」をただす政治の責任を政府に正面から迫った二月四日の衆院予算委員会の様子をVTRで紹介しました。そこでは、「派遣労働が急増したことはもとより自然現象ではない。(『派遣切り』の現実は)『想定外』といういい逃れは通用しない」と迫る志位氏に対し、麻生首相が「雇用の確保のために(派遣労働は)一定の役割を果たした」と強弁する場面が映し出されました。

 二木 政府は一貫して、派遣は労働者の多様な働き方を保障するといっていますが、私は、望んで派遣になって自由を謳歌(おうか)したいという人はそれほどいないと思うのですが。

 志位 そのとおりです。政府は労働者の「ニーズ」というけれど、(派遣労働は)企業側の勝手なニーズに応えたものですね。いつでも労働者を「使い捨て」られるようにしたい財界の要求でつくられたものです。

 志位氏は、予算委で使った三つのパネルを示しながら、質問で明らかにしたポイントを詳しく説明しました。まずは、大企業が非正規労働者を増やし、搾れるだけ搾りながら、莫大(ばくだい)な内部留保をため込んできた実態です。少なくない大企業が、労働者の「首切り」を進めながらいまも巨額の株主配当を続けていることには、二木氏が「私もびっくりだった」と。さらに、志位氏が、派遣労働には、最大でも三年の期間制限があり、そこには「偽装請負」の期間も通算されること、それを超えた派遣労働者には、受け入れ先企業が直接雇用・正社員化の申し込みをする義務があること、にもかかわらずその義務を果たすどころか、逆に首を切るケースが非常に多いことを告発すると、二木氏は、「暴走する資本主義といいますが、なぜ、こんなに資本主義社会はルールがなくなっちゃったのでしょうか」と強い声を上げました。

 志位氏は、一九九五年以降、労働法制の規制緩和、自由化ということがドンドンやられ、派遣労働についても一九九九年に原則自由化し、二〇〇四年には製造業にまで解禁し、「使い捨て」労働をまん延させてきたことを指摘するとともに、もう一方で、「それを強制した力もある」と力説しました。

 二木 ほう。それは何でしょう。

 志位 それは、日本の証券市場があまりにも投機化している(ことです)。いまの東京証券市場の売買の六割から七割は外国人投資家で、その大半はヘッジファンドだといわれています。こういう人たちは日本企業を中長期の目で育てよう、日本経済をよくしようとは考えていません。短期の株の売買でもうけていく連中が市場を支配しているわけです。企業は四半期ごとに業績の開示が迫られ、短期で見て業績の悪いものは株が売られ、業績の良いところは株価が上がる。リストラをやると株価が上がるという状況を市場がつくってしまって、その市場の圧力で大企業が横並びで「派遣切り」をやっているという面があるんですね。こういう状況をつくったのも、「金融ビッグバン」という掛け声で、金融自由化政策を橋本内閣以来、続けてきた結果です。労働市場も、金融市場も、まともなルールを壊してしまった。この両方があわさって、いま日本の資本主義はひどいところにきていると思います。

ルールある経済社会へ――社会保障めぐる三つの異常
  志位氏の指摘に、二木氏は「その一番のしわ寄せが派遣労働者にきているんですね」「では、どうしたら、これを直せるのでしょうか」と話を進めました。

 志位氏は、「まず資本主義の枠内で『ルールある経済社会』を築こうというのが私たちの目標です」と述べた上で、「特に強調したい点」として、派遣法の抜本改正、正社員と非正規社員の均等待遇や、長時間過密労働の是正など「人間らしく働けるルールづくり」を提起。さらに「もう一つの大きな柱」として社会保障分野でのルールづくりをあげました。

 志位 日本の社会保障を、欧州と比較して調べて、あらためて驚いたんですけれど、世界の主要国の中で、日本だけだろうと思う異常が三つあります。一つは、医療費の窓口負担が三割だということです。(他の主要国は)だいたい無料ですよ。医療保険料は病気になったときのために払っているのに、いざ病気になったら三割では保険とはいえない。二つ目は、後期高齢者医療制度で七十五歳以上のお年寄りを特別に囲い込んで差別医療を押し付けるやり方。こんなことをやっているのも日本だけです。三つ目が、障害者自立支援法で「応益負担」をもちこみ、障害の重い方ほど重い負担をかけているのも日本だけです。

 二木 なるほど。

 志位 社会保障が本当に立場の弱い人を支えるものとして機能していない。逆に、社会保障が人を殺すような、人を窮地に追い込むような(ものになり)、たとえば、生活保護でも「水際作戦」で、申請さえ受け付けない。高すぎる国保料を払えないと保険証を取り上げられて、お医者さんにかかれず、たくさんの人が亡くなる。社会の安全網がズタズタになってしまっている。人間が生きていくうえでの基本のところでのルールが必要だと私たちは訴えています。

財源論――大資産家・大企業優遇税制のあまりの異常
 「私はね。志位委員長の話を聞くと正論だなと思うんです」と二木氏。「これを現実の国会や政治に反映できないネックは何なんですか」と松田氏に話を振ると、こんなやりとりになりました。

 松田 医療費の窓口負担三割の問題や後期高齢者という年齢で(医療を)制限するのもおかしい。障害者への重い負担もその通りだと思う。ただ、高齢化が急速にすすむもとで、(社会保障財源を)誰がどのように負担するのかの説明がつけば、私は志位さんのおっしゃる通りリアルに賛成したいと思う。

 志位 私たちは、どこで財源をつくるかという問題も具体的に提案しています。まずは日本の大資産家に対する税制というのは本当に軽い。所得税については最高税率がずっと下がって金持ち減税をやってきた。それからもう一つ、外国の方々が驚かれるのが、証券優遇税制です。株の売買や配当にかかる税金が日本はたった10%です。フランスは29%、アメリカは25%ですよ。この金持ち減税と証券減税を是正するだけで二兆円近い財源がでてきます。(米国の)オバマ政権だって金持ち増税やって財源をつくっています。日本もまずここに手を付けるべきです。

 二木 ほう、なるほど。

 志位 それからもう一つは、大企業です。大企業の負担を考える場合、税と社会保障の負担の両方で見る必要があります。自動車産業の場合、税と社会保障の負担は、日本はだいたいドイツの八割、フランスの七割という水準なんですね。だから、これを世間並みに払ってもらえば、何兆円という税収が確保できるんです。大金持ち・大企業に応分の負担を求めようと私たちは主張しています。もちろん(歳出も)削るところは削らなければいけません。軍事費を削る必要があるし、「思いやり」予算は全廃する必要があります。

日本共産党の未来社会論――熟した柿がポトッと落ちるように
 志位氏の説明を受けて、「『暴走する資本主義』から『節度ある資本主義』を目指すのが共産党の主張ですね」とまとめた二木氏。そこで「素朴な疑問がある」として、「節度のある資本主義」になると、みな豊かになりますよね。ところが、共産党の場合は、さらにそこからみんなで社会主義国家つくっていこうと。安定した生活ができるのに、これを壊そうという気になるのでしょうか」と尋ねました。松田氏も「私たちのイメージでは、国民が困窮化していく中で、次のステップが社会主義であり、かい離がある感じがするのですが」と。これに答える形で志位氏は、日本共産党が目指す社会発展の展望について語りました。

 志位 私たちは、資本主義が衰退していって、その先に私たちの目指す未来社会、社会主義の社会があるとは考えていないんですよ。資本主義が健全に発展していくことが次の社会を準備することになると思っています。ですから、節度ある形で大企業には応分の負担を求める、国民の生活は豊かになる、そうすれば、日本経済は草の根から力を得て発展していきます。それは私たちの理想が遠のくのではなくて、むしろ、熟した柿がポトッと落ちるように、次の社会への発展の条件をつくることになると考えています。ですから、私たちが政権に参画したとしても、大企業との関係では共存していくと。大企業には健全に発展していってもらわないと、困ります。

 二木 すると、働くものが「資本主義ってつらいよね」と思って進むものではないと?

 志位 まず資本主義の枠内でも「国民が主人公」の日本にすすむ。「ルールある経済社会」をつくる。それでもなお解決できない問題があらわれてくると思います。そして世界的規模でもさまざまな問題が問われてくると思います。いま世界的な規模で飢餓の問題がある、貧困の問題がある。あるいは投機の問題がなかなか解決できず今回のような恐慌という事態がおこってくる。地球環境の問題もある。こういう世界的規模で問われるいろいろな問題がありますね。こういう問題が、資本主義という「利潤第一」「もうけ第一」という体制で根本から解決できるのか、ということが世界的規模でも問われるなかで、次のステップにいくのではないかと考えています。

総選挙後にどうする――積極的な政策提起で政治をリード
 最後に話題は、総選挙後の野党の関係に。二木氏が「自民党を倒すということで民主党とすんなり手を結べないのか」とのべたのに対し、志位氏はこう答えました。

 志位 民主党と私たちには根本的な政治的立場の違いがあります。たとえば、民主党は財界・大企業との関係で、日本経団連に通信簿をつけてもらって、献金をあっせんしてもらっている。ですから、大企業にモノが言えません。私は、日本の政党は、「大企業にモノが言える党か、大企業からモノを言われている党か」というところで違いが出てくるとよく言うのですが、この点で大きな違いがある。安保条約に対する考え方も違う。ですから、政権協力の条件はないということをはっきり申し上げています。

 二木 なるほどね。

 志位 ただ、私たちが今度の総選挙で前進・躍進できたら、個別の問題提起をどんどんやっていくつもりです。たとえば、労働者派遣法を抜本改正しよう、後期高齢者医療制度は撤廃しよう、農産物の価格保障・所得補償をやろうと。こういうことを個別に提案して賛成できる政党とは協力し、個別の課題で政治をリードする仕事をぜひやりたいと思っています。

 ここで番組の放送時間がいっぱいに。エンディングテーマが流れるなか、二木氏は「自民党にとっても民主党にとっても非常に悩ましいところにいる共産党は、ある意味、非常に存在感ありますよね」と感想を語りました。

(出所:日本共産党HP  2009年3月18日(水)「しんぶん赤旗」)
コメント (64)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 西松建設からの政治献金疑惑... | トップ | ソニーは偽装請負認め直接雇... »

64 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (todo)
2009-03-19 09:42:10
ダイヤモンド3/21号で「貧困」を特集しています。ダイヤモンドの特集というのも驚きですが、「貧困率」「政府による所得再配分効果」の各国比較。貧困率やはりアメリカが高く、北欧諸国が低い。
注目は「政府介入前の貧困率」と「政府介入後の貧困率」の比較。程度の差こそあれ各国それぞれに政府が介入して貧困率を下げているのですが、日本だけが例外。政府介入後の方が貧困率が上がってるんです。つまり日本の政府はまるで「首つりの足を引っ張るように」貧乏人からカネをムシっているということ。

Boiceの記事「小泉改革批判への大反論:猪瀬直樹」によれば、官業がいかにセーフティネットを食い物にしているか、併せて読むと実態がなんとなく・・・・
返信する
todoさん (キンピー)
2009-03-19 11:29:27
片方に貧困の原因があるのではなく、両方が「首つりの足を引っ張るように」貧乏人からカネをムシっているということでしょう。

ところで今年の申告はいかがでしたか?
私は今年から全面対決する決意を固めました。
昨年のうちに統括官を可愛がって、一週間ほど前には税務署に突入して、署長の門番(総務課長)を可愛がってきました。今春中に税務署長を、そして今年中には国税局個人課税課→国税局長あたりまではシバキ倒す予定です。
todoさんも蟹工船のラストよろしく、一斉蜂起して来年あたり国税庁を粉砕しにいきませんか?
そろそろ行動に移す時です!

別枠
>企業献金禁止
禁止したところで別の方法を考えだし(抜け道)資本が権力を握るのだからどっちでも良い。
希望としては国民に見えやすいように、国民の目の前で現金飛び交わせて欲しい。
>企業には健全に発展
生産性の向上と自分の墓堀りをやってこそ健全というもの。
>資本主義という「利潤第一」「もうけ第一」という体制で根本から解決
ここから社会主義。
それまでは主に分配の話。
返信する
キンピーさんへ。 (東西南北)
2009-03-19 13:46:11
 ご無沙汰でした。毎日、本当にご苦労様です。

 1点だけ。

 1:「>資本主義という「利潤第一」「もうけ第一」という体制で根本から解決

  ここから社会主義。
  それまでは主に分配の話。」

 上記の点について、記事では、日本共産党の志位和夫委員長は、次の点を中心とし、強調しているのではないでしょうか?すなわち、分配ではなく、「国民が主人公」であるという人間の前面発達、主権者としての主体性です。資本主義であれ社会主義であれ、人間の全面発達、社会の統治権を握る主人公として、民主主義と自由を徹底するという点に日本共産党の綱領路線の中心があるのではないでしょうか?分配は日本共産党の綱領路線の中心ではありません。

 志位 まず資本主義の枠内でも「国民が主人公」の日本にすすむ。「ルールある経済社会」をつくる。それでもなお解決できない問題があらわれてくると思います。そして世界的規模でもさまざまな問題が問われてくると思います。いま世界的な規模で飢餓の問題がある、貧困の問題がある。あるいは投機の問題がなかなか解決できず今回のような恐慌という事態がおこってくる。地球環境の問題もある。こういう世界的規模で問われるいろいろな問題がありますね。こういう問題が、資本主義という「利潤第一」「もうけ第一」という体制で根本から解決できるのか、ということが世界的規模でも問われるなかで、次のステップにいくのではないかと考えています。


 
返信する
Unknown (todo)
2009-03-19 15:27:51
>ところで今年の申告はいかがでしたか?
私は今年から全面対決する決意を固めました。

10年くらい前は全面対決、というか一方的に「税金は払いません」と宣言して申告もしない。税金使ってこちいが困ることばかりやってる、ふざけるな、ですよ。でも世の中ってそれで通用するんですね。督促も電話もこない。
税務署にまで嫌われてしまったか、これはマズイと思っていたのですが、民商さんのおかげで社会復帰。現在は会計事務所を頼んでいるので平和なもんです。おかげで借金漬け、税金払ってると簡単にカネ貸してくれるんだもの。どうなるんでしょうねぇ、この先。不安なものがあります。
返信する
Unknown (キンピー)
2009-03-19 17:31:35
todoさん
>世の中ってそれで通用するんですね。
どうでしょうか。
たまたま税務調査にこなかっただけだと思いますが。
こちとら税務署の営業妨害に遭って死にかけてます。
もちろん共産党除名処分者の私には民商も非協力的(って全く動かない)ですw
このまま非協力を続けるなら後で恥かくのは民商ですが、まず目前の敵は国税庁です。

>会計事務所
経験上、簡単に妥協しよります。
税金払うのはこっちですからたまったもんじゃありません。


別枠
自覚を妨げ押さえつけるのは政党の大衆指導。
もやいを見よ。
9条の会の運動を見よ。
逆に政党に指導された原水禁運動の縮小を見よ。
既存の組合活動の体たらくを見よ。

>志位ボン
世界を見渡せる視野を持っているなら、まずスターリン提唱の一国社会主義路線を廃棄し、本来の共産主義者に戻るこったな。
返信する
Unknown (todo)
2009-03-19 17:56:40
>こちとら税務署の営業妨害に遭って死にかけてます。
もちろん共産党除名処分者の私には民商も非協力的(って全く動かない)ですw
このまま非協力を続けるなら後で恥かくのは民商ですが、まず目前の敵は国税庁です。

民商とか会計事務所とか青色申告会とか、この辺は要するに税務署の下請けでしょ。
全国税って共産党系だと思って、民商のマッチポンプ野郎、とか思ってたんですが、国税庁の共産系労組は虐められまくりで、赤旗取ってたらもう出世は無理といった立場らしい。知らなかった。
2chの公務員板に「税務署員のグチ」というロングセラースレがありますが、これはどうみても現役税務署員、何か文句をいうと「滞納処分にするぞ!」って脅すんだもの。
私なんか書き込んでますよ。「暴力を持って国民の生命財産を奪う無法の輩、地獄行き確定な
取税人! カエルの子はカエル、取税人の子は取税人! お釈迦様だって言ってます、親の因果は子に祟る! みんなで取税人の子をイジメましょう!」
このくらいやらなかったら罪人は悔い改めません。

返信する
Unknown (todo)
2009-03-19 18:11:05
>本来の共産主義者に戻るこったな。

歴史学派とかいったアバウトな理論に代わって、行動心理学とか実験経済学とかそういった現場主義みたいな理論がリバイバルしてるようです。ニッチすぎるかも知れませんが、当方、アマチュアの共同体研究者として断言し、結論することは、社会の存続にあって最も重要なことは

人々に関心が生産的な方向に向いていること、間違っても略奪的な方向に向いてはならないこと。これでしょう。 あとはその為の手段、方法です。
返信する
キンピーさんへ。 (東西南北)
2009-03-19 18:30:02
 1:「世界を見渡せる視野を持っているなら、まずスターリン提唱の一国社会主義路線を廃棄し、本来の共産主義者に戻るこったな。」

 日本共産党は「一国社会主義路線」でもなければ、「コスモポラタニスト」でもありません。インターナショナリストです。つまり、各国の民族自決権という自主独立を徹底的に擁護しながら、自主独立して自国の民主主義と自由の確立を愛国心を持って取り組む。同時に、国際的に世界各国で労働者、民族・国民の立場から民主主義と自由の闘いをしている勢力に積極的に連帯していくのです。

 自分の国さえよければそれでいい、という一国社会主義でもなければ、今すぐに国境を廃絶し、旧ソ連共産党のような「世界共産党」の下に集中団結し、民族自決権を奪い去るという、いわゆる世界同時革命論とでもいうべき社会帝国主義、覇権主義でもないのです。
返信する
Unknown (キンピー)
2009-03-19 20:20:33
論外

「労働者は祖国を持たない」
-マルクス-

「労働者は祖国をもたないということは 労働者の経済的地位が民族的ではなくて際的であること。彼の階級敵が国際的であること。労働者解放の条件が、またそうであること。労働者の国際的統一が民族的統一よりさらに重要であることを意味します」
-レーニン-

彼ら亡き後、スターリンとトロツキーの理論が二つ有るが、(日)共産党はどちらを採用したのかな。
変更があったなんて聞いたことないが。
前々から言ってるが勝手に共産党の立場をいじくるな。
返信する
キンピーさんへ。 (東西南北)
2009-03-19 20:28:08
 日本共産党はマルクス、エンゲルス、レーニンの言葉をキンピーさんのように教条にすることを最も戒めています。日本共産党はマルクス・レーニン主義を基礎としているのではなく、科学的社会主義を基礎としています。

 そして、科学的社会主義の基礎とは社会科学においては、史的唯物論と剰余価値学説となります。ゆえに、キンピーさんのいう「一国社会主義」だとか「世界同時革命論」だとかは、問題になっていません。どちらでもないということです。

 スターリン、トロツキーなどもどうでもよいことです。
返信する

コメントを投稿

国内政治」カテゴリの最新記事